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2025.10.13

栗の形が超キュート! 長崎版・栗饅頭の元祖、田中旭榮堂「栗饅頭」【みんな大好き♡「栗の名菓子」グランプリ・1】

芸術の秋、読書の秋、食欲の秋、そして「栗」の秋! 秋の気配が漂い出すと、気になるのは栗の菓子。「栗の名菓子」第2弾は、栗の形をした饅頭が数ある中で、栗の形の栗饅頭の発祥とされる長崎の「田中旭榮堂」。その誕生の秘話と、美味しさの秘密を教えてもらいました!

栗饅頭ひと筋。一粒栗&栗形の栗饅頭の元祖! 田中旭榮堂「栗饅頭」

焼き菓子としての栗饅頭の起源は明治時代中期といわれ、小判形の栗饅頭で知られる北九州の小倉地方と、栗の形をした饅頭で有名な長崎が発祥の地とされています。

その長崎版・栗饅頭の元祖が「田中旭榮堂」の栗饅頭。
明治時代、長崎でカステラ職人をしていた初代田中素郎市(たなかそろいち)が、鶏卵と砂糖、小麦粉といったカステラと同じ材料を使ってつくった饅頭に、出身地である天草の栗を丸ごと1個入れ、栗の形にしてレンガ造りのオーブンで焼いたのがその始まり。
異国情緒漂う長崎の地で、和魂洋才の饅頭として評判を呼びました。

香ばしくカリッと焼き上げられた皮に、優しい甘さの白餡と、大きな粒の栗がゴロリと入った栗饅頭は、食感といい味わいといい、確かに和菓子と洋菓子のいいとこどりをした菓子といえます。
愛らしい栗の形が目を引く栗饅頭は、大中小、特大…と、さまざまな大きさがあるのも楽しく、さらに大きなサイズや名入れなど、特注にも対応してくれます。

大人気の「栗饅頭」と端午の節句の「鯉栗萬寿」

長崎では、端午(たんご)の節句に鯉をモチーフにした鯉菓子や鯉かまぼこを贈る風習があり、こちらの栗饅頭の鯉菓子「鯉栗萬寿(こいくりまんじゅう」(2号2,862円~)も人気。ひとつひとつ手づくりで鯉の形に整えられ、中の餡には栗がたっぷり。「栗饅頭」小(約縦5.5×横5㎝)6個入1,836円、並(約縦7×横8㎝)3個入1,512円、大(約縦10×横11㎝)2個入1,944円。

店頭には、僕の顔はめパネルがあるよ!

南蛮人が栗を抱えた「田中旭榮堂」オリジナルのキャラクター〝栗王子〟。大正時代の広告から登場。

田中旭榮堂 DATA

たなかきょくえいどう
住所:長崎県長崎市上町3-6
電話:095-822-6307
営業時間:月~土曜9時~18時30分(日曜・祝日は17時まで)
休み:水曜
公式サイト:https://tanaka-kyokueidou.com/

※本記事は雑誌『和樂(2024年10・11月号)』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2025年10月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。

「みんな大好き♡『栗の名菓子』グランプリ」シリーズ一覧はこちら

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和樂web編集部


撮影/川上輝明(bean) 構成/田中美保、古里典子(本誌)
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