離島と聞くだけで、なぜか旅情がそそられてしまいます。
とはいえ、日本自体が島国なわけで、本州は島として世界第7位の大きさ。北海道は19位、九州は31位、四国は38位と続きます(国土地理院『平成24年全国都道府県市区町村別面積調』より)。
また、地理上のカテゴリーとして、沖縄本島を加えた5島が「本土」と呼ばれ、その他が「島」とされています。
では、日本の島がいくつあるかというと、『日本統計年鑑』(総務省統計局)ではなんと6,852も!
この集計における島の基準は、(1)周囲が0.1㎞以上 (2)何らかの形で本土とつながっている島の場合、橋や防波堤のような細い構造物でつながっている場合は島として扱い、それより幅が広くつながっていて本土と一体化しているようなものは除外 (3)埋立地は除外
6,852島から本土5島を除いた6,847島が統計上の日本の島の総数なのですが、周囲0.1㎞未満の小さな島も多数あり、実数はもっと多くなるようです。
そんな厳密な定義はさておいて、阪急交通社が離島を含むツアーの申込者数を集計した、旅先としての離島の人気ランキングが発表されました!
2019年 旅したい離島ベストテン
豊かな自然、独特の風土や料理、貴重な文化財、山ではトレッキング、海ではダイビングと、さまざまな旅の魅力が凝縮された離島。その2018年6月1日~2019年5月31日における人気ランキングを10位から順に、各島の魅力とともにご紹介します。
10位 宮古島(みやこじま)沖縄県
●面積:約159㎢
宮古島と他の島を結ぶ、コバルトブルーの海に架かる3つの大橋(池間大橋、来間大橋、伊良部大橋)は、一度は渡ってみたい絶景ポイント。窓を開けてドライブすれば、南国の風を感じることができます。
沖縄の中でも特に海のキレイさで知られる宮古島。与那覇前浜ビーチや日本百景に数えられる東平安名崎から望む景観をはじめ、自然の造形や海の様々な表情を満喫することができます。
9位 淡路島(あわじしま)兵庫県
●面積:約592㎢
季節の花々が高原に咲き乱れる「あわじ花さじき」、約220品種19万本のチューリップが咲く「国営明石海峡公園」、約500万本の野生スイセンが群生している「灘黒岩水仙郷」など、花の名所が多い淡路島。
豊富なアトラクションに加え、世界の建築物が再現されたミニチュアも楽しめる「淡路ワールドパークONOKORO」というテーマパークもあります。
8位 小豆島(しょうどしま)香川県
●面積:約153㎢
約2000本のオリーブと120種類のハーブが育てられている「道の駅 小豆島オリーブ公園」にはかわいらしい白い風車があり、瀬戸内海をバックにフォトジェニックなロケーションを楽しむことができます。キャンプ場や地中海風ロッジなど宿泊施設もあるので、園内でのんびりとした時間を過ごすのもおすすめ。
潮の満ち引きによって現れるエンジェルロード(天使の散歩道)やミシュラン・グリーンガイドで1つ星を獲得した寒霞渓(かんかけい)では、小豆島の美しい自然と触れ合うことができます。
7位 屋久島(やくしま)鹿児島県
●面積:約504㎢
世界自然遺産に登録されている屋久島ではさまざまなトレッキングコースが楽しめます。最も有名なのは縄文杉(確認されている中で最大の屋久杉)を目指すコース。途中には、巨大な切り株に入ってハート型の写真が撮れるというウィルソン株などがあって、見どころはそこかしこに。
縄文杉を見るには往復10時間、本格的なトレッキングとなるので自信のない人は初心者向けのコースを選ぶといいでしょう。
6位 西表島(いりおもてじま)沖縄県
●面積:約289㎢
亜熱帯の原生林に覆われた西表島の魅力といえば、マングローブ林やジャングルなどでのカヌーやトレッキング。
また、ナイトツアーでは夜行性の生き物や満天の星空を満喫できるなど、昼間とはまた違った西表島を楽しむことができます。
西表島といえば絶滅危惧種である「イリオモテヤマネコ」。
