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2026.01.13

アマン京都、森の庭に誕生した茶室「仙窟」で体験するおもてなしの心

京都洛北の森に佇む「アマン京都」に、数寄屋建築(すきやけんちく)の茶室が誕生しました。茶道裏千家十六代家元・千宗室(せんそうしつ)さんが名付けた「仙窟(せんくつ)」は、苔むした巨石の石畳の奥、敷地内でもひときわ静かな場所で、森の庭に新たな静寂と伝統の趣をもたらしています。

静謐な空気が流れる茶室で味わうひととき

「仙窟」は伝統的な四畳桝床(よんじょうますどこ)※1の小間と、広い立礼席(りゅうれいせき)※2、そして2つの茶室を繋ぐ水屋で構成されています。にじり口※3から身をかがめて小間へ入ると、そこに広がるのは、 “小宇宙”と称される、静謐で深遠な世界。季節を告げる床の間の掛物や草花、釜から立ちのぼる湯気、畳に漂う草の香り、障子越しに揺れるやわらかな光と影。小間では、茶人による本格的な茶の湯が体験できます。きっと五感を呼び覚ます、非日常のひとときが過ごせることでしょう。

(※1)四畳半の茶室の隅に設けられた、半畳四方の正方形の床の間を持つ形式。
(※2)畳の上で正座する代わりに、椅子とテーブルを使ってお茶を点て、いただく茶道の形式。
(※3)茶室における客の出入り口。にじるように入っていくことから、この名がつく。

こだわりの厳選された素材に込めた思い

設計は、裏千家今日庵(こんにちあん)をはじめ、国内外で数々の茶室を手掛ける仙アートスタヂオが担い、施工は、数寄屋建築の名匠・中村外二工務店がつとめています。北山杉や鷹峯(たかがみね)※4の土を用いた土壁など、厳選された素材を用い、周囲の自然と調和する粋な数寄屋建築の世界に浸ることができます。

仙アートスタヂオの遠山典男氏は、設計について次のように語ります。「茶室の構想にあたっては、茶の湯の精神を正面から見つめ、伝統的な茶室の静謐な美を尊重しながら、アマン京都の自然に溶け込む佇まいを心に描きました。中村外二工務店をはじめ、優れた職人たちと共に創りあげた茶の湯の美に満ちた空間が、今後どのように育まれていくかを見守るのが楽しみです」

(※4)本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が徳川家康から土地を与えられ、一族を率いて居住した土地として知られる。アマン京都が位置する場所。

緑に囲まれた開放的な立礼席

深池のほとり、豊かな緑に囲まれた椅子席の茶室は、伝統を継承しつつ、アマン京都の建築と調和するデザイン。小間とは印象が変わり、障子戸を全開にすると緑の露地庭を眺められ、風と光をやわらかく招き入れる開放感が魅力です。

立礼席は靴のまま入ることが可能なので、国内外のゲストに、茶の湯の文化を身近に感じてもらえそう。今後、多目的スペースとして、和菓子づくりや、日本画家とのアートセッションなど、文化拠点としての展開も予定されています。

「アマンは、その土地が持つ伝統文化や歴史、環境、そしてライフスタイルに深い敬意を払い、体験を通して理解を深めることを大切にしてきました。数寄屋建築の美に包まれる仙窟で、おもてなしの精神を映す茶の湯に触れ、マインドフルなひとときお過ごしいただけることを、心より願っています」と、アマン京都 総支配人 溝渕康雄は語ります。

現在は宿泊の方限定で、茶室をご利用いただいています。2026年からは、季節ごとの茶会も開催されるそうなので、山深くに佇む、別世界の隠れ家のような茶室「仙窟」で、特別な体験をするのはいかがでしょう。

基本情報

アマン京都
京都府京都市北区大北山鷹峯町1番
公式ウェブサイト
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-kyoto

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瓦谷登貴子

幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。
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