ゴジベリーとも言いますね。
どこかで見たことあるなぁと思いました?
そうそう、杏仁豆腐の上にちょこんとのっている……。
あの赤い実!
答えは…….くこでした!
枸杞は、不老長寿の薬!
中国では滋養強壮に良いとされ、「不老長寿の薬」と伝えられています。実を乾燥させたものは、正式には「枸杞子(くこし)」と呼ばれますが、日本では枸杞の名称が一般的です。モデルのミランダ・カーが来日した時に、美肌のもととして紹介したことから、注目を集めるようになりました。
ビタミンやポリフェノールなど、豊富な栄養を含んでいると言われる枸杞。血圧を下げる効果もあるとされることから、生活習慣病の予防も期待できそうです。
国を滅ぼすほどの美貌の楊貴妃も食べていた?
枸杞は、美女として知られている楊貴妃も食べていたのだそうです。楊貴妃は中国・唐の玄宗皇帝(げんそうこうてい)の妃でした。元々は玄宗の息子の妃であったのを、玄宗が横恋慕して貴妃に迎えたのです。何というドロドロとした展開でしょうか!? 現代とは感覚が違うとはいえ、さすがに玄宗もまずいと思ったのか、一度女道士※にさせてから妻にしています。世間のしがらみをリセットして、生まれ変わった人という理由づけのためだったようです。皇帝の倫理観を狂わせるほどの美貌だったのでしょう。
楊貴妃は美しさだけではなく、舞や音楽にすぐれ、相手の気持ちを推し量る聡明さも持っていたようです。楊貴妃にメロメロになってしまった玄宗皇帝は、政治そっちのけになってしまい、安定していた唐の国は混乱してしまいます。楊貴妃の実話を元にした漢詩『長恨歌(ちょうごんか)』の中には、『傾城(けいせい)』という言葉が出てきます。楊貴妃を指していて、城や国を滅ぼしてしまうほどの美女の意味です。美しいとは、なんとも罪なことですね。
おすすめの食べ方と注意点
乾燥した枸杞は、そのまま食べても自然な甘みがあって美味しいです。プレーンヨーグルトに入れて食べるのも良さそう。薬膳の先生から教えてもらって私が試しているのは、急須で緑茶を入れる時に一緒に枸杞を入れることです。4、5粒ほど入れて抽出してお茶として楽しみます。入れた後の枸杞は、ふやけて柔らかくなっているので食べてもOKです。
注意点としては効能が強いので、1日10粒程度が目安と言われます。成分の関係で、妊娠中や授乳中の女性は控えた方がいいようです。アンチエイジングに効くと言われるスーパーフード、枸杞を試してみるのはいかがでしょう!
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参考文献:『精選版日本国語大辞典』小学館発行