現在わずか100頭ほどしかいないそうで、もし発見した場合には保護活動のために西表野生生物保護センターに知らせてほしいとのことです。
5位 軍艦島(ぐんかんじま)長崎県
●面積:約0.063㎢
軍艦島の通称で知られる端島(はしま)は、海底炭鉱によって栄えた島。
島内には炭鉱関連施設や高層アパートがせめぎあうように建てられましたが、閉山と共に無人島となり、島全体が廃墟となっています。
長らく立入禁止でしたが、2009年4月に上陸見学が可能となり、2015年に世界遺産に登録されたことで国内外から観光客が訪れるようになりました。
島内では指定された区域のみ見学が可能で、第三見学場では日本最古の高層鉄筋アパート「30号棟」を見ることができます。
4位 竹富島(たけとみじま)沖縄県
●面積:約5㎢
沖縄の原風景が多く残る竹富島は、面積約5㎢、周囲約9㎞の小さな島。白い砂浜に透明度の高い海、赤瓦の古民家の間を行き来する水牛車など、沖縄ならではの雰囲気を楽しむことができます。
石垣港から高速船で約10分とアクセスが良く、石垣島から日帰り観光することも可能。島にはコテージタイプのホテルが複数あり、のんびりと贅沢な時間を味わいたい人の注目を集めています。
3位 五島列島(ごとうれっとう)長崎県
●面積:約326㎢(福江島)、約168㎢(中通島)、約37㎢(久賀島)、約30㎢(若松島)、約23㎢(奈留島)など
2018年6月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録されたこともあり観光客が急増している五島列島。
前年度のベストテン圏外から、なんと3位までランクアップしました。
140もの島からなる五島列島は、潜伏キリシタンが生活していた洞窟や教会などを中心に各島に見どころが満載。
また、福江島の高浜ビーチは白い砂浜と澄んだ青い海が美しく、日本の渚・100選にも選ばれています。
2位 石垣島(いしがきじま)沖縄県
●面積:約222㎢
石垣島も前回9位からの大幅にランクアップ!
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星を獲得した川平湾では、サンゴ礁やカラフルな熱帯魚を見られるグラスボートや、琉球石灰岩でできた無人島を探索するツアーが人気。
日中はエメラルドグリーンに輝くビーチも、夕方には夕日で真っ赤に染まり、夜には満点の星空が広がります。
シュノーケリングのナイトツアーに参加すれば、幻想的な夜光虫を見られることもあるそうです。
1位 利尻島・礼文島(りしりとう・れぶんとう)北海道
利尻島 ●面積:約182㎢
礼文島 ●面積:約81㎢
北海道の北東に位置する利尻・礼文が堂々の第1位!
別名「利尻富士」とも呼ばれる利尻山の標高は1,721mで、本格的な登山も楽しめます。
その麓にある姫沼は、湖面に利尻山が映る絶景スポットとして人気。島内は湿性植物や高山植物が豊富なので、散策にうってつけです。
「花の浮き島」とも呼ばれる礼文島では、300種以上もの高山植物を見ることができ、中でも礼文島の町花となっているレブンウスユキソウの群生地などが有名です。
全国の離島ランキング
1位 利尻島・礼文島(りしりとう・れぶんとう)北海道
2位 石垣島(いしがきじま)沖縄県
3位 五島列島(ごとうれっとう)長崎県
4位 竹富島(たけとみじま)沖縄県
5位 軍艦島(ぐんかんじま)長崎県
6位 西表島(いりおもてじま)沖縄県
7位 屋久島(やくしま)鹿児島県
8位 小豆島(しょうどしま)香川県
9位 淡路島(あわじしま)兵庫県
10位 宮古島(みやこじま)沖縄県
対象:阪急交通社による2018年6月1日~2019年5月31日催行のツアー。発着地:発着地問わず ※ツアー名に、対象となる離島名が含まれたツアーを集計対象としています。
阪急交通社
離島への旅特集(リトタビ)、国内旅行、旅行サイト