ごはんのお供、常備菜。日もちのするおかずです。つくっておくと食卓が落ち着き、食べる人も満足します。かわり映えのしないおかずが、重要な役割を果たしています。
常備菜は、切り干し大根やひじき、大豆、ずいきなど乾物を使ったものが多く、水で戻しておきさえすればつくれるのも、毎日の家庭料理にはぴったりです。おからのように、安価なものをおいしく食べる常備菜をつくると、何かいいことをしたような気分にもなります。
京都には、おぞよという言葉があります。御雑余と書くそうですが、これが日もちのするおかずのこと。おまわりというのがいわゆるおかずで、ふたつを合わせておばんざいと呼ぶという説も。
本当の食の豊かさとは、ご馳走よりも、常備菜のような普通のおかずが充実していることではないでしょうか。
画像は上から、おから、五目豆、ひじき、切り干し大根、ずいき。
-2013年和樂8・9月号より-