2018年11月4日まで、菊池寛実記念 智美術館で「陶と模様のものがたり-菊池コレクション」が開催中です。
模様と装飾技法で楽しむ多彩な陶芸の世界
“やきものにおける模様”をキーワードに、菊池コレクションから多彩な陶芸作品を紹介。華やかで洗練された富本憲吉「色絵金銀彩飾箱」、細密な描写を凝らした宮川香山「青華彩色椿ニ文鳥之画花瓶」のほか、河井寛次郎、藤平伸など、描く、彫る、押す、貼るといった、装飾の技法ごとの特色も見どころです。
富本憲吉「色絵金銀彩飾箱」1960年 菊池寛実記念 智美術館蔵 撮影/尾見重治、大塚敏幸
陶芸における模様とは、表面を飾るだけではなく、形にそって立体的に展開し、素材や焼成が引き出す質感や色彩と相互に影響しあうことで、作品に豊かな表情をもたらしているのだということが、よくわかります。
宮川香山(2代或いは3代)「青華彩色椿ニ文鳥之画花瓶」大正末〜昭和初期 菊池寛実記念 智美術館蔵 撮影/尾見重治、大塚敏幸
「花鳥」「幾何学」「抽象」など、モチーフによって作品を置き合わせることで、個性や共通性を楽しめる展示に。