Art
2019.09.27

刀剣乱舞ファン注目!今、名刀「謙信景光」と「髭切膝丸絵巻」をみるなら埼玉へ!

この記事を書いた人

源氏の宝刀、髭切と膝丸の伝承を描いた絵巻物も展示

国宝短刀と国宝太刀を堪能した刀剣乱舞ファンは、ぜひ隣の部屋で展示されている美術展示「たてもの・いろいろ」(会期:9月3日〜10月6日)にも足を運んでほしいのです。この部屋には刀剣乱舞のキャラクターとしてもおなじみの髭切と膝丸の伝承を描いた絵巻物『髭切膝丸絵巻』が展示されています。今回は特別に写真撮影の許可をいただき、掲載させていただいています。

『髭切膝丸絵巻』/埼玉県立歴史と民俗の博物館所蔵/江戸時代(18世紀)

『髭切膝丸絵巻』で描かれているのは、源氏に代々伝えられた宝刀「髭切」と「膝丸」と呼ばれた2口の伝承。作刀から牛若(後の源義経)が膝丸を受け継ぐまでの物語が、11の場面から描かれています。

『髭切膝丸絵巻』は絵が中心になっていて、文字による説明は絵の内容を簡単に記す程度です。現在展示されている場面では、髭切と膝丸の威徳によって源氏が朝敵を滅ぼすことができたことと、源満仲が筑前国(現在の福岡県北西部)の刀鍛冶に2口を作らせたことが説明されています。画面の絵では鎧をまとった武士たちの姿、刀剣を囲んで武士たちが何かを協議している様子が描かれています

こちらの展示は10月6日までで、「国宝公開 太刀・短刀」よりも早くに展示終了となります。

「骨喰藤四郎 再現作」の刀身彫刻師による実演も

9月28日には「謙信景光 写」や「骨喰藤四郎 再現作」の刀身彫刻を手掛けた橋本琇巴氏による、刀身彫刻の実演も行われます。刀身彫刻の第一人者による繊細かつ華麗な刀身彫刻の技を見学することができます。

特集展示「国宝公開 太刀・短刀」概要

会期:2019年9月14日〜11月17日
会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館
住所:さいたま市大宮区高鼻町4−219
開館時間:9時〜16時30分(観覧受付は16時まで)
休館日:月曜日(9月16日、23日、10月14日、11月4日は開館)
観覧料:・一般300円、高校生・学生150円(20名以上の団体は一般200円、高校生・学生100円) ・特別展開催期間(10月12日〜11月24日)一般600円、高校生・学生300円(20名以上の団体は一般400円、高校生・学生200円) ※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1人を含む)は無料

「刀剣乱舞 -ONLINE-」とのコラボレーション

コラボレーション期間:2019年9月14日〜10月11日
(1)刀剣男士「謙信景光」等身大パネルの展示(期間中展示替あり)
   ・通常Ver. 9月14日~9月27日 ・戦闘Ver. 9月28日~10月11日
(2)刀剣男士「謙信景光」グッズの販売(※新規商品はなし)

民俗工芸実演「刀身彫刻」

日時:2019年9月28日 13時〜15時
会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館 エントランスロビー
参加費:無料

書いた人

刀剣乱舞好きが高じて日本文化の世界に足を踏み入れてしまったオタク。気付けば京都まで刀剣を見に行っていた。文房具好きでそろそろインク沼にハマりそう。執筆のお供は、コーヒーとハワイアン・ミュージック。