山種美術館所蔵の猫がかわいい!日本初、近代日本画専門のフロンティア美術館情報まとめ【東京】

山種美術館所蔵の猫がかわいい!日本初、近代日本画専門のフロンティア美術館情報まとめ【東京】

目次

2019年で広尾に開館して10周年となる山種美術館。日本初の近代日本画専門の美術館として、1,800点以上ものコレクションは近代日本画はもとより、琳派や近世絵画まであり、毎回質の高い展覧会が開催されています。所蔵作品の見どころと、今後の展覧会スケジュールなど、知って役立つ情報をお届けします。

山種美術館とは?

山種美術館外観 (c)Koike Norio 2009
昭和41(1966)年、日本橋兜町において日本で初めてとなる日本画専門の美術館として開館した山種美術館。その後、千代田区三番町への仮移転を経て、平成21(2009)年に現在の広尾の地に新美術館が完成。創立者・山﨑種二(やまざきたねじ)の蒐集した珠玉の日本画コレクションを、さまざまな企画展を通して広く一般に公開しています。

山種美術館が所蔵する作品を一部紹介

企画展示室2_MG_8246yamatane new-1
山種美術館の収蔵品の幅は広く、江戸時代の本阿弥光悦、俵屋宗達にはじまる琳派や浮世絵などを含む近世絵画から、横山大観、菱田春草、竹内栖鳳(たけうちせいほう)、上村松園、奥村土牛(おくむらとぎゅう)らを筆頭とする近現代の日本画の作家をほぼ網羅するという充実ぶり。

中でも『翠苔緑芝(すいたいりょくし)』や重要文化財の『炎舞(えんぶ)』、『名樹散椿(めいじゅちりつばき)』で知られる天才画家・速水御舟のコレクションの質の高さは目を見張るものがあります。所蔵品は年5〜6回の展覧会で順次公開され、近代日本画の名作がテーマに合わせて鑑賞できることから、毎回高い人気を誇っています。

横山大観『作右衛門の家』

古典的なやまと絵風のやわらかいタッチが印象的な大観の着色画。
横山大観 作右衛門の家(全)-min『作右衛門の家』 横山大観 二曲一双 絹本裏箔・彩色 各164.7×182.2㎝ 大正5(1916)年 山種美術館

竹内栖鳳『班猫(はんびょう)』

大観と並ぶ近代日本画の巨匠として知られる竹内栖鳳の代表作。日本絵画史上、最も美しい猫の絵と言われる。
竹内栖鳳 班猫[重要文化財]『班猫』 竹内栖鳳 一面 絹本彩色 81.9×101.6㎝ 大正13(1924)年 山種美術館 重要文化財

速水御舟『炎舞』

『炎舞』は、さまざまな画風にチャレンジした早生の画家、速水御舟(はやみぎょしゅう)が31歳のときに描いた最高傑作のひとつ。火焰の表現に古典的な仏画の様式を取り入れながらもまったく新しい日本画の境地を切り開いている。
速水御舟 炎舞(重要文化財) 1925(大正14) 山種美術館

『炎舞』 速水御舟 一面 絹本・彩色・額 120.3x53.8 大正14(1925)年 山種美術館 重要文化財

これは見たい!山種美術館所蔵の『猫』

端正な線で描きながら、その内面まで伝わってくる小林古径(こばやしこけい)の『猫』。古径は、日本画における線の在り様を重視し、繊細かつクリアな線を用いた画風で、横山大観らに続く新世代の中心となった日本画家です。

『猫』 小林古径 紙本彩色 一面 81.8×50.7㎝ 昭和21(1946)年 山種美術館 動物好きで犬や猫を飼っていた古径は、動物作品を数多く残している。中でもこの猫の表情のよさといったら!

新潟県上越市に生まれた古径は、16歳のときに上京し、梶田半古(かじたはんこ)に師事。師から学んだ写生と“画風”を重視し、古典を基礎としながら、近代的な感覚を取り入れた新境地を開き、独自の画風を確立しました。

「線の古径」と称されるその絵は、余分なものを極力省いた潔さが第一の特徴です。しかも、対象物の美しさをストレートに伝えながら余剰が横溢。エジプトのバステト神を思わせる神秘的なこの『猫』は、何を企んでいるのか…。そう感じさせるところにも古径の絵の魅力があるのです。

古径の見どころは、ずばり「線」にあり。一見シンプルなのに、立体感や今にも動き出しそうな姿を絶妙に描き上げており、そろえた前足や桔梗の輪郭にそれが見て取れる。猫好きにはたまらない名作!!

