最近、観光名所というともっぱら「世界遺産」が取り上げられますが、以前は「国立公園」が観光名所の代名詞でした。日本各地にある国立公園の名称を聞くと、有名観光地や耳にしたことがある地名がいくつも! それがいったいどんなところなのかQ&A形式で解説し、日本の国立公園を全部紹介します!
昭和6年、日本で最初に国立公園に指定された瀬戸内国立公園の、しまなみ海道
知ってるようで知らない国立公園Q&A
Q. 国立公園ってだれが決めたの?
A. 国です。環境大臣が自然公園法に基づいて指定し、国が直接管理しています。ちなみに、国立公園の景観に準ずる景勝地の国定公園は、国立公園と同じく環境大臣が指定し、管理・保護は都道府県。国定公園は現在56か所あります。
Q. 国立公園ってどんな公園?
A. 国立公園の定義は「日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護するために開発等の人為を制限するとともに、風景の観賞などの自然に親しむ利用がし易いように、必要な情報の提供や利用施設を整備しているところ」です。
Q. ちょっとよくわからないんですけど。
A. 環境省のサイトには「次の世代も、私たちと同じ感動を味わい楽しむことができるように、すぐれた自然を守り、後世に伝えていくところです。そのために、国が指定し、保護し、管理する、役割を担っています」と記されています。
Q. 人気のアトラクションは?
A. アトラクションはないのですが、国立公園は自然を知り、自然を楽しむための公園なので、登山やハイキング、スキー、キャンプ、カヌー、シュノーケリング、バードウォッチング、自然観察などができます。
Q. 国立公園って高いの?
A. 景色を眺めるだけならタダです。泊まったり食べたり買い物したりする場合は割高なこともあります。
Q. 国立公園っていくつあるの?
A. 2019年現在、34か所あります。それぞれの詳細を後述するので参考にしてください。
Q. 国立公園はいつできたの?
A. 世界で最初に指定された国立公園は、アメリカ「イエローストーン国立公園」で1872年ことでした。日本では昭和6(1931)年に制定された国立公園法に基づいて、昭和9(1934)年3月16日に瀬戸内海国立公園、雲仙国立公園(現・雲仙天草国立公園)、霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)の3つが日本初の国立公園に指定されました。
日本初の国立公園のひとつ、霧島国立公園 © K.P.V.B
Q. 一番新しい国立公園は?
A. 2017年に指定された奄美群島国立公園です。それに、2016年のやんばる国立公園、2015年の妙高戸隠連山国立公園が続きます。
Q. 一番大きな国立公園は?
A. 陸地の面積だけだと226,764ha(=2,267,640㎢)の大雪山国立公園、海域を含めると90万haを超える瀬戸内海国立公園が一番です。陸地面積が一番小さいのは6,629haの小笠原国立公園です。
Q. 国立公園と世界遺産、どっちが強いの?
A. 戦うものではないのでわかりません。
Q. 国立公園と世界遺産のダブルってあり?
A. あり。自然遺産では屋久島、知床、小笠原、文化遺産では瀬戸内海(嚴島神社)、日光(日光の社寺)、吉野熊野(紀伊山地の霊場と参詣道)、富士箱根伊豆(富士山)、雲仙天草・西海(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産)などがあります。
国立公園で世界遺産の富士山。西伊豆からの眺め
●日本の国立公園、34か所を全部ご紹介!
