京都の穴場観光地「かやぶきの里」水戸黄門のロケ地、年2回の放水イベントが仰天の景色

京都の穴場観光地「かやぶきの里」水戸黄門のロケ地、年2回の放水イベントが仰天の景色

目次

世界的にも有名な人気観光地「京都」。
京都観光と言えば、京都市周辺の有名な神社仏閣めぐりを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。
しかし、京都を旅してみますと、自然豊かなのどかなエリアが多く、こうしたエリアにも素晴らしい京都を満喫できるスポットが数々あり、観光の穴場もいっぱい!

京都駅から車でわずか1時間ほどの南丹市美山町。
ここには、「奇跡の集落」とも呼ばれている、江戸時代にタイムスリップしたような歴史的な価値も高いかやぶき屋根の民家が連なる美しい山村集落があります。
今回は、この奇跡の集落、「かやぶきの里」をご案内いたします。
古民家好きの方にもおすすめです!

「かやぶきの里」とは?

国の重要伝統的建造物群保存地区「かやぶきの里」

「かやぶきの里」があるのは、京都府南丹市美山町北の「知井地区」に位置している山村集落。
美山町は、9割が森林に覆われている大自然あふれる風光明媚なエリアです。

この集落は、50棟ほどある中、39棟がかやぶきの建物。そのうち民宿、民俗資料館、交流館などの施設はわずか7棟なので、ほとんどが民家。


さらに、この中で江戸時代に建てられた歴史的価値が高い民家は18軒も残っています。
これら年代物の貴重なかやぶき屋根の民家にも、実際に人が住んで現役で使用されており、住みながら大切に保存されている点も大きな特徴です。

その光景は、まるで日本昔ばなしに出てくるような世界。
ここへ来れば、日本ならではの古き良き美しい原風景を四季折々の大自然の美しさと共に様々な表情で味わうことができます。

田畑や山林も含めた美しいこの山村の集落ならではの原風景と風情が高く評価され、「かやぶきの里」は、1993(平成5)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

奇跡の集落とまで呼ばれる「かやぶきの里」


「かやぶきの里」にあるかやぶき屋根の民家は、築150年から200年ほどのものが多く残っており、江戸時代の中期から明治の初期頃に建てられた歴史的な価値も高い年代物。最古のもでは、1796年(寛政8年)に建築されたものもあります。

住民全員の努力のおかげもあり、保存状態が良いまま、歴史的にも価値が高い年代物の沢山の建築物が、現在も生活で使用されながら集落として現存しているので、「奇跡の集落」とも言われています。
江戸時代にタイムスリップしたような古き良き日本の原風景を非日常の空間としてこの集落で楽しめること自体も奇跡的!なほどの価値があるわけです。

その素晴らしさは、テレビ番組の国民的時代劇「水戸黄門」や、TVのCMなど、色々なメディアのロケ地として何度も使用されていることでもわかります。

格式高い「入母屋造」の中でも特殊な「北山型」

かやぶき屋根の民家の集落と言えば、岐阜県白川村の「白川郷」を思い浮かべる方も多いでしょうが、京都府南丹波市美山町北の「かやぶきの里」の集落もすばらしく、美しさも際立っています。
この2つは屋根の作りに大きな違いがあり、白川郷の男性的な美を持つ「合掌造」に対して、かやぶきの里のものは女性的な美に溢れた「入母屋(いりもや)造」と言われています。


45度から60度の角度でストンとおろされたような大きな屋根が特徴の「合掌造」(写真上)は、てのひらを合わせたように丸太を三角形に組む形が合掌しているポーズに似ていることから、その名で呼ばれています。


一方、「入母屋造」(写真上)の屋根は、本を伏せたような2つの傾斜面でできた切妻造(きりづまづくり)となっている上段と、4面の傾斜面を持つ寄棟造(よせむねづくり)となっている下段による2段構造の屋根になっています。

「入母屋造」は格式が高い形式として珍重されてきたスタイル。
こういうところも京都らしい魅力にあふれた建築物となっています。
法隆寺の金堂、平安神宮大極殿、各地にある城郭(じょうかく)の建築でもこの形式の屋根が利用されています。
そして、この集落のかやぶき民家は「入母屋造」の中でも、このエリアならではの「北山型」に分類される特殊なスタイルとなっています。

「北山型」のかやぶき民家の特徴


まず、北山型のかやぶき民家は、全体的に丸みがあるようなソフトなラインが特徴となっています。
このためだったのかもしれません。
かやぶき民家の集団が道中の車から遠くに見えてきた時、昔あったNHK番組「できるかな」で好きだった「ゴン太くん」が沢山いるように見えて、「ゴン太くんがいっぱいいる~!」と、喜びのあまり大興奮したのは私だけでしょうか…。


そして、屋根の上にある「X」の形の美しい千木も特徴的。山の木々に囲まれている環境からも壁や戸、屋根飾りなど木材をふんだんに使用しています。
また、家の中の間取りが「田」の字にとなっている点や、土間が「上げ庭」というつくりで外より一段高い構造になっているのも北山型民家の大きな特徴となっています。

かやぶき屋根の茅とは?


