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2019.10.01

京都・八瀬の「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」はネコ好き必見のテーマパーク?潜入してみた!

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猫が住職を勤める京都・八瀬の「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」。寺とついていますが、こちらは猫を御本尊とした寺院型テーマパーク。雑貨、カフェ、ギャラリーが楽しめ、猫好きにとってはまさにニャンダフルワールドの「猫猫寺」は、実はある猫好き一家の夢がクラウドファンディングで実現したものだったのです。

猫好きの聖地「猫猫寺」

正式名称は「招喜猫宗(まねきねこしゅう) 総本山 猫猫寺」。京都市内から大原へと向かう途中の自然豊かな高野川沿いにあります。

寺をイメージして場所を探すと見落としてしまいますのでご注意を。建物は古民家で、敷地入り口には20台ほどが停められる駐車場があり、「猫猫寺」の看板が出ています。

拝観料(入館料)などはなく、入館・見学は自由。入口からは「ニャンニャンニャーゴニャ 猫の聖地だ♪」という歌が流れています。実はこれ、「猫猫寺」の管長が自らギターと木魚を引っさげて東京まで赴いてレコーディングしたものだそうです。CDを購入すると自宅でどっぷり「猫猫寺」の気分を味わえるというマタタビのような代物でしょうか…。

ハンドメイドの雑貨スペースがある!

入館してみると、入口近くは犬と猫の手作り雑貨スペース。ハンドメイド作家さんたちの作品が販売されていて、羊毛フェルト作家の加悦順子(かやじゅんこ)先生による教室も行われています。「自分でも作ってみたい!」という方は問い合わせてみてください。遠方で出向けないという方は、愛犬・愛猫の写真を送ればオーダーメイドで作ってもらうことも可能。作品は下の写真のとおり、今にも動き出しそうなクオリティです!

画像提供:猫猫寺

御本尊は大日猫来様

次に現れたのは「猫猫寺」の心臓部分とも言えるカフェと本堂。本堂とは言っても一部はカフェスペースという自由な造りです。ここでは「こうであらねばならない」「こうあるべき」という考え方は皆無で、基本的に猫のように自由なのがモットーのようです。本堂に安置されている御本尊の「大日猫来(だいにちにゃらい)」は、どこに移動しても目が合う22方睨み(にらみ)で、そのお姿は神々しいことこの上なし! 脇侍は猫観音様(写真左)と猫不動様(写真右)。いずれも仏教美術の技法が惜しげもなく使われた本格的な猫佛(ねこぶつ)。思いの外、本格的です。

「猫猫寺」管長の正体

管長の加悦徹さんの本職は寺社仏閣の彩色と修復。そのため22方睨みの大日猫来やクオリティの高い脇侍など、本格的な像が自分たちで作れるというわけです。

画像提供:彩色工房 蓮

「猫猫寺」は猫の生き様に魅せられた管長が「猫のように自由になりたい!」「みんなで楽しく!」「みんなで幸せに!」という思いのもとスタート。ご神木付きの築100年の古民家を見つけ、クラウドファンディングを利用し、猫好きの家族や友人と一緒にリノベーションして作り上げられました。

困った問題が発生するとどこからともなく助けてくれる人が現れ、「こういったことをしてみたいなぁ」と口にすると思わぬ人脈が身近にあって実現するなど、“たまたま” “運良く”が続いたように見えますが、その根底には、人と競う「対立」ではなく日本古来からの「調和」を大切にし、叶えたい夢を“言葉”というカタチにすることによって無形のものが有形になるという、管長の考えがあったからこそのこと。今では国内・海外から多くの人が訪れる猫好きの聖地として知られるまでになり、時には生きづらい世の中で悩みを抱えた人が相談に訪れることもあるそうです。

クラウドファンディングの時に活躍した猫のかぶりものも健在

22匹の猫に見つめられるカフェ

カフェスペースでは、世界でも評価の高い猫作家の加悦雅乃(かやみやの)さんの作品に囲まれながらお食事やスイーツが楽しめます。しかし、なぜそんな贅沢なことができるのか…!

