自分が美しいと思うものを、絵に描いて残しておきたい——。
洞窟の壁画から現代アートまで、絵画の歴史は人々のそんな欲望の歴史と言えるかもしれません。
さて、古今東西多くの絵描きを魅了してきた「美しいもの」と言えばなんでしょう?
そうです、人間の体です。
かつてオーギュスト・ロダン(1840-1917)は特に女性の美しさについて、
「美しさの極致は一人の女にだけあるのではない。すべての女にある。彼女たちはそれを知らないが、皆がこの美に到達するのだ。ちょうど果実が熟するように。」
と語ったとか。
今回の誰でもミュージアムは、西洋絵画と浮世絵のヌード対決。
絵の巧拙ではなく、構図や切り取る瞬間のおもしろさ、時に洋の東西を越えて重なる画家の着眼点などに注目してもらえればと思います。
Round1 チラリズムの美
Round2 後ろ姿の美
Round3 入浴の美
Round4 下ろした髪の美
Round5 誘惑の美
Round6 あられもない姿の美
Round7 官能の表情の美
画家たちが見ていたものは
あるときはお風呂に入っている姿に、あるときは髪を梳く後ろ姿に、またあるときは行為の最中の姿に——。
洋の東西を問わず、さまざまな画家が女性の体に「美」を見てきたのでした。
それぞれの画家の文化的な背景や描き方、手法は異なりますが、画家の着眼点にどこか共通したものが感じられたり、考え方が明確に対比できたりするのもおもしろい点です。
絵画は解釈も楽しみ方も自由。あなたもぜひあなただけの美術館を作ってみてください。
「誰でもミュージアム」とは?
パブリックドメインの作品を使って、バーチャル上に自分だけの美術館をつくる「誰でもミュージアム」。和樂webでは、スタッフ一人ひとりが独自の視点で日本美術や工芸の魅力を探り、それぞれの美術館をキュレーションしています。「だれでもミュージアム」はwebメディアだけでなく、各SNSアカウントや音声コンテンツなど、さまざまな媒体のそれぞれのプラットフォームに合わせた手法で配信。アートの新しい楽しみ方を探ります。
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