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2024.10.28

だれもが憧れるクルーズ船「飛鳥Ⅱ」は噂に違わぬ素晴しさ!編集部乗船レポート

世の中が平常を取り戻してきた今、長い間封印されていた旅行への意識がいっそう高まっていることを感じます。旅行にはいろいろなスタイルがありますが、ラグジュアリーな旅の極致と目されているのがクルーズ船を利用したツアーです。

クルーズというと、ゆったりと時間をかけて世界を旅するイメージがありますが、実は、日本国内の港をつなぐ2泊3日をはじめとした短期間の旅から世界一周まで、さまざまなプランがあります。そんなクルーズ船において、日本で絶大な人気を集めてきたのが郵船クルーズ株式会社の「飛鳥Ⅱ」です。

飛鳥Ⅱ 夏の金沢・函館クルーズ

「飛鳥Ⅱ」のプランを見てみると、日本国内の港を結ぶ2泊3日や3泊4日といった短期間のツアーもあって、週末ちょっと旅をしたいときにもピッタリ。短期間のプランはクルーズ初心者にも好評を博しているそうです。
その数多いクルーズプランのなかから、8月終盤の週末に行われた「夏の金沢・函館クルーズ」に乗船することができたので、2泊3日のクルーズ旅についてご紹介します。

事前の台風上陸で開催が心配されたものの、出航地である金沢港は朝から晴天。素敵な旅になりそうな予感。

2泊3日の基本スケジュール

1日目
15:00 金沢港にて乗船開始
16:15 避難訓練
17:00 出港・セイルアウェイパーティ
2日目
終日自由
3日目
10:00 函館港にて下船開始
※乗船と下船の時間は決まっているものの、ほかはすべて自由。キャビン(客室)には、食事やイベントなどの時間や内容などを詳細に記した「ASUKA DAILY」が毎日届けられるので、それを見ながらスケジュールを組み立てることができます。

乗船してすぐ目に入るアスカプラザ。スクリーンの動画がクルーズの楽しさを教えてくれる。

「飛鳥Ⅱ」デッキガイド

船内は5デッキから12デッキまでの8階構成。その下の4デッキには有料の診療室が完備されています。
また、階段の上り下りが大変なときはエレベーターがあるので安心です。
金沢港からタラップを通って「飛鳥Ⅱ」の5デッキに足を踏み入れると、クルーズ船らしいゴージャスな雰囲気に迎えられます。
グローバルなスタッフの笑顔もうれしく、贅沢な気分ながら決して堅苦しくないもてなしに、期待は盛り上がるばかり。そんな船内の施設を、デッキごとにご説明します。

5デッキ「メインデッキ」

レセプションがあるデッキ5。アスカラウンジやピアノバーのほか、メインダイニング〝フォーシーズンズ・ダイニングルーム〟がそろった、ホテルのロビーラウンジのようなスペースです。

左がレセプションで、右はピアノバー。

6デッキ「プラザデッキ」

船首側には国際的なプロダクションショーが毎夜行われる〝ギャラクシーラウンジ〟、船尾側には社交ダンス用の〝クラブ2100〟。映画を上映する〝ハリウッドシアター〟やカジノコーナー〝モンテカルロ〟のほか、4つのショップがそろっています。さらに〝ザ・ビストロ〟やバー〝マリナーズクラブ〟といった飲食施設や、クルーズセールスオフィスもあります。デッキ6のすべてを楽しもうと思ったら、綿密に行動計画を立てておきたいものです。

6デッキの吹き抜け部分から5デッキを見渡す。高級ショッピングモールのようだ。

2泊3日では時間が足りないほど、6デッキのエンタテインメント施設は充実。上段・左/ギャラクシーラウンジ 上段・中/ハリウッドシアター 上段・右/クラブ2100 下段・左/モンテカルロ 下段・中/ザ・ビストロ 下段・右/ライブラリー。

7~10デッキ

4階を占めるキャビン(客室)。最上級のロイヤルスイートからクラスごとにフロアも分かれています。
最も一般的なキャビンでも海に面した窓があって、洋上の絶景を楽しめるのが魅力的。
全キャビンにバスタブがあることも特徴で、贅沢なクルーズを満喫することができます。

左から、クルーズ旅への憧れを形にしたようなロイヤルスイート、畳敷きのスペースに和の意匠を取り入れた和洋スイート、各デッキをつなぐ階段も非日常的。

よりカジュアルなキャビンもこんなにしゃれた雰囲気。まっすぐのびる廊下の整然とした美しさもフォトスポットのひとつ。

11デッキ「リドデッキ」

船首側に〝パームコート〟、ドリンクやハイティーが楽しめる〝ビスタラウンジ〟。
中央部のシーホースプールを挟んで、船尾側にはビュッフェスタイルの〝リドカフェ〟と和食「海彦」、プレミアムダイニング〝ザ・ペール〟。
各施設とも窓が大きくとってあり、日中の海や空を眺めながらのひと時は、クルーズの醍醐味です。

左/ビスタラウンジ。右/シーホースプール。

左の2点はリドカフェやリドガーデンなどのカジュアルな飲食スペース。右は予約制の海彦。新鮮なネタの寿司が人気。

12デッキ「スカイデッキ」

屋上にあたる12デッキには2020年に設置された大きな露天風呂とグランドスパ、フィットネスセンターがあり、クルーズの洋上でしか味わえない爽快感が味わえます。
また、〝アスカ アヴェダサロン&スパ〟では極上の癒しの時間が待っています。

左/12デッキから見下ろした11デッキのシーホースプール。右/露天風呂は日が落ちる時間帯が最高! 

