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2026.01.12

昔なつかしい、楽しい記憶の味を。とっておきの高知の美味『こけら寿司』【初春に味わう「ちらし寿司」6】

その土地の食文化を反映したハレの日のごちそう「ちらし寿司」大研究のラストを飾るのは、高知県の郷土の味を守る「野根キッチン」の『こけら寿司』。豊かな地域のパワーまで感じられます。

毎週土曜の朝市で販売される柚子の酸味で味わう押し寿司「野根キッチン」【高知・東洋町】

柚子と米に恵まれた東洋町で生まれたハレの日の寿司

「こけら寿司」1段が70切分、5切450円から販売。寿司飯の上は、にんじん煮、椎茸(しいたけ)煮、薄焼き玉子、にんじんの葉。

柚子の里で有名な馬路村(うまじむら)からほど近い野根(のね)は、海に面した街。
柚子と米、そして鯖(さば)が材料の「こけら寿司」は、江戸中期にはレシピは完成していたようです。

木枠を使う理由は、一度に大量にできるから。野根キッチンで使う木枠は、一度に約90人前(1段に約1升の米を使用)。

鮮やかな手順も「美味しそう!」

左/柚子果汁に塩を加えた「ゆの酢」に焼いた鯖の身をほぐし入れたものが寿司飯となる。右/1段分の寿司飯を詰めた後に、仕切り板を入れて左右均等になるように押す。平らに押すのは難しい!

で、なぜこの量が昔から必要だったのですか?
「宴席で食べるだけでなく、お土産にも配るのが古くからの慣らわし。高知人は見栄っ張りだから、あり余るぐらい用意していたのよね」と笑う、野根に暮らしながら、郷土寿司の伝承に励むご婦人方です。

おいしさだけでなく、人々が力を合わせて寿司の準備をしていた楽しい記憶を、「こけら寿司」を通して今、わかちあいたい。一度食べたら虜(とりこ)になってしまう柚子の寿司。

土曜日の朝市には、昔なつかしい味を求める地元客や大阪などから車を飛ばして買いに来るお客様もいるそうです。

持ち帰り用はこちら

「折詰こけら」折箱28切入3,000円。常温発送(季節により冷蔵)。真空パックの冷凍発送品もあり。

東洋町にいらっしゃい

野根キッチンのメンバー、小林キヌエさん(中央)、原田敏子さん(右)、畠中次江さん(左)。

野根キッチン(のねきっちん)

住所:高知県安芸郡東洋町野根丙1722
電話:090-7542-4435(小林) 
※毎週土曜7時30分〜12時に朝市を開催、ここで「こけら寿司」や「ちらし寿司」「巻き寿司」などを販売。
公式サイト:https://nonekokera.localinfo.jp/

【初春に味わう「ちらし寿司」】シリーズ一覧はこちら

※本記事は雑誌『和樂(2025年4・5月号』の転載です。
※掲載価格はすべて税込です。
※価格や営業時間などは2026年1月現在のもので、変更される場合もありますので、あらかじめ公式サイトなどでご確認ください。
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和樂web編集部


撮影/長谷川 潤 構成/藤田 優
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