暑い夏の真っ盛り、実はアイスクリームの売り上げはかき氷に後れをとっているのだとか。理由は、かき氷のほうがさっぱりしているから。
食欲が落ちてだるくなる時期には、さっぱりしたかき氷できーんと爽やか。理屈は分かりますが、アイス好きとしては、これは黙っていられない。なんとかアイスの魅力を広めたい。
……などと素人が発奮するまでもなく、ありました、冬アイスのウェーブ。コンビニ各社、毎年工夫をこらして、冬アイス商戦で激闘を繰り広げていたのです。
冬にこたつでぬくぬく暖まりながらアイスクリームを食べる。そんなブームが数年前から来ているそうなのですが、確かに冬に食べるアイスには、冷たいのに温かいような、ちょっと不思議な魅力があります。
あの山梨名物がアイスとコラボ!
ところで、山梨名物といえば、何を思い浮かべますか? 富士山、ぶどう、もも、梨、ほうとう、武田信玄公……。富士山系の水がいくつも名水100選に選ばれ、忍野八海はじめ、観光名所も数多くあります。
そして、忘れてはならないのが、「桔梗信玄餅」。もっちりとしたひと口サイズのお餅にきな粉と黒蜜をかけて食べる、あの魅惑の味に取りつかれたファンは数知れず。山梨県の代表的なお土産として大人気なので、食べたことのあるかたも多いのではないでしょうか。
この桔梗信玄餅がアイスになっているって、ご存じでしたか? これが、とんでもなく美味しいんです。
桔梗信玄餅アイスはこれ!
コンビニ冬アイス商戦に2017年・2018年と2年連続で参戦していたのが、「桔梗信玄餅アイス」。なんと、あの桔梗信玄餅の風味がアイスで楽しめる「桔梗信玄餅アイスシリーズ」が多数販売されているのです。
桔梗信玄餅アイスオリジナル
あの桔梗信玄餅の風味がそのままアイスで楽しめる「桔梗信玄餅アイスオリジナル」です。
きな粉ベースのアイスクリームに黒蜜とお餅が入り、まさに「ひんやり冷たい桔梗信玄餅」! アイスクリームのミルク感も加わり、ぺろっと食べてしまいます。
プレミアム桔梗信玄餅アイス
プレミアムは、桔梗信玄餅アイスオリジナルに比べてお餅が増量されています。
プレミアム桔梗信玄餅アイスは、様々なフードコンテストで最高賞に輝いている大人気商品。ぜひ試してみていただきたい逸品です。
桔梗信玄餅アイス 抹茶
桔梗信玄餅アイスの和テイストシリーズ、抹茶です。海外からの旅行者にも大人気の抹茶スイーツ、桔梗信玄餅アイスとも相性がとてもいいです。
香り豊かな宇治抹茶を使用し、桔梗信玄餅アイスオリジナルよりもお餅増量。宇治抹茶が、桔梗信玄餅の必須アイテム・黒蜜ともよく合います。
桔梗信玄餅アイス 塩あずき
こちらも和テイストシリーズ。
ほんのりとした塩味が魅力の、塩あずき味の桔梗信玄餅アイスです。北海道産粒あずきが上品に香ります。
桔梗信玄餅アイス さくら
日本の春を彩る桜。富士山と桜の景色は絶景ですが、味覚でも味わうことができます。
丹波種の黒大豆きな粉とアカシアの蜂蜜入りの蜜を使用し、口いっぱいに広がる上品な桜の香りが春を感じさせてくれる逸品です。刻んだ桜の花が入っているのも嬉しい驚き。
このほか、桔梗信玄餅がアイスクレープになった「桔梗信玄餅クレープ」もあり、クレープと桔梗信玄餅味のコンビネーションが絶妙。片手で食べることができるのもおすすめポイントです。少し溶け始めた頃が食べ頃なのだそう。
「桔梗信玄ソフト」は、桔梗信玄餅工場テーマパークや実店舗のみで食べることができるので、ぜひ足を運んでみては。
桔梗屋さんの商品にはまだまだ美味しい商品がたくさんありますので、ぜひお店に足を運んでみてください。オンラインショップもありますので、遠方のかたも山梨名物の味を楽しむことができます。
桔梗屋商品ラインナップ
桔梗信玄餅の歴史
桔梗信玄餅は、昭和43年の夏に発売開始されました。それまで1年を通し安定して生産できる名物が山梨県にはなく、加えて洋菓子ブームが巻き起こっていた時代に、桔梗屋3代目・中丸幸三氏が必死に作り上げた商品です。人気商品のきんつばを始めとして鹿の子や笹餅を製造していた和菓子屋の桔梗屋は、洋菓子に負けない和菓子を作ろうと試行錯誤を重ねていましたが、そんな時、仏壇にお供えされていた安倍川餅がヒントになって、桔梗信玄餅は誕生しました。
山梨を代表するお土産になってほしいとの願いから、山梨県民の敬愛する武田信玄公の名前がつけられた桔梗信玄餅は、風呂敷で包むユニークな包装、添加物などを一切使用しない上質のお餅など、発売直後から好評を博しました。
