CATEGORY

最新号紹介

10,11月号2024.08.30発売

大人だけが知っている!「静寂の京都」

閉じる
Gourmet
2019.08.21

懐紙の使い方と役割を解説!使い捨て皿・ポチ袋・メモ…活用術とお茶会作法も紹介

この記事を書いた人

「懐紙」というと、どんなイメージですか? お茶の席でお菓子をいただくときに使う、着物を着るような特別なシチュエーションで使う…。自分の日常生活とは関係のないもの、と思いがちですよね。

しかし! 懐紙は、日常生活のなかでも活躍できる場面が実はたくさんあるのです。美しく使いこなせば、女子力がぐんぐんUPすること間違いなし。いったいどんな使い方があるのでしょうか。

懐紙が万能ってホント? どんな風に使えるの?

懐紙は使い捨てのお皿である!

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術

お茶会以外でも、お菓子をいただく機会はたくさんあります。個装していないお菓子の場合(たとえそれがコンビニお菓子だったとしても…!)、手で取ってそのまま口にポンッよりも、さっと懐紙を出してその上にいただいた方が美しい!

ポチ袋がない時にお金を包む

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術

「借りてたお金を返したいけど、ポチ袋忘れた!」とか、「甥っ子にお小遣いをあげたいけど、そのまま渡すのもな〜」とか、そんな時に活躍してくれるのが、懐紙です。難しい折り方をしなくても、3つに折ってあいだにお札を挟むだけで、印象が全然変わりますよね。

ちょっとしたメモにも使える

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術

お土産に添えるメモや、ちょっとした感謝の気持ちを伝えたいときは、かわいい柄の入った懐紙にメッセージを書いてみましょう。無地の付箋やノートの切れ端に書くより、断然美しく気持ちを伝えることができます。

コースターの代役に

コップの底が水滴で濡れてしまったときには、さっとふたつに折って、コースター代わりに使うことができます。吸水性の良い懐紙もあるので、水でふやけてふにゃふにゃになる心配もありません!

こんなにもいろいろな使い方が!

・ポチ袋がない時にお金を包む
・ちょっとしたメモにも使える
・コースターの代役に

他にも…
・グラスについた口紅をサッと拭き取る
・料理の受け皿に
・ハンカチやティッシュの代役
・箸袋にも!

懐紙の正しい使い方と役割

茶道を学んでいる、習っている人には当たり前のことかもしれませんが、懐紙になじみがない人にとっては意外と知らないこと。正しい使い方や、お茶会での懐紙の役割などをまとめました!

束で使うが正解!

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術▲懐紙を1枚で使うと不安定…(撮影/篠原宏明 以下同様)

お菓子をいただくときに、ペロッと1枚取り出して…は、間違い! ではないのですが、お茶会の席など、お皿やテーブルがなく、懐紙だけで何かをいただくときは、束のまま使うが正解です。たしかに、束で使ったほうが安定感がありますよね。

菓子楊枝の定位置はココ

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術▲菓子楊枝のお決まりポジションは懐紙のあいだ

普段はあまり持ち歩くことがないかもしれませんが、お茶の席には欠かせない菓子楊枝。和菓子を食べるための道具です。お茶会にお招きされた際は、扇子、懐紙、菓子楊枝を袱紗に入れて持って行きます。このとき、1番小さい菓子楊枝が袱紗のなかで迷子になってしまわないように活躍するのが懐紙。懐紙のあいだに菓子楊枝を挟んでおくことで、「どこに入れたっけ?」「あれ、見当たらない!」と、焦ることがなくなるのです。

菓子楊枝を綺麗に拭き取ってくれるのも懐紙

「懐紙」を使いこなして女子力UP! 日常生活でも使える活用術▲汚れを拭き取る所作も美しい…!

和菓子を食べ終わったあとの菓子楊枝。そのまましまってしまうのは、ちょっぴり汚いですよね。ここでも活躍してくれるのが懐紙。お菓子のカスが落ちてしまわないようにきれいに折りたたんで、そのまま菓子楊枝もふきふき。スマートに汚れを拭き取ることができます。

はぁ〜それにしても、「懐紙」はなんて万能なのでしょう。私も明日から持ち歩くことにします!

文・撮影/きむら

教えて近藤さんシリーズ

右も左もわからない茶の湯初心者のきむらととま子が、茶人・近藤俊太郎さんに教えていただいた茶の湯のイロハをシリーズでお届け! いつか私たちも編集部でお茶を振る舞える日が来るかも!?

書いた人

1994年生まれのさそり座の女。地元・北千住を愛す。大学在学中、和樂編集部で3年間アルバイトをする。就活に挫折していたところ、編集長に捕獲される。好きになるものの偏りが激しいことが悩み。最近心に響いたコトバは「お酒は嗜好品ではなく必需品」。アルコールは正義だと思っている