広重も浮世絵に描いた亀戸天神の藤の花
4月下旬から50株を超える藤の花がいっせいに咲き始めた亀戸天神では、平成30年4月27日から令和元年5月6日まで「藤まつり」が開催され、昼夜を分かたずにぎわいます。
江戸時代の亀戸は湿地で、亀戸天神初代宮司が水を好む藤を社殿に植えたことから花の名所となり、5代将軍綱吉、8代将軍吉宗が訪れた記録も残っています。
心字池に写る見事に咲きそろった藤の花房と、淡く甘やかな香りは江戸随一と謳われ、歌川広重「江戸名所百景 亀戸梅屋敷」をはじめ、たくさんの浮世絵などにも取り入れられてきました。
「藤まつり」期間の亀戸天神は、日中はもとより、日が暮れると灯りに照らされた花房が心字池のかすかな波に揺れて映り、その様子は幽玄の世界そのもの。露店で賑わう下町の情緒も味わえます。
江戸随一の藤の名所で老舗の甘味に舌鼓!
亀戸天神の近くに本店を構える「船橋屋」は、江戸時代の1805年に創業し、2019年で創業214年目を迎える関東風のくず餅の老舗。
船橋屋のくず餅は小麦澱粉を450日乳酸発酵させて蒸し上げた、和菓子で唯一の発酵食品。 独特の歯ごたえと弾力が特徴です。保存料を使わない自然な製法にこだわり続けた無添加の伝統和菓子は、「JR東日本おみやげグランプリ2018」で総合グランプリを受賞し、ますます注目を集めています。
亀戸天神詣でに欠かせない老舗は、初夏の甘味も魅力的で、4月27日~5月6日の藤まつりの期間中には亀戸天神の鳥居のすぐ横に船橋屋臨時販売店をオープン!
この時季だけの「黒蜜アイスのクリームあんみつ」や「バニラの最中アイス」が、特別に食べ歩き用として販売されます。
最中アイス(抹茶/黒蜜)各350円(税込) ほかにバニラも。
クリームあんみつ(抹茶アイス)500円(税込) ほかにバニラと黒蜜。
いずれも期間限定なので、どうぞお見逃しなく!
船橋屋臨時販売店ではお土産用の「くず餅」も販売。小箱790円、中箱895円、大箱1200円、特箱1500円(税込)
元祖くず餅 船橋屋
亀戸天神前本店 東京都江東区亀戸3-2-14
亀戸天神鳥居を出て目の前の信号を渡ってすぐ
公式サイト
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