1 利尻礼文サロベツ国立公園
りしりれぶんさろべつこくりつこうえん(指定:1974年9月20日)北海道
山岳、花畑、海食崖、湿原、海岸砂丘など変化に富んだ景観を誇る日本最北の国立公園。利尻島には利尻富士と呼ばれるコニーデ型の美しい姿の利尻山があり、礼文島に花の島として知られ、はレブンアツモリソウなど貴重な高山植物を低地で見ることができる。
2 知床国立公園
しれとここくりつこうえん(指定:1964年6月1日)北海道
知床の語源はアイヌ語の「シリエトク(地の果て)」。火山活動や流氷などで形成された険しくダイナミックな景観に、ヒグマやシャチなど大型哺乳類や絶滅の恐れがある大型猛禽類が多数生息。その多様性や生態系のつながりが認められ世界自然遺産にも登録。
3 阿寒摩周国立公園
あかんましゅうこくりつこうえん(指定:1934年12月4日)北海道
広大な公園は阿寒地域と摩周(川湯)地域に分けられ、阿寒地域は雄阿寒岳・雌阿寒岳とマリモの阿寒湖、オンネトーなどの湖沼の美しさが見どころ。摩周(川湯)地域は、世界有数の透明度を誇る摩周湖や、屈斜路湖、季節ごとに変化する森林の景色がポイント。
4 釧路湿原国立公園
くしろしつげんこくりつこうえん(指定:1987年7月31日)北海道
北海道東部の釧路川とその支流を抱く日本最大の釧路湿原と周囲の丘陵地からなる。昭和55(1980)年に日本初のラムサール条約登録湿地となり、7年後に国立公園。手つかずの広大な地は、国の特別天然記念物タンチョウをはじめ多くの動植物の生息地となっている。
5 大雪山国立公園
だいせつざんこくりつこうえん(指定:1934年12月4日)北海道
旭岳(2,291m)を主峰とする大雪火山群を中心に、トムラウシ山から十勝岳連峰、石狩岳連峰など「北海道の屋根」と呼ばれる山々と、石狩川と十勝川の源流地域を含む公園。その美しい景観を、アイヌの人々は「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んでいた。
6 支笏洞爺国立公園
しこつとうやこくりつこうえん(指定:1949年5月16日)北海道
支笏湖と洞爺湖の二大カルデラ湖と、羊蹄山や有珠山など様々な形の火山で構成された公園。火山活動による多種多様な温泉のほか地獄現象も見られ、別名「生きた火山の博物館」。登別、定山渓など北海道を代表する温泉観光地も魅力的。
十和田八幡平国立公園の奥入瀬渓流
7 十和田八幡平国立公園
とわだはちまんたいこくりつこうえん(指定:1936年2月1日)青森県・岩手県・秋田県
十和田・八甲田地域では樹氷や神秘的な十和田湖、清らかな奥入瀬渓流が見られ、八幡平地域では秋田駒ヶ岳や岩手山が見られる。温泉地が点在し、豊かな自然環境に育まれた多様な動植物と、変化に富んだ四季の景観を楽しむことができる。
8 三陸復興国立公園
さんりくふっこうこくりつこうえん(指定:2013年5月24日)青森県・岩手県・宮城県
1955年に陸中海岸国立公園として指定され、東日本大震災の災害復興を目的に再指定。北部は「海のアルプス」と称される大断崖、南部は優美なリアス海岸が続き、八戸・宮古・釜石・大船渡・気仙沼など日本有数の水揚げを誇る漁港があり、魚介類も人気の的。
9 磐梯朝日国立公園
ばんだいあさひこくりつこうえん(指定:1950年9月5日)山形県・福島県・新潟県
山岳信仰の出羽三山、原始の自然環境が残る飯豊・朝日連峰、火山による大小の湖沼や森が織りなす吾妻連峰と磐梯山・猪苗代湖がポイント。季節ごとに、初心者から上級者まで楽しめる山への登山や、自然探索、温泉、スキーなどのレクリエーションが楽しめる。
日光国立公園の華厳の滝
10 日光国立公園
にっこうこくりつこうえん(指定:1934年12月4日)福島県・栃木県・群馬県
北関東最高峰の白根山、信仰の山である男体山、火山活動が続く那須岳などで構成。世界遺産に登録された東照宮をはじめとした日光の社寺などの歴史的建造物と、火山活動に起因する中禅寺湖や華厳の滝、紅葉の渓谷などの自然との融合は見事。
11 尾瀬国立公園
おぜこくりつこうえん(指定:2007年8月30日)福島県・栃木県・群馬県・新潟県
かつて日光国立公園の一部だったが、分割編入でできた新しい公園。愛唱歌「夏の思い出」で知られる尾瀬は、本州最大の湿原の尾瀬ヶ原、只見川の源流部をせきとめた尾瀬沼と周囲の山々が織りなす美しい風景を今も残し、日本の「自然保護の原点」とも呼ばれている。
12 上信越高原国立公園
じょうしんえつこうげんこくりつこうえん(指定:1949年9月7日)群馬県・新潟県・長野県
谷川岳、苗場山、草津白根山、四阿山から浅間山にいたる2,000m級の山々は、日本百名山に数えられる名峰が連なり、変化に富んだ山岳景観が楽しめる。麓には高原や湖沼、湿原が広がり、登山やスキー、夏の保養地として人気が高く、温泉施設も充実している。
