2018年4月8日まで、東京国立博物館 本館で開催中の「博物館でお花見を」。現在、国宝「花下遊楽図屏風」を公開中です。
花下遊楽図屏風(左隻)狩野長信筆 国宝 17世紀前半 紙本着色 六曲一双 各148.6×355.8cm 東京国立博物館 展示期間:展示中~4月8日
桃山時代の宴を伝える屏風
花を咲かせた海棠の下で、貴公子の一団が、歌いながら踊る群舞「風流踊り」を眺めている。桃山時代の最新ファッションに身を包んだ踊り子、出雲阿国が始めた歌舞伎踊りを思わせる男装の麗人、居眠りする駕籠かき、口元を隠してひそひそ話をする女性、幔幕の外で食事の準備をする女性らが描かれ、当時の宴の様子が鮮やかに伝わってくる。作者は、狩野派一族のなかで最初に江戸に下り、徳川幕府の御用を勤めた狩野長信。本作はその数少ない遺品のひとつとしても貴重である。
◆ここで見られる!
東京国立博物館 公式サイト