「かやぶきの里」の集落にある民家の屋根に使われている茅(かや)とは、どんな草かご存知ですか?
茅という草木があるわけではなく、屋根を覆うために使用されるイネ科のススキ、チガヤ、スゲなどの草木の総称のことなんですね。

この集落では、屋根に敷き詰められている茅の植物は「すすき」を利用しているらしいです。
この屋根の葺き替えには、当然、大量のすすきが必要となりますが、現地にはこの植物が育てられている広大な茅場があるので、現在までのところ現地調達でまかなえているとのことです。

15年から20年に1度の茅の葺き替え

昔は、家の中の囲炉裏(いろり)で火を焚いたので、換気が良い隙間だらけの空間構造になっていたことから、屋根の茅が傷みづらく、50年近くも持っていました。

しかし、現在は、15年から20年程しか持たないそうです。外観は昔ながらの伝統的な形状が保たれていますが、内装で見えない所に現代的な資材も使われており保温性が高い住宅になっているのがその要因。昔の様に家の中の囲炉裏で火を焚くことも無くなり、室内の密封度が高くなって屋根部分の換気も悪いので、茅も早く傷んでしまうとのことです。


この茅の1回の葺き替え作業には、現代の住宅よりも莫大なコストがかかるので、維持するのも非常に大変。
昔は、この屋根の葺き替え作業も集落の皆で共同作業をして行っていましたが、現在は、数少ない専門業者に依頼して行ってもらっているようです。

茅の1回の葺き替え作業でかかるコストは、屋根の表面部分の葺き替えであれば500万円ほど、屋根全体を葺き替えた場合は、何と2000万円ほどと驚きの金額。
補助金のおかげで葺き替え作業がなんとかできているとのことですが、この景観を維持するのも見えない所で大変な苦労が伴っています。

かやぶきの里の見どころ

1番人気のフォトジェニック・スポット「丸い赤ポスト」


「かやぶきの里」で1番人気のフォトジェニックなスポットは、今ではほとんど見かけなくなった昔の円筒形のかわいい赤ポストがあるエリア!
このポストを含めた周辺の景色は、CMや様々な撮影でも使用されている「かやぶきの里」の絶景スポットの1つ。
どの景色も美しすぎて写真撮影スポットに迷ってしまったら、まずは、ここから撮影してみてください!

かやぶき家屋へ入れる!「美山民俗資料館」


この集落内にある、200年ほど前の農家を再現したかやぶき屋根の建物の資料館では、母屋、納屋、蔵の中へ実際に入って、当時の生活を垣間見る体験ができます。

家族が集う囲炉裏、大きな木桶のお風呂、農耕牛が飼われていた厩(きゅう)舎、昔ながらの農具がある置き場など。そして、見逃せないのが、2階の屋根裏部屋。
竹と縄と茅のみで釘が全く使われていない、かやぶき屋根の裏側の手の込んだ素晴らしさ!をじっくり鑑賞できます。
この空間で、長い間、上を見上げたままの観光客を多く見かけることでしょう。

この他にも、美山の昔の人々の民具や文献など1000種類もの大量の展示物が常設されているので、見ごたえもたっぷりあります。

北稲荷神社の樹齢400年以上のトチの巨木


この集落の中にある「北稲荷神社」の境内には、樹齢は400年以上のトチの巨木があります。この巨木は、高さが25メートルもあるので、遠くからもしっかり見え、迫力も存在感も満点です!
南丹市の天然記念物にも指定されています。

観光客向け施設もあり1日中のんびり楽しめる


「かやぶきの里」は、実際に現在も人々が生活を営んでいる集落なので、観光色が前面に出ていないところも大きな魅力の1つ。でも、景観を損なわない程度に、お土産店、飲食店、宿泊施設など観光客向けの施設も用意されてるので便利です。
そこで、一部をご紹介します。

パン屋「吉之丞」

美山米の米粉を使ったモチモチのおいしいパンが大人気の「吉之丞(きちのじょう)」。午前10時半の開店と共にすぐ完売してしまい、完売と同時にその日の営業も終了してしう大人気のパン屋さんです。
店内にはカフェスペースもあります。

住所:京都府南丹市美山町北宮ノ本3-2
電話番号:0771-77-0217
営業時間:10:30~15:30(完売次第、閉店)

カフェギャラリー彩花


集落の中のかやぶき交流館内にある隠れ家風の古民家カフェ。室内だけではなく、縁側席も人気です。手作りスイーツと美味しいお茶でほっこりタイム!

