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2024.12.02

〆は絶品「なめ玉雑炊」で。新鮮な刺身とおでん・肉料理で北陸を堪能♡「みひろ」【金沢おでん・新旧名店2】

実は金沢は、人口比で日本一おでん屋が多い町。〝おでんで一杯〟が日常にある金沢で、今行きたいおでん屋を、常連客と観光客が適度に入り交じる人気の店から4軒厳選。週末に比べれば、平日は予約が取りやすいのですが、遅めの時間(2軒目以降)は意外と穴場だったりします!

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新鮮な刺身とおでん、郊外の超人気店「みひろ」

金沢の飲食店が集中する繁華街・片町からタクシーで15分ほど。三馬(みんま)にあるこの店は、まだ観光客に知られていない超穴場。とはいえ、平日18時の開店と同時にほぼ満席に。ゆるりと流れる空気は残しつつ、きめ細やかな味ともてなしが人気の理由です。

昭和46(1971)年、得意な料理で職を得ていた横萩信一(よこはぎしんいち)さんの母・弘子さんが独立しておでん屋を開業。
「おでんがおいしく見えるのは、出汁が透き通っているから。と母は毎日、鍋の出汁を入れ替えていました。バイ貝は継ぎ足した出汁で味を含ませていきます。練り物は弾力がなくなるので、入れっぱなしにはしない。実は細かいところで調整はしています」。

営業が始まると、おでん番は店主の片腕として働く北川充(きたがわみつる)さんに任せて、横萩さんは魚料理に専念。
注文が入ると、一匹をさばくところからはじまり、切りたての鮮魚が和え物や酢の物に。白身魚の昆布締め、白子の酢の物など、北陸らしい一品も外せません。

海鮮に加えて常連客からの注文が多いのは、肉料理。ローストビーフ、テールシチューに加えて豚バラの串焼きも好評。
おでんに至るまでのメリハリのついた流れは、納得のおいしさ。地元の人の飲みっぷり、食べっぷりを眺めながら飲む酒も、また楽しい!

北陸らしい逸品「白子酢」

たらの白子を酢で洗う「白子酢」は、ポン酢で食べるのが定番だが、繊細な味わいを生かして店ではおでん出汁と醬油で割る。770円。

〆の一品!「なめ玉雑炊」

左/「なめ玉雑炊」660円。おでん出汁で白飯を炊き、なめこを加え卵でとじたもの。沁みます! 右/「おでん番を任せる充くん(写真左)も私もお客様との乾杯が、日々の楽しみです」(横萩さん)

出汁は昆布と青魚の削り節でとります。イチオシは「ふき」

おでん種はひとつ1円から、25種ほど提供。人気は秋から春までの味覚「ふき」220円、ジューシーな「つみれ」330円、甘口の「卵巻き」330円など。

数年前に白木の映える明るい店に建て替えた。自慢は6.5mの一枚板のカウンター。カウンター10席、3卓。

DATA「みひろ」

住所:石川県金沢市三馬3-236 
電話:076-243-5149
営業時間:18時~翌3時ごろ
休み:水曜・第2水曜の前日 ※要予約

撮影/宮濱祐美子 構成/藤田 優
※本記事は雑誌『和樂(2024年2・3月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込で、価格や営業時間などは変更される場合があります。お出かけの前にご確認ください。

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和樂web編集部

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