富士山に特化した美術館?山梨県・フジヤマミュージアムはこんなところ!

富士山に特化した美術館?山梨県・フジヤマミュージアムはこんなところ!

目次

全国個性派美術館への旅、今回ご紹介するのはフジヤマミュージアムです。

富士山の麓に佇む美術館で、多彩な富士と対峙

富士急ハイランドに隣接した美術館「フジヤマミュージアム」は、世界初にして唯一、“富士山を描いた作品”に特化した美術館として2003年に開館しました。美術館誕生の元にあるのは、富士五湖地方開発のパイオニアである堀内良平氏の「富士を世界に拓く」という熱い情熱。大正15(1926)年に現在の富士急行を創設したことでも知られ、地域文化の発展にも力を注いでいた堀内氏の遺志を引き継ぎ、設立されたのが「フジヤマミュージアム」です。

P17_個性派外観

雪をかぶった美しい“逆さ富士”を元にデザインされた外観をはじめ、館内の回廊には富士山のライブカメラが設置されていたり、映像ホールでは富士山の四季を楽しめたりするなど、富士山をさまざまな視点から堪能できるのが美術館の最大の特徴ですが、それは作品の展示方法にも表れています。長いスロープ状の回廊に展示された絵画を、少しずつ登りながら鑑賞する設計は、絵画の鑑賞と同時にまるで登山をしているかのような仕掛けに。

P17_個性派内観

館内の開放的な明るさも魅力のひとつで、吹き抜けのアトリウムは、紫外線をカットする特殊なガラスを使用。天井から降り注ぐ光も美しく、挙式を開催する場所としても人気なのだとか。

横山大観や梅原龍三郎(うめはらりゅうさぶろう)、草間彌生や千住博など富士山の絵画コレクションは約280点。これらの作品は、年に1度開催される企画展(次回の開催時期は未定)のほか、常設展示でも約70点の作品を鑑賞できます。

日本近代西洋画の巨匠、岡田三郎助が描いた富士のある風景は、梅だけでなく全体にピンクのヴェールがかかった、まるで桃源郷のような雰囲気が魅力の作品。

P17_個性派1岡田三郎助「春-清水より富士-」1917年フジヤマミュージアム蔵

また、目の覚めるような青や富士に対する畏怖の念まで感じられるような画面いっぱいの山が印象的な竹内栖鳳(たけうちせいほう)の「冨嶽」など、作家たちが対峙(たいじ)した富士の表情は実に多彩。美しい富士山はもちろん、威厳や雄大さ、優美で繊細な姿など、さまざまな富士の姿を展示しています。

P17_個性派2竹内栖鳳「冨嶽」フジヤマミュージアム蔵

鑑賞後、外に出れば美術館の背後に悠然と構える本物の富士山の姿が目に飛び込んできます。徹底的に富士にこだわった美術館で、ユニークな鑑賞体験を!

フジヤマミュージアム

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