折しも発売開始半年後の昭和44年大河ドラマは、上杉謙信と武田信玄の戦いを描いた「天と地」。また、井上靖原作の映画「風林火山」も公開され、桔梗信玄餅は空前の武田信玄ブームにも背中を押されて大躍進を遂げました。現在では1日に10万個も生産される、山梨県の代表的な銘菓となっています。
甲斐の虎、武田信玄
「桔梗信玄餅」の商品名にもなっている武田信玄公。日本史の教科書にも必ず載っていて、特に歴史に興味がない人でも名前を知っているのではないでしょうか。
武田信玄(晴信)は甲斐、現在の山梨県の戦国武将です。大永元(1521)年に甲斐武田家当主、信虎の子として生まれました。
甲斐国内を平定した父・信虎に続き、信濃・駿河・三河・遠江・美濃・飛騨・西上野の一部を制し、騎馬隊を擁して「甲斐の虎」や「甲斐の龍」と呼ばれ恐れられましたが、三河で病を発症し、元亀4(1573)年に53歳で死去しました。
越後の上杉謙信との5度に渡る「川中島合戦」は特に有名で、この両軍の強さは天下一とも評されています。また、広いトイレを作り、そこで作戦を練ったり書状をしたためたりしていたエピソードも有名です。
文化面にも優れ、多くの歌や漢詩を残し、また信玄の作った甲州金(碁石金)は、日本初の金貨とされています。
家臣は、高坂弾正、真田幸隆、山本勘助など、多数の有能な人材に恵まれました。
桔梗信玄餅アイスを食べよう!
山梨県の名物として全国に知れ渡っている「桔梗信玄餅」。まるで甲斐の虎、武田信玄公に守られているかのようです。
そして、信玄公の成しえなかった天下統一ですが、桔梗信玄餅アイスがフードコンテストで何度も最高賞を受賞しています。
武田信玄公の魂が宿っている、かもしれない?「桔梗信玄餅アイス」、ぜひこの冬に食べてみませんか?
アイスクリームのはじまり
ご紹介した桔梗信玄餅アイスなど、美味しくて種類もたくさんあるアイスクリームですが、いつごろから食べられていたのでしょう?
アイスクリームの歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマ、中国、アラブなどで貴族たちの健康食品として愛されていました。冬の間に凍らせておき、涼しいところで保管して必要な時に取り出した、というアイスクリームは当時大変な高級品で、あのシーザーも食べていたとか。現在のものに比べるとシャリシャリしていて、シャーベットに近いような食感だったといいます。
冷凍技術の発展とともにバラエティーに富んだアイスクリームが作られはじめ、1851年のアメリカで、クリームを使用した現在の形のアイスクリームが完成しました。
日本のアイス事始め
初めてアイスクリームを食べた日本人は、江戸末期の万延元年(1860年)に、幕府によりアメリカに派遣された、遣米使節団たちでした。初めて食べる味に、彼らは揃って驚愕したとか。
明治に入ると、西欧の文化が一気に流入してきました。アイスクリームが日本に入ってきたのもこの時期。
明治2年、元旗本の町田房造により横浜の馬車道で売り出された「あいすくりん」が、日本で初めて販売されたアイスクリームです。当時は非常に高価なものでしたが、高級レストランなどに取り入れられ、瞬く間に普及していきました。
この「あいすくりん」は、今でも横浜の店舗をはじめ、スーパーやネット通販などで購入することができます。複数社から発売されていて、いずれも当時の味をベースに現代風のアレンジが加えられたもの。今のアイスクリームよりさっぱりしていて、素朴で優しい味わいです。少しシャリシャリとした食感もとても美味。
この冬、アイスを食べよう!
冬にアイスクリームなんて、と思うかたもいらっしゃるかもしれません。でも、今は暖房器具が発達していて、ぬくぬく温まりながら美味しいアイスを楽しむ、というおしゃれなことができるんです。
今年の冬からは、「こたつでみかん」にアイスクリームも加えて、暖かい室内でのんびり美味しいアイスを楽しんでみませんか?
桔梗屋 基本情報
店舗名: 株式会社 桔梗屋
住所: 405-0077 山梨県笛吹市一宮町坪井1928番地
営業時間や定休日は、各店舗で異なります。桔梗屋店舗一覧にてご確認ください。
公式webサイト: 桔梗屋公式サイト
桔梗信玄餅アイス画像提供: 株式会社 桔梗屋