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2018.01.25

国宝雪松図は応挙の傑作!

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2018年2月4日まで、三井記念美術館で「国宝 雪松図と花鳥 -美術館でバードウォッチング-」が開催中です。

雪松図屏風雪松図屏風 円山応挙 国宝 18世紀後半 六曲一双 各155.7×361.2cm 三井記念美術館 東京 展示期間:展示中~2月4日

毎年正月に、東京・日本橋にある三井記念美術館は、18世紀の京都で活躍した絵師・円山応挙の国宝「雪松図屏風」を展示する。応挙が、自らの後援者である豪商・三井家のために筆を執ったと考えられる作品で、雪を頂いた老松と若松が描かれる。

雪は、白い顔料ではなく、雪の形を想定して塗り残した紙の色で表され、また、画面下方に蒔いた金砂子によって、枝から落ちた粉雪が光を反射する様子が表現される。快晴の陽射しのなかで、雪の積もった松を眺めたときの、凜とした空気感さえ伝わってくる作品だ。

三井記念美術館