京都といえば和菓子の聖地。モンブランに目がないあなたも、京の栗の和菓子を前にすると、その魅力にひれ伏してしまうかもしれません! 丹波栗(たんばぐり)は日本を代表するブランド栗の最古参。平安時代の法典「延喜式(えんぎしき)」にも、丹波国の名産品として栗が紹介されています。今回は、秋に食べたい京都の栗の和菓子3選です。
秋を彩る栗の和菓子は京都の名店で!
1.若菜屋の「焼き栗きんとん」
栗を中心に、素材本来の風味を生かした和菓子を提供している若菜屋。「焼き栗きんとん」は、栗きんとんを栗のかたちに成形し、軽く焼き色をつけたもの。厳選された栗の裏ごしとなめらかな白あんを合わせた生地は、ホロホロしっとり。個別包装なので、会社への手土産にも最適です。若菜屋の代表銘菓として知られる「栗阿彌(りつあみ)」は、懐石料理に出される八寸の栗の渋皮煮にヒントを得た“栗の甘納豆”で、こちらもロングセラーです。
◆若菜屋(わかなや)
住所 京都市上京区千本丸太町下ル東入ル主税町1129
公式サイト
2.京都鶴屋 鶴壽庵の「栗粉餅」
京都鶴屋 鶴壽庵は、新撰組でお馴染みの壬生屯所跡(みぶとんじょあと)八木家の入り口にあります。新撰組ゆかりの地を訪ねる観光客が、ひと息つくのが、こちらのお店。「栗粉餅(くりこもち)」は、外のそぼろ状の栗餡となかの粒餡とのバランスが優れた一品。まったりとした2種類の餡のハーモニーを味わってみてください。歯応えのよい壬生菜が入った「屯所餅(とんじょもち)」も有名で、京都で唯一、南蛮菓子の「鶏卵素麺(けいらんそうめん)」も製作しています。
◆京都鶴屋 鶴壽庵(きょうとつるやかくじゅあん)
住所 京都市中京区壬生梛ノ宮町24
公式サイト
3.亀屋清永の「大人の栗羊羹」
元和3(1617)年創業の亀屋清永。栗の存在感を味わいたいなら、こちらの「大人の栗羊羹」がおすすめ。透明な琥珀のなかにブランデー漬けの和栗が丸ごと! 琥珀・小豆羊羹・栗羊羹という3層仕立ての断面にもそそられます。ぜひ、がんばっている自分へのご褒美に! 知恩院をはじめとするさまざまな寺院に納めている供物の和菓子、銘菓「清浄歓喜団(せいじょうがんきだん)」で知られる老舗ですが、黒砂糖の羊羹にくるみを入れた「月影(つきかげ)」のほか、新作も続々と登場しています。
◆亀屋清永(かめやきよなが)
住所 京都市東山区祇園石段下南
公式サイト
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