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2018.03.09

猫、猫、猫の絵が大集合!“かわいい”好きなら見逃せない「猪熊弦一郎展 猫たち」

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2018年3月20日からBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「猪熊弦一郎展 猫たち」は、昭和を代表する画家、猪熊弦一郎の多彩な画業のなかから、「猫」が描かれた作品を集めた楽しい展覧会。猪熊ファン、絵画ファンのみならず、猫好き、かわいいもの好きからも、熱い視線を注がれています。

「いちどに1ダースの猫を飼っていた」ほどの猫好きだった猪熊弦一郎。写実的なスケッチ、シンプルな線画、デフォルメした油彩と、さまざまな技法で、猫の魅力を描き出しました。

猪熊弦一郎

猪熊弦一郎の地元である香川県・丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵の猫作品を中心に、猫以外の作品も若干プラスした百数十点が展示されます。

多頭飼い“あるある”なシーンも微笑ましい

物音に反応したのか、目を大きく見開いてこちらをじっと見つめるたくさんの猫たち(画像上)。あるいは、テーブルの上でエサに群がる猫たち(画像下)。どちらも、猫を多頭飼いしたことのある人にとっては、“あるある”な光景です。

ほかにも毛繕いをする猫、ケンカする猫、丸まる猫、伸びる猫と、自由気ままな猫の姿には、猪熊弦一郎の画家としての客観的な視点と、猫への敬愛の気持ちがあふれています。

猪熊弦一郎

1938〜1940年にパリで学び、アンリ・マティスとも交流。1955年からはN.Y.に拠点を移し、アートの最先端で20年間活動を続けました。帰国後は東京とハワイを行き来しながら、1993年に90歳で逝去するまで、まさに生涯現役で制作に没頭しました。

愛妻家でもあった猪熊弦一郎は、妻の絵もたくさん描いています。

猪熊弦一郎

「愛しているものをよく絵にかくんです」(“「歩く教室」写生会アルバム”「少年朝日」1950年12月号)と語った猪熊弦一郎。その真摯な眼差しから生まれた作品は、観る者を幸せにします。

買わずにいられない!“猪熊ワールド”をグッズでも!

猪熊弦一郎は、三越の包装紙『華ひらく』やJR上野駅の大壁画『自由』など、パブリックアートにも力を注ぎました。そこには、「芸術で人々の生活を美しくしたい」という画家としての使命感があったのでしょう。

そんな“猪熊ワールド”を、ぜひグッズでも!猫だらけの展覧会で見つけたグッズは、これまた癒される線画のノートバッグ。紙にインクで描いた馬、鉛筆で描いた猫。題名もない、走り書きのような絵に、命を見つめるあたたかな視線が感じられます。

猪熊弦一郎いのくまさんのノートバッグ「馬と猫」「おすわりねこ」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館オリジナルグッズ 各2,592円(税込)

猪熊弦一郎展 猫たち

会期/2018年3月20日〜4月18日
会場/Bunkamura ザ・ミュージアム
公式サイト

作品はすべて丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 All images © The MIMOCA Foundation 無断転載禁止

数多くの個性的な作品群を残した猪熊弦一郎。「猫」を入口にして、その奥深い世界に触れることのできる、素敵な展覧会です。