【福岡県】
〝雪舟庭〟の最高傑作といわれる「藤江氏魚楽園」
読み:ふじえしぎょらくえん
※画像は参考サイトをご覧ください。
室町時代に画聖・雪舟(せっしゅう)が九州を遍歴した折、豪士・藤江家に逗留(とうりゅう)して築庭されたと伝わる庭園。
神仙蓬莱(しんせんほうらい)の思想に基づき、池の中ノ島を蓬莱島と称して縁起のよい亀に見立て、池全体で鶴を表現。
三尊石(さんぞんせき)を配するなど、雪舟が中国で学んだ手法を発揮している。
●庭園 DATA
様式:蓬菜式庭園
住所:福岡県田川郡川崎町安真木6388
参考サイト:https://www.crossroadfukuoka.jp/spot/13023
※現在復旧工事のため休園中。2026年11月再開予定。
【佐賀県】
茶の湯の趣で四季を慈しむ庭園「九年庵」
読み:くねんあん

明治期の実業家・伊丹弥太郎(いたみやたろう)が、9年かけて造成した別荘の庭。
誓行寺(せいぎょうじ)の住職・阿理成(ほとりりじょう)の作庭で、明治42(1909)年完成。
茶室と書院様式を折衷(せっちゅう)した近世和風の数寄屋(すきや)建築は、葦葺(あしぶき)屋根に杉腰(すぎこし)張りの土壁、竹格子の連子窓(れんじまど)など野趣に富んだもの。
一面に広がる苔(こけ)や楓の紅葉などが彩りを添える。
●庭園 DATA
様式:回遊式庭園
住所:佐賀県神埼市神埼町的字仁比山
公式サイト:https://kunenan-saga.jp/
【長崎県】
江戸初期の様式を伝える名園「旧円融寺庭園」
読み:きゅうえんゆうじていえん

徳川家歴代将軍の位牌(いはい)を祀るために創建され、明治期に廃寺となった円融寺。
現在は護国神社(ごこくじんじゃ)として、創建当時の枯山水庭園を残す。
江戸初期の石組み庭園は全国的にも珍しく、50mにおよぶ山畔に400個以上の石を配した構成は圧巻。
●庭園 DATA
様式:枯山水庭園
住所:長崎県大村市玖島2-505(大村護国神社内)
参考サイト:https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/319
【大分県】
八幡神発祥の神苑「宇佐神宮」
読み:うさじんぐう

神亀(じんき)2(725)年創建の、全国4万余りある八幡宮(はちまんぐう)の総本社。
八幡神(やはたのかみ/はちまんしん)が現れたとされる神苑には、京都の広沢池(ひろさわいけ)、奈良の猿沢池(さるさわいけ)と並び日本三沢に数えられる初沢池(はつさわいけ)や、能楽堂が立つ菱形池、屋根つきの神橋が架かる寄藻川(よりもがわ)などの美観が。
●庭園 DATA
様式:池泉回遊式庭園
住所:大分県宇佐市南宇佐2859
公式サイト:http://www.usajinguu.com/
【熊本県】
桃山様式の優美な庭園「水前寺成趣園」
読み:すいぜんじじょうじゅえん

肥後(ひご)熊本の初代藩主・細川忠利(ほそかわただとし)が、御茶屋を造成したのがはじまり。
以後、細川光尚(みつなお)、細川綱利(つなとし)と三代にわたって藩主が作庭にあたり、1630年代から80年にかけて造営。
綱利の時代、阿蘇の伏流水による池を中心にした大規模な造営が行われ、桃山様式の回遊式庭園に。
東海道五十三次の景勝を模したといわれる。
●庭園 DATA様式:池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園
住所:熊本県熊本市中央区水前寺公園8-1
公式サイト:https://www.suizenji.or.jp/
【宮崎県】
南北朝期の技法を残す仏説庭園「妙国寺庭園」
読み:みょうこくじていえん
※画像は公式サイトをご覧ください。
細島港を眼下に見下ろす日蓮宗(にちれんしゅう)の妙国寺。
その庭園は、本堂建立の宝暦(ほうれき)6(1756)年につくられたとされる。
背後の山の森林など自然環境を取り入れ、三界を表す築山(つきやま)、崖や森林・滝で穢土(えど)を、中島は浄土(じょうど)、池は三途(さんず)の川、橋は仏法を表すとされる、典型的な仏説(ぶっせつ)様式の庭園。
●庭園 DATA
様式:池泉回遊式庭園
住所:宮崎県日向市細島 373
参考サイト:https://hyuga.or.jp/app/spots/view/37
【鹿児島県】
琉球文化を垣間見る庭園群「知覧武家屋敷庭園」
読み:ちらんぶけやしきていえん

〝薩摩(さつま)の小京都〟と呼ばれる知覧地区。
母ケ岳(ははがたけ)を望むこの武家屋敷群の麓(ふもと)地区には、大刈りの生垣(いけがき)と切石で端正に整えられた石垣で仕切られた7つの日本庭園がある。
江戸時代中期から後期に京都から招かれた庭師がつくったとされ、魔除けの石碑や屛風岩(びょうぶいわ)など、琉球(りゅうきゅう)や中国の影響が色濃く見られる。
●庭園 DATA
様式:枯山水庭園6、池泉回遊式庭園1
住所:鹿児島県南九州市知覧町郡13731
公式サイト:https://chiran-bukeyashiki.com/pages/2/
【沖縄県】
琉球王朝最大の別荘庭園「識名園」
読み:しきなえん
※画像は参考サイトをご覧ください。
寛政(かんせい)11(1799) 年に完成した、保養や迎賓に利用された、琉球王朝最大の別邸。
広大な心字池(しんじいけ)を中心にした回遊式庭園で、琉球風の御殿や中国風の東屋(あずまや)、大小のアーチ橋、池の周りに積まれた琉球石灰岩など、随所に琉球や中国の文化様式が見られる。
平成12(2000)年、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコ世界遺産登録。
●庭園 DATA
様式:池泉回遊式庭園
住所:沖縄県那覇市真地421-7
参考サイト:https://www.city.naha.okinawa.jp/shisetsu/reisure/1007835/1003523.html
「47都道府県、必見の庭園案内」シリーズ一覧はこちら。
※各庭園の現在の情報は公式サイト・参考サイトをご確認ください。