13 妙高戸隠連山国立公園
みょうこうとがくしれんざんこくりつこうえん(指定:2015年3月27日)新潟県・長野県
個性的な山々と、麓の高原や野尻湖と一体となった景観が最大の魅力。日本百名山に数えられる妙高山や高妻山から、上級者向きの急峻な戸隠連峰、初心者向きの飯縄山まで、登山者に人気のエリアで、豪雪地域で育まれた独自文化や山岳信仰にも触れられる。
14 秩父多摩甲斐国立公園
ちちぶたまかいこくりつこうえん(指定:1950年7月10日)埼玉県・東京都・山梨県・長野県
北奥仙丈岳から金峰山、甲武信ヶ岳、雲取山など標高2,000m級の山が連なる奥秩父山塊と、周辺の大菩薩嶺などを含むエリアは、千曲川(信濃川)、笛吹川(富士川)、多摩川、荒川など代表的河川の源流と分水嶺にあたり、河川の浸食による急峻なV字谷はまさに絶景。
15 小笠原国立公園
おがさわらこくりつこうえん(指定:1972年10月16日)東京都
日本列島から約1,000㎞南に位置する島々は大陸と陸続きになったことがない「海洋島」。独特の海岸地形や沈水カルスト地形や、独自の進化を遂げた動植物や生態系が特徴で、亜熱帯性の海域ではザトウクジラやイルカ、アオウミガメ、サンゴ礁や熱帯魚が見られる。
日本最強の名勝、富士山
16 富士箱根伊豆国立公園
ふじはこねいずこくりつこうえん(指定:1936年2月1日)東京都・神奈川県・山梨県・静岡県
霊峰・富士や周辺の湖沼や高原の富士山地域、東海道の宿場町で温泉地の箱根地域、天城連山と海岸線に温泉もある伊豆半島地域、洋上の火山島がある伊豆諸島地域で構成。火山国ならではの地形や温泉が楽しめて、各所から富士山が眺望できるのもここならでは。
17 中部山岳国立公園
ちゅうぶさんがくこくりつこうえん(指定:1934年12月4日)新潟県・富山県・長野県・岐阜県
乗鞍岳、白馬岳がある後立山連峰、剱岳がある立山連峰、槍ヶ岳がある穂高連峰など標高3,000m級の山々が連なる北アルプスの山岳公園。上高地、立山の室堂、乗鞍岳の畳平などの登山口は公共交通機関のアクセスもよく、雄大な山岳景観や高山植物が楽しめる。
白山国立公園の柴山潟から見た白山 ©石川県観光連盟
18 白山国立公園
はくさんこくりつこうえん(指定:1962年11月12日)富山県・石川県・福井県・岐阜県
御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の3峰と周囲の山々からなる公園。標高1,600m以下の山麓にはブナなどの自然林が広がり、高山・亜高山帯には250種もの高山植物が。ツキノワグマ、ニホンカモシカ、イヌワシなど大型野生鳥獣の生息地で、ユネスコエコパークにも認定。
19 南アルプス国立公園
みなみあるぷすこくりつこうえん(指定:1964年6月1日)山梨県・長野県・静岡県
3,000m級の山が10以上ある南アルプスは、大井川、天竜川、富士川の源流部。稜線付近まで森に覆われ、V字谷が数多い。氷河期の名残を残す仙丈ヶ岳や荒川三山のカール(圏谷)、ライチョウやキタダケソウ、チョウノスケソウ、高山蝶などもこの地ならでは。
20 伊勢志摩国立公園
いせしまこくりつこうえん(指定:1946年11月20日)三重県
伊勢神宮と背後に広がる自然豊かな森林環境を中心とした内陸側と、複雑な地形・地質で小さな入り江や岬が無数に点在する海側で構成。民有地の割合が96%以上で居住人口も多いため、景観のみならず地域の生活や文化、風習などとの関わりも感じられる。
21 吉野熊野国立公園
よしのくまのこくりつこうえん(指定:1936年2月1日)三重県・奈良県・和歌山県
近畿の屋根とも称される大峰山脈、熊野灘に注ぐ熊野川や北山川の中・下流域、尾鷲から熊野灘までの海岸線、熊野信仰の那智山などからなる公園。一部が世界遺産で、北部の一部はユネスコエコパーク、和歌山県の南紀熊野地域は日本ジオパークに認定。
22 山陰海岸国立公園
さんいんかいがんこくりつこうえん(指定:1963年7月15日)京都府・兵庫県・鳥取県
山地が直接海に接する沈水海岸に海食崖、海食洞、岩礁などが発達し、海域と一体となった変化に富む海岸景観が特徴。海食や河口から運ばれた砂で形成された鳥取砂丘をはじめ、独特な地形と様々な岩石が目立つことから「地質の公園」「岩石美の公園」と呼ばれる。
瀬戸内海国立公園の屋島から見た小豆島
23 瀬戸内海国立公園
せとないかいこくりつこうえん(指定:1934年3月16日)大阪府・兵庫県・和歌山県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県・福岡県・大分県
