東吉野の夜の冷え込みが生む水ようかん 西善の「玄冬花(げんとうか)」@東吉野
「紫がかった小豆の色で、鄙(ひな)びた香りがします」と新豆の小豆で炊くあんを思い浮かべて微笑む3代目・西林宗幸さん。
江戸後期に茶屋から始まったこの店では、水ようかんは初物の小豆でつくるもの。
冷蔵庫がなかった時代まで、冬に食べるのが恒例だともいいますが、西林さんの製法もそのときのまま?
夜に準備を始め、深夜の冷え込みを利用して、ようかん液を常温でゆっくり固めているとか。小豆の風味を生かすことを優先して、こしあんに加える寒天は控えめです。
里山の澄んだ空気と水が溶け込んでいるような、素直な味わいが好評です。
小豆の新豆が出る11月から販売する「玄冬花」

ようかんに定評あり。栗羊羹「杣(そま)づと」が代表銘菓!


西善 DATA
にしぜん
住所:奈良県吉野郡東吉野村小川701
電話:0746-42-0061
営業時間:8時~20時
休み:水曜
Instagram(香芝店):@okashi_nishizen
※近鉄大阪線「五位堂(ごいどう)」駅近くに「香芝(かしば」店」もあり。
★お取り寄せ:電話でお問い合わせを。
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