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2024.01.02

だから長崎は今もスイーツの宝庫! 美味ガイド スイーツ編【異国情緒あふれる長崎の国宝を訪ねる!その6】

個性豊かな国宝と出合う長崎の旅、全6回シリーズ。最終回第6回は国宝鑑賞とあわせて味わいたい長崎「美味ガイド スイーツ編」です。

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江戸時代、砂糖は出島から全国へ。
だから長崎は今もスイーツの宝庫!

長崎から福岡県の小倉に通じる長崎街道は、出島にもたらされた砂糖を大阪や江戸に運んだことから〝シュガー・ロード〟と呼ばれ、街道には今も数多くの銘菓が伝えられています。長崎スイーツで最も有名なのが、ポルトガル発のカステラ。そのカステラをさらに、中国の縁起物と組み合わせた進化系スイーツ「桃カステラ」も長崎名物のひとつ。雛祭りの縁起菓子として広く愛されています。それに、ミルクセーキもまた長崎が発祥。長崎は歴史に裏打ちされた、魅惑的な甘いものにもあふれているのです!

長崎のお菓子といったらこれ!
「カステラ(&コーヒー)」自由亭喫茶室

左/長崎カステラ&ドリンクセット1,000円。右/美しい色合いで味わいすっきり。紫陽花ゼリーソーダ 800円

西洋人の居留地であった長崎港を見渡す丘陵地は今、いくつもの洋館が残る「グラバー園」になっています。園内にある「自由亭喫茶室」は、もともと長崎市内にあった日本人シェフによる西洋料理店で、建物を移築復元。窓からの風景がいい、クラシカルな雰囲気の喫茶室でのおすすめは、コーヒー&カステラ。老舗「長崎堂」のカステラと香り豊かなコーヒーの組み合わせを楽しめるのは、こちらならでは!

右/長崎にゆかりの深いオランダ人の手で考案されたダッチコーヒー。24時間かけて一滴ずつ水で抽出した香り高く濃厚な味わいは絶妙。ダッチアイスコーヒー700円

グラバー園のガーデンショップで見つけた、長崎ガラスのマグネット(大浦天主堂、旧グラバー住宅)各330円。お土産に最適の、大人かわいい雑貨。

店舗情報

自由亭喫茶室 じゆうていきっさしつ
住所:長崎県長崎市南山手町8-1 グラバー園内
電話:095-822-8223 
営業時間:9時30分~17時15分(16時45分L.O.) 
休み:なし
公式サイト:https://glover-garden.jp/activity-and-shop/tea-room/

長崎でお祝いといったらこのお菓子
「桃カステラ」万月堂鍛冶屋町店

桃カステラ860円。通年販売。

3月3日の雛祭りが近付くと、長崎の菓子店には桃カステラが並びます。中国の縁起物の桃とカステラを組み合わせたスイーツは、長崎らしさ満点。女の子が生まれた内祝いにも用いられます。たくさんの店が桃カステラを手がけるなか、人気ナンバーワンが「万月堂」。大人の手ほどもある大きさで、アイシングで描かれた桃と練り切りの葉と茎はこっくり甘く、カステラは甘さ控えめでふわふわ。この組み合わせはクセになります!

桃カステラ以外にも、万月堂の和洋の菓子は美味ぞろい!

店舗情報

万月堂鍛冶屋町店 まんげつどうかじやまちてん
住所:長崎県長崎市鍛冶屋町6-45 
電話:095-893-8833 
営業時間:10時~18時 
休み:なし
公式サイト:https://mangetudou.business.site/

これも長崎で生まれました!
「ミルクセーキ」ツル茶ん

名物の、元祖長崎風ミルクセーキ780円。ハーフサイズは420円

長崎が翼を広げた鶴の形といわれることから店名とした店は、大正14(1925)年の創業。九州最古の喫茶店とされます。現在の建物は30年前の建築ですが、1~2階の店内に飾られた写真や道具が往時をしのばせます。ここで約100年前に生まれたのが、当時のミルクセーキとかき氷を合体させたような「元祖長崎風ミルクセ-キ」。今も不動の人気メニューです。また、トルコライスもこちらが元祖。要チェックのレトロ喫茶です。

店舗情報

ツル茶ん つるちゃん
住所:長崎県長崎市油屋町2-47 
電話:095-824-2679 
営業時間:9時~21時(L.O.)
休み:なし(元日を除く)

撮影/佐藤敏和 ※本記事は雑誌『和樂(2023年8・9月号)』の転載です。

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山本 毅

通称TAKE-G(たけ爺)。福岡県飯塚市出身。東京で生活を始めて40年を過ぎても、いまだに心は飯塚市民。もともとファッション誌から始まったライター歴も30年を数え、「和樂」では15年超。日々の自炊が唯一の楽しみ(?)で、近所にできた小さな八百屋を溺愛中。だったが、すぐに無くなってしまい、現在やさぐれ中。
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