千葉市美術館へ行こう!浮世絵3000点は日本有数のコレクション

千葉市美術館へ行こう!浮世絵3000点は日本有数のコレクション

浮世絵のコレクションでも知られる千葉市美術館。房総ゆかりの作品や、狩野派、琳派をはじめとする近世・近代の日本絵画と版画、現代アートまで、その所蔵作品は日本美術ファンにとって垂涎の的です。この春、副館長の田辺昌子さんは、浮世絵担当の学芸員として開館準備から当館に携わってきた浮世絵のスペシャリスト。膨大な所蔵品のなかから3作を厳選してご案内いただきました。
スクリーンショット 2017-02-01 11.10.26
「日本美術、特に絵画は大変デリケートなものなので保存や展示期間に制約がありますが、北斎の『凱風快晴』は、来館者からこれを見たいというご要望の多い作品です」青、赤茶、緑の配色、空を縞模様に染める鰯雲、険しさを象徴するかのような残雪、そして裾野に広がる樹海。これ以上ないほどシンプルな構成にして、左右40㎝に満たないサイズ以上の迫力は、さすが北斎です。
036_02葛飾北斎『冨嶽三十六景 凱風快晴』横大判錦絵26.2×38.7㎝ 天保2~4(1831~1833)年 千葉市美術館

さらに、千葉市美術館のお宝としてあげていただいたのが、極彩色のイメージが強い若冲のモノクロ図巻と、中村芳中の優しげな『白梅図』。「京都から大阪へ舟旅をした若冲が、何を思ってモノクロの版画作品をつくったのか。珍しい拓版画という技法も見どころです。芳中の梅は、のびのびと奔放に枝を伸ばしているところがいい。絵具のにじみ具合もじっくり見てください」千葉若冲伊藤若冲『乗興舟』(部分)一巻 紙本木版正面摺 28.1×1157.4㎝ 明和4(1767)年ごろ 千葉市美術館

s_千葉白梅図中村芳中『白梅図』一幅 紙本着色 134.5×66.5㎝ 文化期(1804~1818年)ごろ 千葉市美術館

代表所蔵作品

_Q3A2723
東洲斎写楽『三代目大谷鬼次の江戸兵衛』、葛飾北斎『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』ほか

千葉市美術館

スクリーンショット 2017-02-01 11.29.34

住所/千葉県千葉市中央区中央3-10-8 地図
開館時間/10時~16時(金・土曜は~20時、入館は閉館の30分前まで)
休館日/第1月曜、年末年始(12月29日~1月3日)、展示替え期間 観覧料/展覧会により異なる
ホームページ/http://www.ccma-net.jp
※1階の「さや堂ホール」は、昭和2(1927)年のネオ・ルネサンス様式の建築を保存改修した施設。「美術鑑賞という非日常への導入に相応しい空間」と田辺さん。
DMA-_Q3A2811
-2015年和樂8・9月号より-

千葉市美術館へ行こう!浮世絵3000点は日本有数のコレクション
この記事をSNSでシェアする
この記事をSNSでシェアする