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2024.10.21

焼き物は炭火で、和え物も注文が入ってから。「そば 酒 まつもと」【京都〝最新〟うまい店・和食編7】

京都で、大人が居心地のいい、とことん客目線に立ったもてなしを考えた店主たちがいる新しい店を中心に、「10年先も通い続けたい」「常連になりたい」、一緒に年を重ねていきたい主人と店を厳選しました。

「京都〝最新〟うまい店」シリーズ一覧はこちら

酒の〆に10割手打ち蕎麦の至福「そば 酒 まつもと」

松本宏之さんが独立開業にあたって選んだのは、蕎麦屋にしては珍しいカウンター席のみの店。というのも、ここは蕎麦の前に、酒とつまみを味わう店。酒は日本酒のみならず、ナチュラルワインも数種そろい、つまみと呼ぶには気が引けるほど、手をかけた一品料理が並びます。

「2013年開店当初は、蕎麦屋らしいつまみ(板わさなど)もあったのですが、気がつけば消えていきましたね」と松本さんも苦笑い。焼き物は炭火で、和え物も注文が入ってから、同時に燗酒もつける。目の届く範囲でもてなすには、7席が適当だとか。

蕎麦は、極細の仕立て。「蕎麦の甘みが最後に残ってほしいので」とつゆに砂糖は入れません。キリッとした後味がまた酒を呼びます

パルミジャーノチーズのかかる「カニ味噌どうふ」550円。奥にあるのは「野菜ごまだれ」。ひとり客には少量の盛り付けも対応してくれる。

左/鹿児島産の蕎麦粉10割の「もりそば」930円。蕎麦は風味のいいものをそのつど選ぶ。甘みなしのつゆが飲んだ後にいい。右/鴨の濃厚なうまみには熟成した酒がおすすめ。「鴨ハツ焼き」880円。ワインも合います!

「日本酒は燗酒向きの銘柄もそろいます」――松本宏之さん

京都「じん六」で修業をした店主。日本酒1合850円~、グラスワイン900円~、生ビール660円。しっかり飲んで食べて、ひとり5,000円ぐらい。

そば 酒 まつもと DATA

住所:京都府京都市中京区中之町577
電話:075-256-5053
営業時間:12時~13時20分(L.O.)、16時~23時(売り切れ次第終了)、日曜は13時~18時(L.O.)
休み:火曜
店内:カウンター7席 ※飲食時に酒の注文ができる人のみ入店可。

撮影/長谷川 潤 構成/藤田 優
※本記事は雑誌『和樂(2023年10・11月号)』の転載です(価格や年齢、年数などは2024年9月現在)。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。

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和樂web編集部

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