住所:京都府南丹市美山町北下牧15番地(かやぶき交流館内)
電話番号:0771-77-9038
営業時間:11:00~17:00

お食事処「きたむら」


地元の季節の旬の食材を使用した料理を楽しめるお店。中でも、目の前のソバ畑で獲れた地元産のそば粉を石臼で丁寧に挽いて作るおいしい手打ちそばが大人気。

住所:京都府南丹市美山町北揚石19-1
電話番号:0771-77-0146
営業時間:10:00~17:00

お土産処「かやの里」

地元で穫れたお米、もち米、キビ、野菜、卵、牛乳などの美山の特産品をはじめ、加工品や無添加商品が豊富に揃っています。中でも美山牛乳が人気。この他にも、木工品、かやぶきの里の切手シート、オリジナルのポストカードなど、かやぶきの里ならではの商品が満載です。

住所:京都府南丹市美山町北揚石21-1
電話番号:0771-77-0660
営業時間:9:00~17:00

きび工房

お土産処「かやの里」に併設されている和菓子&甘味処です。
地元原産のこだわりの材料を使った無添加のおいしい「おはぎ」、「三色だんご」、「きび餅ソフトクリーム」、「揚げおかき」など、お土産にも最適な商品も色々と揃っています。特に、田舎ならではの味が大好評の「おはぎ」が完売するほど人気商品となっています。

住所:京都府南丹市美山町北揚石21-1
電話番号:0771-77-0378

民宿「またべ」

かやぶきの里内に2軒ある民宿のうちの1軒。実際にかやぶき民家に宿泊でき、囲炉裏を囲みながら、美山ならではの地元の旬の食材を使ったおいしい田舎料理も満喫できます。外国人宿泊者にも人気があります。

住所:都府南丹市美山町北下牧25
電話番号:0771-77-0258
料金:1泊2食(1名様) 9000円(税別)から

四季折々の美しい景色と豊富なイベント


美しい山や木々に囲まれ、大自然あふれる風光明媚な美山にある「かたぶきの里」は、訪れる季節によって異なる美しい景色を楽しめるのも魅力。

花々が咲く美しい春、新緑の夏、囲まれた山々の木々の紅葉も鮮やかな秋、雪に覆われた美しい銀世界の冬。

また、1年中、様々なイベントも行われているので、開催されているイベントに合わせて訪れてみるのもおすすめです。
中でも、「かたぶきの里」で恒例にもなっているのがこちら。

年2回開催!恒例の「一斉放水」も大人気!!


2000年に起こった不審火による火災で美山民俗資料館を焼失したのがきっかけとなって、5月と12月に毎年2回、地域の火災予防講習、放水銃の一斉点検の一環として行われることになった恒例の「一斉放水」。
この集落内にある全62基の放水銃から一斉に「かやぶきの里」全体にかかるように7分間もの間、放水されます。

かやぶき屋根の連なる住宅にかかる放水銃からの水のアーチが美しいので、「一斉放水」が行われる時には、普段、静かな集落も大勢の国内外の観光客や見物人で賑わうことでも知られています。

この年2回の放水イベントでしかみられない仰天の景色を味わえる、この恒例行事が、まもなく開催されます!
2019年の後期に行われる「一斉放水」のスケジュールは以下の通りです。

開催日:2019年12月2日
開催時間:13時30分~

他では味わえない幻想的な銀世界!「美山かやぶきの里 雪灯廊」


 

出典:一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会

毎年、かやぶきの里で冬の風物詩となっている大人気イベント「美山かやぶきの里雪灯廊」。
雪に染まった銀世界の中で、雪の灯籠や明りで夜間ライトアップがされ、幻想的で美しいかやぶきの里の光景が広がります。会期中は、屋台の出店も出たり、日によっては日本舞踊の披露、打ち上げ花火などの特別イベントも行われる予定。

このイベントに参加するためのツアーや宿泊プランもある程、多くのファンもいるイベントです。会期中は、京都駅から直行で行ける期間限定で運行されるバスも用意されるとのことです。


 

出典:一般社団法人南丹市美山観光まちづくり協会

16回目を迎える2020年は、以下のスケジュールで開催されることが決定となりました。
詳しい詳細は、後ほど発表されるとのことです。

開催時期:2020年1月25日~2020年2月1日
お問い合わせ先:0771-75-1906 (一社)南丹市美山観光まちづくり協会

「かやぶきの里」へのアクセス方法

電車の場合は、JR線の「京都駅」から「園部駅」まで快速を利用してアクセス。35分ほどで到着します。この駅の西口から南丹市営バスに45分ほど乗車し、停留所「かやぶきの里」で下車します。
車でのアクセスの場合は、京都から1時間程です。かやぶきの里には専用駐車場も何か所か用意されています。
詳しいアクセス方法については、コチラでご確認ください。

美山 かやぶきの里 基本情報

場所:京都府南丹市美山町北
電話番号:0771-68-0057(南丹市社会教育課)

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