『日月22匹招き猫の図』画像提供:猫猫寺

名前でお気づきかもしれませんが雅乃さんは管長のご子息。小学生の時に「猫作家になる!」と決意し、17才であのピカソも出展したパリの公募展サロン・ドートンヌ展で最年少入賞! その後も数々の賞を最年少で受賞している、生まれながらに和の美意識と現代のセンスを併せ持つ猫作家界のプリンスです。ちなみに先ほどご紹介したフェルト作家の順子先生は管長の奥様。それぞれの分野で活躍する多才な家族が「猫猫寺」を支えているのです。

画像提供:彩色工房 蓮

世界中からファンが訪れる加悦雅乃ギャラリー

「猫猫寺」には加悦雅乃さんの作品が見られるアートギャラリーを併設。11才の頃から描いてきた作品が見られ、小学生とは思えない完成度に度肝を抜かれます。海外から見学者や作品を買い求めに来日するファンもいるほどです。

秘密結社? 謎の地下室

実は「猫猫寺」には秘密の地下室があります。「猫猫寺」「古民家」なんて平和な響きは正体を隠す表向きの姿で、本当は秘密結社ではないかと思わせるような重厚な空間は、加悦徹さん(管長)と雅乃さんの作品が飾られていて、宝物館さながらです。一般には開放されていないのですが、ライブやパーティーなどの特別なイベント、「黙示伝授」がある時に扉が開かれます。

「黙示伝授」とは楽しい生き方を学ぶトランプゲームのイベントです。怪しい宗教活動ではありませんので、ご安心を(笑)。神々しい大聖者猫(だいせいじゃねこ)(下)などの雅乃さんのレアな作品が見られるチャンスでもあります。

『大聖者猫』画像提供:猫猫寺

カフェメニューも猫づくし!?

カフェで楽しめるお食事やスイーツも猫にちなんだものがそろっています。京都の湯葉を贅沢に使用した「特製湯葉どんぶり」には猫の形のニンジンのトッピング、味噌汁には猫型のお麩。ネーミングからしてワクワクする「プリンにゃラモード」も人気です。

「猫猫寺」の住職たち

「猫猫寺」の住職は猫です。カフェでまったりしていると、見習い住職の蓮(レン)ちゃんが現れることも。蓮ちゃんは住み込みなので、会える機会も多いそうです。

寺には通いで住職がやって来る日があります。人間界ではお寺の住職というのは一人ですが、ここでは何匹かがシフトでお勤めしています。お勤めスケジュールはホームページで確認可能。写真は圧倒的な存在感の小雪住職。高貴なお顔立ちが人気です。

画像提供:猫猫寺

「猫猫寺」の壮大な野望

みんなが平和でハッピーに暮らせるように「猫猫寺」は今もどんどん進化中です。近々お寺のパワーアップ企画も予定されており、現在準備中。奈良や岐阜にもできる具体的な予定も…。気になる人はHPをチェックしてみてください。「ゆくゆくは22ヶ所!」「海外進出!」と管長の夢は広がるばかりだそうです。

猫猫寺 基本情報
住所: 京都市左京区八瀬近衛町520
アクセス: 神子ヶ渕バス停下車徒歩3分 京都バス17・18系統(京都駅)、19系統(国際会館駅)、16系統(四条河原町)
電話番号: 075-746-2216
営業時間: 平日11:00~17:00(土日祝18:00)
定休日: 火曜日
公式webサイト:
招喜猫宗 総本山 猫猫寺
彩色工房蓮

書いた人

生まれも育ちも大阪のコテコテ関西人です。ホテル・旅行・ハードルの低い和文化体験を中心にご紹介してまいります。普段は取材や旅行で飛び回っていますが、一番気持ちのいい季節に限って着物部屋に引きこもって大量の着物の虫干しに追われるという、ちょっぴり悲しい休日を過ごしております。