左/フィットネスセンター。右/アスカ アヴェダサロン&スパ。

「飛鳥Ⅱ」でのドレスコード

クルーズではディナータイムのドレスアップも楽しみのひとつで、「ASUKA DAILY」には毎日のドレスコードが明記されています。
「夏の金沢・函館クルーズ」のドレスコードはカジュアルで、リゾートらしいおしゃれをした方々が思い思いに過ごしているのが印象的でした。

「飛鳥Ⅱ」のグルメガイド

「飛鳥Ⅱ」でリピーターの人気を集めているのが、充実した食事。
基本的に食事は料金に含まれているので、好きな時間に好きなものを心行くまで楽しめます。

見て選ぶのも楽しいビュッフェ形式の〝リドカフェ〟

11デッキにある、開放感あふれるビュッフェスタイルのレストランは、さまざまな趣の空間にわかれています。
ここは、朝食、昼食から、午後の軽食、夜食まで1日中食事が楽しめるスペース。
朝食にはオムレツやフレンチトースト、昼食には焼きたてのパテで目の前で作ってくれるハンバーガーやオリジナルジェラートがおすすめです。

朝食、昼食、午後の軽食、夜食などがずらりと並んだおいしそうな様子は壮観。朝は好みの卵料理をオーダーできる。右写真/撮影:神山敦行

好みの食事を船尾のオープンデッキでいただくこともできる。

午後の軽食のハンバーガーやアイスクリームなども充実。食に関するこだわりに感心させられる。

フルコースディナーから和朝食まで〝フォーシーズン・ダイニングルーム〟

5デッキにある、エレガントで広々としたメインダイニング。
朝食と昼食は和食を中心としたセットメニュー、夜は本格的なフレンチのディナーや和食など、毎日異なるメニューを用意。
ワインや日本酒などのセレクトにも定評があり、季節の旬を心行くまで味わうことができます。

和朝食のイメージ。高級旅館にも引けを取りません! 

フレンチのディナーの一例。厳選されたワインリストも好評です。

〝ビスタラウンジ〟で、シャンパンとキャビア付きのハイティーに憩う

11デッキの船首に位置し、内装もインテリアもラグジュアリーな〝ビスタラウンジ〟は気軽にお茶を楽しめるスペース。
この魅力的な空間では、イブニングハイティーが行われています。
シャンパンのハーフボトルやキャビアを含むメニューは3種類あり、船上にて予約(別料金)。この上ない優雅なひと時となることでしょう。

ディナーの後は〝マリナーズクラブ〟でカクテル

重厚な英国風のインテリアと、本格的なバーカウンターを設えた大人のバーには、各種のウイスキーやブランデーのほか、飛鳥Ⅱオリジナルカクテルも多数そろっています。
一日を振り返ったり、バーテンダーと酒に関する蘊蓄を語り合ったりして、極上の一日を締めくくるのに最適です。

「飛鳥Ⅱ」お土産ガイド

クルーズ船内では、上質のファッションや工芸などの品々もそろっていて、ショッピングも楽しめます。
そのうちの6デッキにあるカジュアルなお土産屋さん〝ル・ブルー〟で、お土産にも乗船の記念になるかわいらしいオリジナル商品を見つけました!

「飛鳥Ⅱ」絶景ポイント

デッキの船尾で見られる「航跡」。ずっと眺めていても飽きない。

日が暮れ始めると、船内各所がライトアップされる。昼とはまったく異なるイメージにウットリ。

海に沈む夕日や夕焼けを心ゆくまで眺められるのはクルーズならでは。

そして「飛鳥Ⅱ」は函館港へ

クルーズ中は天気に煩わされることも、揺れることもなく、wi-fiも利用可能。
2泊3日を海の上で過ごすという不安やストレスなどを感じることは皆無。
食事やエンタテインメントを楽しみ、最初から最後まで快適に航海を終えた「飛鳥Ⅱ」は時間通りに函館港に着きました。

荷物は事前に宅配便で送ることができ、帰着時も宅配便が利用できるので、とても身軽な状態で函館港に着き、軽く観光をして帰宅。
こんなに気軽に旅することができるとは、驚きですらありました。

2泊3日をとおして、クルーズ人気が盛り上がっているという情報にも納得。
帰宅後は、さまざまなクルーズのプランをチェックしている自分に気が付きました。

さらにビッグニュースがあります!
2025年から新しく「飛鳥Ⅲ」が就航するというのです。
クルーズ船の旅が充実するとあって、ワクワクが止まりません!!

「飛鳥Ⅱ」の問い合わせ先

郵船クルーズ株式会社 https://www.asukacruise.co.jp/
2025年世界一周クルーズ 飛鳥Ⅱ公式予約サイト https://www.asukacruise.co.jp/

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山本 毅

昭和のころからファッション雑誌の編集に携わり、重ねたキャリアだけは相当なもの。長らく渋谷の隣駅(池尻大橋)近くに住んでいたが、諸事情により実家(福岡県飯塚市)に戻る。以後もライターの仕事に携わることができ、現在2拠点生活中。LCCの安さに毎回驚きながら、初めて住んでみた人形町・日本橋エリアでの生活が楽しくて仕方がない!
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