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2023.11.22

〝映える〟デザイン多し!崇福寺 大雄宝殿【異国情緒あふれる長崎の国宝を訪ねる!その3】

個性豊かな国宝と出合う長崎の旅、全6回シリーズ。第3回は「崇福寺 大雄宝殿」です。

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奈良や京都のお寺とは全然違う華やかさ!
中国らしさを正しく受け継ぐ、竜宮城のような「崇福寺」

左/木彫りの鰍魚(けつぎょ かじかのこと)の腹の部分を叩(たた)いて時を知らせる、黄檗宗寺院に特有の法具「開梆(かいばん)」。中/本尊の釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)。創建当時の中国人仏師の作。右/周囲の堂宇の意匠にも、中国らしさが色濃く感じられる。

崇福寺を訪れると、黄檗宗の寺らしい、赤を基調としたカラフルな配色に目を奪われます。堂宇はいずれも、明時代から清(しん)時代にかけての建築様式を今に伝えるもので、建材は当時の中国からの直輸入品で建てられていたのだとか。

境内(けいだい)は広くはないものの、「第一峰門」と、もう一つの国宝である「大雄宝殿」が立ち並ぶ様は、壮麗の一語です。
ほかにも境内には重要文化財に指定された建築物がそろっています。さながら文化財の宝庫でありながら、謹厳さよりも開放的で親しみやすさが勝っていて、ゆっくり過ごせる雰囲気も魅力的です。

また、掲載した写真でお分かりのように、どの建物も〝映える〟デザインばかり! 奈良や京都の寺院とは異なる崇福寺の美しさを知ると、日本の国宝の奥深さを知ることにつながることでしょう。

左/龍を用いた装飾などが、中国らしいイメージ。中/行燈の形や絵に中国らしさが。右/長崎の人たちが竜宮門と呼ぶ、現在の一の門の「三門」(重要文化財)。昔話に出てきそうな形! 

国宝情報

崇福寺 大雄宝殿 そうふくじ だいゆうほうでん
伽藍で最も重要な仏殿である「大雄宝殿」は、正保3(1646)年に完成。その後、日本の大工が檜(ひのき)などの日本の建材を用いて、上層を重ねている。
住所:長崎県長崎市鍛冶屋町7-5
電話:095-823-2645
拝観時間:8時~17時(変更の場合あり)
休み:なし
拝観料:300円

尊を祀る崇福寺の本堂が「大雄宝殿」。中国と日本の建築様式が融合されていて、不思議とバランスがとれている。石敷きの中庭は中国寺院の特徴。

撮影/佐藤敏和 ※本記事は雑誌『和樂(2023年8・9月号)』の転載です。

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山本 毅

昭和のころからファッション雑誌の編集に携わり、重ねたキャリアだけは相当なもの。長らく渋谷の隣駅(池尻大橋)近くに住んでいたが、諸事情により実家(福岡県飯塚市)に戻る。以後もライターの仕事に携わることができ、現在2拠点生活中。LCCの安さに毎回驚きながら、初めて住んでみた人形町・日本橋エリアでの生活が楽しくて仕方がない!
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※『和樂』2026年4・5月号 美術展カレンダーに誤りがありました。P.224で紹介しました、福岡県・久留米市美術館で開催中の「美の新地平ー石橋財団アーティゾン美術館のいま」の入館料は、正しくは一般1,500円となります。お詫びして訂正いたします。
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