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2018.04.19

今戸焼、大学芋。甘味好きにはたまらない! 招き猫さんぽ 浅草編

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招き猫を求めて、下町をぶらり散歩。招き猫伝承が残る豪徳寺界隈と、招き猫人形発祥の浅草今戸を、和樂でおなじみのイラストレーター・なかだえりさんが歩いてルポ! 今回は浅草編をお届けします。

江戸時代からの地場産業を守る「今戸焼白井」

天正年間(1573〜1592年)に起源をもつとされる今戸焼は、江戸時代に最盛期を迎え人気を集めましたが、今はただ一軒を残すのみとなりました。

今戸

「今戸焼白井」の創業は1847年。現在は6代目・白井裕一郎さんが奥様の理穂子さんとともに、丹精込めて人形づくりをしています。人気はやはり招き猫。一対のものは、左は雌で客を招き、右は雄でお金を招くとか。

今戸

招き猫のほか、干支、鉄砲狐、子守莵などを、工房兼店舗で製作販売。昔ながらの技法でていねいにつくることを信条としているため量産できず、数か月待ちという商品も。長く続けていただくことを願って、気長に待ちたい!

◆今戸焼白井
住所 東京都台東区今戸1-2-18

恋愛・縁結びのパワースポット「今戸神社」

境内には、休日ともなるとザワザワと良縁を求める女性たちが集まってきます。

今戸

もとは八幡さまとして地元で親しまれてきましたが、昭和12(1937)年に白山神社を合祀し、今戸神社と改称。招き猫が描かれた丸い形の絵馬は、「角が立たない」「縁(円)を結ぶ」ようにと考案されたもの。ほか縁結びの御守や招き猫人形、おみくじなど、ポップな授与品もあります。

◆今戸神社
住所 東京都台東区今戸1-5-22
公式サイト

自分好みに調合もOK!「やげん堀七味唐辛子本舗」

江戸時代初期の1625年創業。漢方薬をヒントに両国で売り出したのがはじまりでした。

今戸

七味とは、黒胡麻、陳皮、焼唐辛子、赤唐辛子、粉山椒、けしの実、麻の実の7種のこと。「山椒少なめで麻の実多めに」など、好みに調合してもらえるのがうれしい。ひょうたん容器を添えれば、気の利いた贈り物にもなります。

◆やげん堀七味唐辛子本舗
住所 東京都墨田区東駒形2-8-3
公式サイト

土日には行列ができる人気店「フルーツパーラーゴトー」

新しくおしゃれなコンクリート打ち放しの人気店は、実は昭和21(1946)年創業の果物店からはじまった老舗です。

今戸

最高の状態の果物を贅沢に盛ったパフェは、ときめくようなかわいらしさ。さわやかな甘さが自家製アイスと好相性。季節限定メニューも豊富なので、果物好きなら四季折々の味が楽しめます。

◆フルーツパーラーゴトー
住所 東京都台東区浅草2-15-4

江戸職人の技を知る「江戸下町伝統工芸館」

浅草にはみやげもの店や専門店など、伝統工芸品を扱うお店が多くあります。そんな下町の歴史と風土のなかで受け継がれてきた技を、総合的に知ることができるのがこの施設。

今戸

常時展示されている約370点の伝統工芸品は、日用品として、また装飾品として、用の美を備えています。土日には製作実演など催しも。さんぽの途中に気軽に立ち寄りたい!

※リニューアル工事に伴い、2019年3月下旬ごろまで閉館しています。

◆江戸下町伝統工芸館
住所 東京都台東区浅草2-22-13
公式サイト

大学いものイメージをくつがえす「千葉屋」

大学いもと切揚の2品のみという潔さ。揚げたてのさつまいもに蜜を絡めただけのシンプルさに、素材のよさと技が光ります。

今戸

並ぶ間も、揚げている様子を見ながら待つワクワクとした時間。できたてを頰張れば、口の中に衝撃のねっとり食感と濃厚な味わいが広がります。思わず「うまっ!」。薄切りの切揚は、カリッとしていて、また違ったおいしさが。

◆千葉屋
住所 東京都台東区浅草3-9-10

「おにぎり浅草宿六」は粋な街らしく深夜営業も

「宿六」とは、江戸言葉で家にいるろくでなし夫のこと。昼の営業を担当する3代目・三浦洋介さんの祖母が1954(昭和29)年にはじめた店で、白木のカウンターは当時から使い続けているものです。

今戸

ショーケースに具材が並ぶ寿司屋スタイル。大きな海苔に包まれた、ふっくら温かいおにぎりは絶妙なおいしさ。昼は3代目が、夜はそのお母さんが深夜までにぎっています。

◆おにぎり浅草宿六
住所 東京都台東区浅草3-9-10
公式サイト

-イラスト/なかだえり-

【招き猫さんぽ 豪徳寺界隈編はこちらから!】