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2026.09.20

小林圭氏が銀座で手がけるふたつの美食空間。レストラン「ESPRIT C. KEI GINZA」とバー「ST LOUIS BAR by KEI」

東京・銀座の虎屋銀座ビルには、パリの「Restaurant KEI(レストラン・ケイ)」オーナーシェフ・小林圭氏が手がける、ふたつの美食空間があります。11階は、とらやと展開するレストラン「ESPRIT C. KEI GINZA(エスプリ・セー・ケイ・ギンザ)」。12階は、フランスのクリスタルメゾン「Saint-Louis(サンルイ)」と手がけるバー「ST LOUIS BAR by KEI(サンルイ・バー・バイ・ケイ)」です。素材と対話して生まれる料理や、日仏の感性を重ねたカクテルを通して描く美食の世界をご紹介します。

美食の革新を追求し、料理と体験で心を満たす「美食の研究所」

小林氏は長野、東京、フランスで研鑽を積み、パリの「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」では7年間勤務。2011年に「Restaurant KEI」を開店し、2020年にはフランス版ミシュランガイドで、アジア人として初めて三つ星を獲得しました。

そんな小林氏が、室町時代後期創業の和菓子屋「とらや」とともに展開するのが、レストラン「ESPRIT C. KEI GINZA」です。目指すのは、フランス料理の域を超え、何にもとらわれずに美食の革新を追求すること。

料理人だけでなく、ここで働く人それぞれが食材を学び、研究し、その真髄を訪れる人と分かち合う。そして、料理だけでなく、ここで過ごす時間そのものが訪れる人の心を満たす体験となること。「ESPRIT C. KEI GINZA」は、そんな思いを形にした、いわば「美食の研究所」です。

店名の「C」が表すのは、「cuisine(料理・厨房)」と「creation(創造性)」。店の中央には、料理を生み出す要となる大きなオープンキッチンが設けられ、アラカルトで料理が提供される。

シグネチャーメニューのひとつが、「アメーラトマトのサラダ アーモンドミルクとバジル」。提供の直前に、目の前でバジルのグラニテをかけて仕上げます。白い煙とともにバジルの香りが広がる、ライブ感のあるひと皿です。

「アメーラトマトのサラダ アーモンドミルクとバジル」。軽く火を入れたアメーラトマトに、アーモンドミルクとカシューナッツを使ったエスプーマを添えた仕立て。

もうひとつのシグネチャーメニューが、「オマールブルー海老フライ キャビア添え」。小林氏が子どものころに抱いた「大きなオマール海老のフライを食べたい」という夢から生まれた、思い入れのあるひと皿です。オマールブルーの甘みとうま味を引き出しながら、見た目にもインパクトのある料理に仕上げています。

「オマールブルー海老フライ」。竹炭の衣をまとわせたオマールブルーに、グリビッシュソースと小林圭シェフがセレクトした特別な「クリスタルキャビア」を合わせた仕立て。

料理を担うのは、シェフの杉本昌久氏とシェフ・ド・キュイジーヌの栗山昭氏です。杉本氏は「オテル・ドゥ・ミクニ」での修業やスイス、フランスでの経験を重ね、小林氏ととらやが初めてオープンしたレストラン「Maison KEI」の立ち上げにも参加。パリの「Restaurant KEI」での研修を経て、2024年から「ESPRIT C. KEI GINZA」のシェフを務めています。

栗山氏は「L’ATELIER de Joël Robuchon」「Restaurant Ryuzu」などを経て、新潟・松之山温泉「酒の宿 玉城屋」の料理長、その後はグループ施設の総料理長を歴任。「ミシュランガイド新潟 2020 特別版」において⼀つ星を獲得したのち、2026年7月に「ESPRIT C. KEI GINZA」のシェフ・ド・キュイジーヌに就任しました。

デセールを手がけるのは、シェフパティシエの高橋裕氏。「BEIGE Alain Ducasse Tokyo」で6年間勤務したほか、「LE PAIN de Joël Robuchon」「NINE by La Cime・THE UPPER」などで経験を重ね、2024年に「ESPRIT C. KEI GINZA」のシェフパティシエに就任しました。

サンルイのクリスタルと“うま味”の一杯。日仏の文化が出会うバー

12階の「ST LOUIS BAR by KEI」は、1586年創業のフランスのクリスタルメゾン「サンルイ」と小林氏が手がけるバーです。サンルイのクリスタルグラスで供されるドリンクとともに、料理やデセールも楽しめます。


シグネチャーカクテルのひとつが、「Saveur(サブール)〜うま味〜」。パリ発祥の「ブラッディーメアリー」に、日本人によって発見された5つ目の味覚「うま味」を加え、日本とフランスの感覚をひとつのグラスに表現した一杯です。

「Saveur(サブール)〜うま味〜」。ウォッカをベースに、小林氏監修の「ジョニーウォーカー ブルーラベル ウマミ」と自家製アメーラトマトのエキスを加え、エスプーマで仕上げる。

店内にも、日仏文化の融合が表れています。石の文化といわれるフランスと、木の文化といわれる日本。それぞれを象徴する素材を組み合わせた空間に、サンルイのクリスタルが輝きを添えます。

バーステーションには、宮城県の地中深くに埋まっていた伊達冠石を使用。カウンターには、地中に2000年近く埋没し、半化石化した神代杉が使われている。

「銀座にいながら、日本庭園を体験できる場所を作りたい」という小林氏の思いから生まれたテラス。プラントハンターの西畠清順氏が手がけた。

大きなサンルイのシャンデリアを間近に楽しめる半個室。シャンデリアは不定期で変わる。

「ESPRIT C. KEI GINZA」で味わう料理と、「ST LOUIS BAR by KEI」で楽しむ一杯。レストランとバー、それぞれ異なるかたちで、小林氏が描く美食の世界に触れることができます。

ESPRIT C. KEI GINZA(エスプリ・セー・ケイ・ギンザ)

住所:東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル11階
営業時間:17:30~23:00(L.O.20:30)
定休日:日曜日、月曜日
電話予約:03-6274-6611
公式サイト:https://www.maisonkei.jp/esprit_c/

ST LOUIS BAR by KEI(サンルイ・バー・バイ・ケイ)

住所:東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル12階
営業時間:
【バータイム】17:30~23:30(食事L.O.22:30、ドリンクL.O.23:00)
【カフェタイム】土曜日のみ14:00~17:30(L.O.16:30)
定休日:日曜日、月曜日
電話予約:03-6274-6612
公式サイト:https://www.maisonkei.jp/st-louisbar/

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和樂web編集部

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