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2019.05.08

東京の奥座敷・奥高尾「うかい鳥山」と「うかい竹亭」で楽しめる贅沢な”ほたる狩り”

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GWが明けると、そろそろ梅雨の訪れです。秋の収穫を左右する梅雨の雨は、古来歓迎されてきたものですが、気温も湿度も高くて過ごしにくい時季であることもまた事実。しかし、この時季ならではのスペシャルなイベントがあることで、日本の人々は心癒されてきました。そのイベントとは、ほたる狩り。日暮れとともに水際を舞い飛ぶほたるの光は、夏を間近にしたひとときの幻想のように感じられ、人々を魅了してきました。

最近は、ほたるが見られる場所も増え、各地でほたる狩りが催されていますが、そのほとんどはただ立って鑑賞するだけ。もっと落ち着いた場所で、快適にほたる狩りを楽しみたいと思っている方にご紹介したいのが、東京・奥高尾の「うかい鳥山」と「うかい竹亭」の、食事とともにほたる狩りをするという夢のようなプランです。

緑濃い奥高尾の「うかい鳥山」で、ほたる狩り

「うかい鳥山」は約6,000 坪の広大な敷地に越中五箇山(えっちゅうごかやま)から移築した合掌造(がっしょうづくり)や山野草園などがある、1964年創業のいろり炭火焼料理店。
6月から7月にかけては、全棟の灯が消されて真っ暗になった庭を舞い飛ぶほたるの光を部屋から眺めることができる「ほたる狩り」と、食後に山野草園で自然の息吹とともに幽玄の美を味わう「ほたる観賞の夕べ」を開催。まさに、桃源郷にいるかのような感覚が味わえます。※ほたる狩り開催日程の17:00以降のメニューは「いろり炭火焼 鶏・佐久鯉の洗い」6,930円(+1,080円で海のお刺身に変更可能)、「いろり炭火焼 牛コース」11,880円、「いろり炭火焼 牛鶏コース」8,860円の3コースのみ。税込・サービス料別。

「ほたる狩り」

(食事とともに部屋からほたるを鑑賞)
日程:6月5日(水)~7月15日(月)・20日(土)・21日(日)・27日(土)・28日(日)
時間:20:00~(約20分間)

「ほたる鑑賞の夕べ」

(食事の後、山野草園にてほたるを鑑賞)
日程:7月17日(水)~8月18日(日)
時間:20:00~21:30
予約はこちらから

牛鶏コースの焼物

四季折々の山里の恵みを活かした「うかい鳥山」の料理

いろりで香ばしく焼き上げた鶏の炭火焼をメインにした全6~7品のコースが各種そろう中でも人気のコースが「いろり炭火焼 鶏と佐久鯉の洗い」。静岡・御殿場の契約農場で育てられた鶏を備長炭のいろりで香ばしく焼いた炭火焼鶏と、長野・佐久の名物である佐久鯉を地下水で泳がせて身をしめた、臭みがなく繊細な味わいの佐久鯉の洗いはいずれも絶品! 豊かな自然の風情の中でいただくと、よりいっそう美味しく感じられます。

うかい鳥山(とりやま)

住所:東京都八王子市南浅川3426
電話:042-661-0739
営業時間:平日11:30~19:30L.O.(close 21:30)、土曜11:00~19:30L.O.(close 21:30)、日曜祝日11:00~19:00L.O.(close 21:00)※ほたる狩り開催中はL.O.が変更になる場合もあります。
定休日:火曜(時期により変動あり)、年末年始
公式サイト
京王線高尾山口駅より20分ごとに無料送迎バス運行

静寂の懐石料理店「うかい竹亭 」で、ほたる狩り


10名から30名用の離れ

千利休が大成したわび茶をテーマにした「うかい竹亭」は、約2,000 坪の日本庭園をもつ懐石料理店。庭園内には、福井県から移築された宿坊と大小の数寄屋造りの離れが17棟。鯉が泳ぐ池や清流、季節の花や凛と茂る竹林の情景をプライベートな空間から感じられるという、まさに別天地です。
そんな「うかい竹亭」で長年愛されてきた夏の催しが「ほたるの夕べ」。奥高尾を流れる案内川のほとりで、竹林を吹き抜ける風に舞うほたるの光を部屋で食事しながら眺められます。また、「うかい鳥山」に移動してほたる狩りを楽しむことができるプランもあります。

「ほたるの夕べ」

(食事とともに部屋からほたるを鑑賞)
日程: 6月28 日(金)~ 8月6日(火)
コース料金:9,720 円、12,960円、14,040円、方丈の間16,200 円~(税込・サービス料別)

「うかい鳥山 ほたる狩り特別プラン」

(食事の後、「うかい鳥山」で催される「ほたる狩り」を鑑賞)
日程:6月6日(木)~6月25 日(火)※平日のみ
コース料金:6,500 円(税込・サービス料別)※2名より予約可能
予約はこちらから


夏の八寸

「うかい竹亭」の懐石料理は、まさに一期一会のもてなし

“旬の食材を使う”、“素材の持ち味を活かす”、“親切心や心配りを持って調理する”の三原則にのっとった懐石料理でもてなす「うかい竹亭」。野趣あふれる「焼筍」をはじめとした春の筍料理や、朴葉みそに牛肉をのせた飛騨高山の郷土料理「朴葉焼き」など、四季折々の旬の美味が楽しめます。
また、うかい竹亭特別個室「方丈の間」では、一枚板の檜のカウンターで腕をふるう料理人を目の当たりにしながら風雅な庭園を臨むことができるプライベート空間。旬の食材が調理される音や香りなど、五感で懐石料理を味わうことができます。

鮎の笹焼

うかい竹亭(ちくてい)

住所:東京都八王子市南浅川町 2850
電話:042-661-8419
営業時間 :平日11:30~19:30 L.O.(close 21 :30 )、土曜11:00~19:30 L.O.(close 21:30)、日曜祝日11:00~19 :00 L.O.(close 21:00)※ほたる狩り開催中はL.O.が変更になる場合もあります。
定休日:水曜(時期により変動あり)、年末末始
公式サイト
京王線高尾山口駅より20分ごとに無料送迎バス運行

書いた人

通称TAKE-G(たけ爺)。福岡県飯塚市出身。東京で生活を始めて40年を過ぎても、いまだに心は飯塚市民。もともとファッション誌から始まったライター歴も30年を数え、「和樂」では15年超。日々の自炊が唯一の楽しみ(?)で、近所にできた小さな八百屋を溺愛中。だったが、すぐに無くなってしまい、現在やさぐれ中。