Gourmet
2017.02.20

京都の新名所!挽きたての抹茶が手に入る柳桜園茶舗とは

この記事を書いた人

柳桜園茶舗

-文/ 和樂スタッフ 石塚晶子(食の世界に精通。日本文化全般も担当)-

京都のお茶には、お店の個性が際立つものが多い。タンニン多めの店、うまみ重視の店、飲み口爽やかな店──それぞれに「うちはこうしてますけど〜」という声が聞こえるようで、各店の味を主張している。自分好みのお茶を探し出すのも、京都だからこそできる探検だ。「柳桜園」は寺町二条にあって、三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)好みの抹茶を調製している店のひとつ。京都の人が発音すると、「りゅうおえん」と聞こえる。
UIT_0577
座売りの店内の奥からごろごろと聞こえるのは、石臼でお茶を挽いている音。40gの缶の抹茶を挽くのに1時間かかるという。挽きたての抹茶の香りこそが本来ということを教えてくれる老舗だ。棚には江戸時代に抹茶の茶葉を入れたというお茶壺が飾ってある。「柳桜園」の抹茶は、渋みを感じることが少なく、やわらかでふくよかな味わいが特徴。このお茶には、京都らしい生菓子がほしくなる。
柳桜園茶舗0071
味わいのふくよかさは、抹茶だけに限られたわけではない。鳥獣戯画柄の缶に入った「かりがねほうじ茶 香悦」もおすすめ。玉露や煎茶の茎を「かりがね」と呼ぶ。浅く焙じた香りが馥郁としていて、味もしっかり感じられていい。熱いお湯(といっても80℃くらい)で淹れられる熱湯玉露もある。