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2024.09.10

〝水〟を永遠の輝きに留めて。ブシュロン「カルト ブランシュ コレクション」最新作

「ブシュロン」に創業から伝わる自由で革新的な精神を継承したハイジュエリーコレクション「カルト ブランシュ」。その新作のテーマは、「水」。躍動する水の一瞬の姿を捉え、生命力にあふれる水のあらゆる形態と美しさに着目した作品が、私たちに驚きと感動をもたらします。

革新的な作品に誘われ、新たな創造の旅へ

豊かな創造力から生まれる「ブシュロン」のハイジュエリーコレクション。今年は「水」をテーマに、26作品からなる「オル ブルー」と名づけたコレクションが発表されました。
創作の具体的なインスピレーション源となったのは、力強く、エネルギーに満ちたアイスランドの水。波に、氷河に、瀧に、無限に変化する水は、クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌによって、永遠にその美しさを封じ込められることに…。雄大な自然の美に魅せられたクレールは、水の色、質感、流れ、反射する光、透明感などはありのままに表現しながらも、クリエイティビティあふれる作品を生み出しました。そのひとつひとつが大自然のパワーを感じさせ、壮大な地球の物語を想起させます。

パリで披露されたコレクションのプロローグは、雄大なアイスランドの映像から始まりました。クレールがインスパイアされた風景は、著名なアート写真家ヤン・エリック・ワイダーによる幻想的な写真となって、ハイジュエリーとともに展示。会場のBGMは、環境音をエレクトリックミュージックに取り入れるサウンドアーティスト、モレキュールが手がけました。

クレールのイノベーティブな作品づくりは、今回のコレクションにおいても変わらず。技術面における難度とこだわりは、以前にも増して高まっているように思えます。たとえば、水の波紋を表現した作品は、透けるほど薄く研磨したロッククリスタルに彫刻を施し、3Dソフトウェアで解析した波紋の〝動き〟までも再現。素材にはアルミニウム、チタン、大理石、黒曜石、そして黒い砂も使われました。また、本コレクションではメタルの存在感が消されています。水と氷の世界に、金属の人工的な輝きはそぐわなかったのでしょう。完璧主義者のアーティスト、クレール・ショワンヌはこだわりを突き詰め、実現していくことでまたひとつ、不可能を可能とする術を手にしたのです。

極薄のロッククリスタルに水の波紋の〝動き〟を再現

透けるほど薄く研磨したロッククリスタルに、水の波紋の〝動き〟を彫刻で表現。耐久性と美しさが両立する厚さを見つけるまでに、多大な時間を要したという。ダイヤモンドのラインをセットしたゴールド台は、正面からは見えにくい繊細な構造。ロッククリスタルに覆われたことで、ダイヤモンドだけが浮かび上がって見える。「オンド」〈右〉リング[ダイヤモンド計3.26ct×ロッククリスタル計51.70ct×WG]参考価格¥14,784,000・〈左〉ダブルリング[ダイヤモンド計7.90ct×ロッククリスタル計125.40ct×WG]参考価格¥22,176,000 (ブシュロン)

〝北斎の波〟が時を経て再びインスピレーションの源に

1910年、葛飾北斎の浮世絵『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』へのオマージュとしてつくられた伝説のティアラに着想を得たデザイン。精緻に表現された波頭や水飛沫が、躍動感をもたらす。立体的に重なる波のモチーフは絶妙なカーブを描き、頭にフィットするフォルムに。スタッズ・イヤリングがセットされており、イヤリングとしても楽しめる。「ヴァーグ」ヘッドジュエリー[ダイヤモンド計20.89ct×WG]参考価格¥89,100,000 (ブシュロン)

エッチングで描かれたリアルな波打ち際の情景

ブレスレットに描かれているのは、打ち寄せる波が黒い砂の上で弾ける瞬間。波の泡に立体感を与えるため、エッチングの技法が選ばれた。輪郭が描き出された波は、ホワイト&ブラックのラッカーによって彩色。最後に透明のラッカーを5回重ねて完成に至った。その反対側には、ダイヤモンドが一面にパヴェセッティングされており、色と光の対比が際立つ。「オー フォルト」ブレスレット[ダイヤモンド計46.60ct×ラッカー×WG]参考価格¥72,600,000 (ブシュロン)

モダンな意匠に昇華された流氷と黒砂に打ち寄せる波

デザインだけでなく、素材にもこだわりを感じるリング。
上/流氷をピレネー山脈で採れる貴重な大理石で表現。深みのある黒に純白のマーブル柄が映える。「バンキーズ」リング[ダイヤモンド計6.12ct(センター2.01ct)×グランアンティークマーブル65.45ct×WG]参考価格¥33,264,000
下/浜辺の黒砂に打ち寄せる波がモチーフ。素材はチタン。3Dスキャンにより石とチタンがぴったり合うよう設計された。「エキューム」リング〈右〉[ダイヤモンド計3.65ct×ブラックオブシディアン54.20ct×チタン]参考価格¥29,568,000・〈左〉[ダイヤモンド計3.65ct×ロッククリスタル60.80ct×チタン]参考価格¥25,872,000(ブシュロン)

宝石のなかに宝石を彫った遊び心にあふれるデザイン

ダイヤモンド部分のデザインを、そのままロッククリスタルに彫刻したユニークな作品。石の周囲には、バゲットカット・ダイヤモンドを模した彫刻も…。石を留める爪までも精緻に再現されている。また、ロッククリスタルには氷の質感を再現するためのサンドブラスト加工が施され、あえてツヤが消されている。「アイスバーグ」イヤリング[ダイヤモンド計6.23ct×ロッククリスタル計204.55ct×WG]参考価格¥33,264,000 (ブシュロン)

光と影のように寄り添う宝石が生み出す調和の美

金属を最小限に使ってメタルの存在感を消すことに成功したネックレス。身に纏うと、ロッククリスタルが肌の上に浮かんで見える。ポリッシュ仕上げとマットな質感にこだわったロッククリスタル、そしてダイヤモンドが光の調和を生み出す。「アイスバーグ」ネックレス[ダイヤモンド計60.66ct×ロッククリスタル計2763.29ct×WG]参考価格¥138,600,000 (ブシュロン)

宝飾技巧にとどまらない! あらゆる技術をジュエリー制作に生かして

これまで木材や隕石、産業廃棄物などの宝飾界には未知の素材を採用し、宇宙工学といった先端技術までもハイジュエリー制作に生かしてきた「ブシュロン」。今回は、版画に使われるエッチング技術が取り入れられました。
また、金属はチタンやアルミニウムがよく使われるように…。加工の難しい素材を扱える職人が揃っていることも、「ブシュロン」のアトリエの強みといえます。

左/「オー フォルト」ブレスレットに使用されたエッチングの技術。このように薬剤で素材を腐食させていく。右/スノーセッティングの下は精緻なハニカム構造。アトリエでは新旧の技術が常に共存している。©BOUCHERON

お問い合わせ先/ブシュロン クライアントサービス フリーダイヤル 0120・230・441

撮影/武田正彦 コーディネート/鈴木春恵

※文中のWGはホワイトゴールド、ctはカラットを表します。
※価格表記はすべて税込み価格です
※本記事は『和樂』2024年10,11月号別冊付録の転載です
※価格は2024年9月1日時点のものです

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福田 詞子(英国宝石学協会 FGA)

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