瀬戸内海の4つの海峡に囲まれ、1府10県にまたがる地域の海域を含めた最大規模の海洋公園。大小の島が連なる内海の景観と、それを眺める展望地が多数存在し、島々の段々畑や潮待ちの港町など、自然と暮らしが一体となった親しみやすい雰囲気も大きな魅力。
24 大山隠岐国立公園
だいせんおきこくりつこうえん(指定:1936年2月1日)岡山県・鳥取県・島根県
大山をはじめとした山岳地帯と三徳山一帯、島根半島の海岸部分、三瓶山一帯、隠岐諸島の4地域からなる公園。火山地形や豊かな森林、広大な草原、多彩な海岸や海流が特徴で、「国引き神話」で知られる歴史と人々の生活・生業との関わりが今も保たれている。
25 足摺宇和海国立公園
あしずりうわかいこくりつこうえん(指定:1972年11月10日)愛媛県・高知県
断崖絶壁が続く足摺地域は黒潮による亜熱帯性の海洋生物やサンゴの群集があり、繊細な入江と島がある宇和海地域はソフトコーラルなどの海中景観が楽しめる。内陸部は高野槇や杉、檜などの巨木が残り、四万十川上流では花崗岩の河床や滝が目を楽しませる。
大山隠岐国立公園の奇岩・ローソク島
26 西海国立公園
さいかいこくりつこうえん(指定:1955年3月16日)長崎県
九十九島から生月・平戸島、五島列島まで大小400もの島が織りなす景観が特徴。生態系が多様で、浅海域の藻場、湾奥部の干潟は希少生物のゆりかごでもある。キリシタン信仰に関わる文化や教会、捕鯨文化、佐世保鎮守府関連の軍事遺跡も見どころ。
27 雲仙天草国立公園
うんぜんあまくさこくりつこうえん(指定:1934年3月16日)長崎県・熊本県・鹿児島県
雲仙岳を中心とした山岳地で三方の海のパノラマや温泉が楽しめる雲仙地域と、120もの島に沈降海岸特有の湾入など独特の海岸がある天草地域で構成。「島原・天草一揆」で知られるキリスト教の歴史や史跡が多く、近年は「島原半島ジオパーク」「天草ジオパーク」にも認定。
28 阿蘇くじゅう国立公園
あそくじゅうこくりつこうえん(指定:1934年12月4日)熊本県・大分県
噴煙をあげる阿蘇山中岳や美しい円錐形をした米塚、広大な草千里ヶ浜、外輪山など雄大な風景と、くじゅう連山周辺の久住高原や飯田高原の草原、タデ原湿原や坊ガツル湿原など見どころ豊富。美しい山容を誇る鶴見岳や由布岳の山稜からは、別府湾から由布院盆地、くじゅう連山まで一望でき、温泉も豊富。
29 霧島錦江湾国立公園
きりしまきんこうわんこくりつこうえん(指定:1934年3月16日)宮崎県・鹿児島県
北部の霧島地域は20以上の火山が活動していて火口湖や温泉、独自の植生が多く、えびの高原や霧島温泉郷、高千穂河原、霧島神宮などの有名観光地が点在。南部の錦江湾地域は、今も噴煙を上げる桜島を中心に、開聞岳や池田湖、佐多岬などの絶景が広がる。
30 屋久島国立公園
やくしまこくりつこうえん(指定:2012年3月16日)鹿児島県
屋久島は九州最高峰の山々がそびえる急峻な地形で、樹齢千年を超える杉などの巨樹・巨木などで有名な世界遺産。さらに、現在も火山活動が続き、海岸崖や海食洞窟など屋久島とは異なる植生や動物が見られる口永良部島を加えた公園は、特異な景観が見どころ。
縄文杉で有名な屋久島国立公園
31 奄美群島国立公園
あまみぐんとうこくりつこうえん(指定:2017年3月7日)鹿児島県
奄美群島は、多様で豊かな自然環境と、固有で希少な動植物にいろどられた生態系、そして人と自然のかかわりから生まれた文化が残されている。島ごとに異なる個性的な自然の景観が魅力的で、人々の暮らしの歴史が身近に感じる体験もできる。
32 やんばる国立公園
やんばるこくりつこうえん(指定:2016年9月15日)沖縄県
琉球列島の形成過程を反映した島々には、国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナなど多種多様な固有動植物及び希少動植物が生息・生育。石灰岩の海食崖やカルスト地形、マングローブ林など多様な自然環境はここならでは。
33 慶良間諸島国立公園
けらましょとうこくりつこうえん(指定:2014年3月5日)沖縄県
那覇市の西方約40㎞に位置する慶良間諸島は、大小30余りの島々と岩礁からなる。透明度の高い海やサンゴ礁、ザトウクジラの繁殖海域、風衝地特有の植生が特徴で、夏はケラマブルーの美しい海でのレジャーや、冬にはホエールウォッチングが楽しめる。
34 西表石垣国立公園
いりおもていしがきこくりつこうえん(指定:1972年5月15日)沖縄県
原生状態に近い亜熱帯性常緑広葉樹林や最大規模のマングローブ林、サンゴ礁などからなる最南端の国立公園。大陸との分断、連続を繰り返す中で独自の進化を遂げたイリオモテヤマネコやサキシマカナヘビなどの希少な八重山固有の動植物が多く生息・生育。
文/山本毅