あのホテル、あの旅館に泊まりたいから旅に出る。こう思える宿に人生でどれほど出会うことができるでしょうか――。長崎県の五島列島、新上五島町にある「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」は、まさに、一度泊まると、いつかまた訪れたくなる宿です。
世界遺産の島の教会を巡る旅の滞在に
2018年「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録され、注目を集める五島列島。大小140余りの島から構成される列島のうち、北側の中通島と若松島が中心となる“上五島”の新上五島町にホテル「マルゲリータ」はあります。
海を見下ろす高台に位置するホテルのエントレンスを入ると、目の前に現れるのは白い壁と、天井まで高く配された大きな窓。窓の外には、緑の森の向こうに青い海と島の入江が広がります。
エントランスを入ってすぐに目の前に広がるロビー。チェックインやチェックアウトのときに、のんびり過ごすことができます。
リゾートホテルの華やかさがありながらも、館内は落ち着いた雰囲気です。全29室の客室は、上五島にある教会の数と同じ数なのだとか。ライブラリーや廊下にも静けさが漂います。
広々としたスイートルーム。開放感のある雰囲気が素敵。
旅先の疲れを十分に癒やすことができるデラックスルーム。ベランダから見る島の風景も印象的です。
忘れがたい夕暮れと教会の鐘が鳴る朝
夕食は、明るい雰囲気のレストランで、地元の食材を使ったイタリアンや和食をいただきます。気取らず、背伸びせず、島の雰囲気そのままの優しい雰囲気の中で楽しい時間が過ぎていきます。大浴場が天然温泉であるのもうれしい。
夕食と朝食をいただくレストラン。インテリアの木の温もりが心地よい時間を演出してくれます。
滞在を何よりも印象づけるのは、夕陽と朝陽とをどちらもホテルの前から見ることができること。赤色の輝きから漆黒に移り行く夕暮れの海の景色は、忘れることができません。
ホテルの目の前から見た夕焼け。水平線に太陽が沈み、次第に漆黒の海へ。
禁教の時代、キリスト教信者が移り住み、200年以上もの間、密やかに信仰を守り続けた歴史をもつ五島列島。信者の方々が築き、大切に守ってきた教会からは、朝、昼、夕と礼拝のときを知らせる鐘の音が聞こえてきます。
ホテルから眺めた風景。森の中に教会から鐘の音が聞こえてきます。
海と森と教会と。忘れがたい景色と時間。一度訪れると、だれもがきっと、また上五島へ、そして、ホテル「マルゲリータ」に戻ってきたいと思うはずです。
◆五島列島 リゾートホテル マルゲリータ
住所 長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074
公式サイト