2018年2月18日まで、五島美術館で館蔵「茶道具取合せ展」が開催中です。
美術館の茶室で茶の世界を堪能する贅沢
「熊川茶碗 銘 千歳」朝鮮(李朝)時代・17世紀 五島美術館蔵
江戸時代後期の大名茶人、松平不昧が所持していた雲州松平家伝来の名物茶道具をお披露目。出雲松江藩第7代藩主であった松平不昧は、藩政改革を行い、多くの名物茶道具を蒐集。江戸品川の大崎園に多数の茶室を設け、数奇風流を楽しんだといわれています。
「唐物文琳茶入 銘 吹上」南宋時代・13世紀 五島美術館蔵
今回の展覧会では、展示室に五島美術館の茶室の床の間の原寸模型をしつらえ、名物茶道具や楽茶碗、懐石道具など約70点を取り合わせ展示します。そのほか、特集展示として、日本の茶人や陶磁収集家たちが愛好した、高麗茶碗や朝鮮半島産のやきものも展示。濃茶を入れる陶製の小壺に象牙で蓋をした「唐物文琳茶入」といった茶道具の名品に触れながら、茶の魅力に浸ってください。