2019年山種美術館 広尾開館10周年記念特別展スケジュール

生誕125年記念 速水御舟

Seed 山種美術館 日本画アワード 2019 ―未来をになう日本画新世代―

会期:2019年8月10日(土)~8月23日(金)
※8/12(月)は開館、8/13(火)は休館

2016年より開催している公募展「Seed 山種美術館 日本画アワード」。第二回目となるは、全189点の応募作品の中から、8つの受賞作品をはじめとする入選作品全44点を公開。また会期中は、近代・現代日本画の礎となった古典絵画、重要文化財を含む江戸絵画の優品を厳選して展示。今後の活躍が期待される若手画家たちの作品とあわせて楽しめます。

大観・春草・玉堂・龍子―日本画のパイオニア―

会期:2019年8月31日(土) ~ 10月27日(日)
※9/16(月)、9/23(月)、10/14(月)は開館、9/17(火)、9/24(火)、10/15(火)は休館

近代日本画を代表する4人の画家、横山大観・菱田春草・川合玉堂・川端龍子の作品を一堂に展示。琳派からの影響がみられる春草の『月四題』、大観が初めて手がけた水墨画巻『楚水の巻』など、近代日本画のパイオニアとして挑んだ画家たちの多彩な表現をみることができます。

東山魁夷の青・奥田元宋の赤 ―色で読み解く日本画―

会期:2019年11月2日(土)~12月22日(日)
※11/4(月)は開館、11/5(火)は休館、12/23~1/2は展示替と年末年始休館

上村松園と美人画の世界

会期:2020年1月3日(金)~3月1日(日)
※1/13(月)、2/24(月)は開館、1/14(火)、2/25(火)は休館

オリジナルグッズがいっぱい!山種美術館のミュージアムショップ

山種美術館のミュージアムショップには、所蔵作品をデザインにしたハガキや便箋・封筒、スカーフ、風呂敷バッグ、はんこなどオリジナルグッズが豊富にあります。日本画に描かれる四季折々の情景を生かしたデザインは海外のお土産にもおすすめです。

山種美術館ミュージアムショップオンライン:http://www.yamatane-shop.com/

SNSで話題のかわいい和菓子!ミュージアムカフェ「Cafe 椿」

1階のエントランスに隣接する「Cafe 椿」では、山種美術館特製の和菓子、洋菓子、オリジナルメニューを楽しめます。展覧会にあわせて展示作品をモチーフにつくられた和菓子は、青山の老舗菓匠「菊家」に特別にオーダーした「Cafe 椿」オリジナル。カフェのみの利用もでき、和菓子は持ち帰りできます。

山種美術館の入館料・開館時間・休館日

入館料

【通常展】
大人:1000円
大学生・高校生:800円
中学生以下:無料(保護者の同伴が必要)

【特別展】
展覧会により異なります。
※入館料は展覧会の情報ページをご確認ください。

開館時間

10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
※特別展の開館時間は変更になることもあります。

休館日

毎週月曜日(祝日は開館、翌日火曜日は休館)、展示替え期間、年末年始

山種美術館へのアクセス

住所:東京都渋谷区広尾3-12-36

【徒歩】

  • JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分

青山の美術館通りで展覧会巡りもおすすめ!

【バス】

  • 恵比寿駅前より日赤医療センター前行都バス(学06番)に乗車、「広尾高校前」下車徒歩1分(降車停留所3、乗車停留所4)
  • 渋谷駅東口ターミナルより日赤医療センター前行都バス(学03番)に乗車、「東4丁目」下車徒歩2分(降車停留所1、乗車停留所2)

※一般の方専用の駐車場はありませんので、公共の交通機関をご利用ください。

参考:山種美術館公式サイト

※この記事で紹介している作品は美術館の所蔵作品ですが、必ずしも常時展示されているものではありません。
-2015年和樂8・9月号、2016年和樂8・9月号『ニッポンの名画50原寸探訪!』を再編集-

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