滋賀県甲賀市信楽エリアは、ゆるやかな傾斜に窯元が軒を連ね、のどかな風景を成しています。そんな焼きものの里をぶらりと散歩していると…焼きものの生きもの(?)たちに、ばったり遭遇! 写真とあわせて、一気にご紹介しましょう。
信楽といえば、まずはたぬき!
信楽といえばたぬき。街のどこを歩いても必ず見かけます。
私、テレビ出演しました
トップバッターは、信楽伝統産業会館で出会ったこちらのたぬき様。2019年下半期NHK連続テレビ小説『スカーレット』にも登場した、テレビ出演経験のある御方なのです!
歌舞伎&縄文コンビ
こちらのおふたりも、信楽伝統産業会館でばったり。歌舞伎と縄文、いかにも和樂っぽいテーマで、思わず撮影してしまいました。信楽の街中には、こうしたデザインたぬきも多数出没します。
絶妙な間隔で
火祭りで有名な「紫香楽一宮 新宮神社」のすぐそばに並んでいらっしゃった、デザインたぬき様御一行。雨の日のバス停でびみょ〜にスペースをあけて並ぶ人間のよう…。昼間に見るとかわいいのですが、夜に見たらビックリするかも?
店主の厳選品も……
やっぱりたぬき!
月に行くのは
前澤さんではなくたぬき?
こう見えて使えるんですシリーズ
たぬき以外の生きものも、続々発見!
実用ペンギン
軒先を眺めていると、ちらほら見かけるペンギンたち。
フェンス越しに整列する姿もキュ〜ト。
ただの置物だと思って見過ごしていたら、なんとこれ、スリッパ入れなんだそう。そのことに気づいてから、慌てて道を戻り、先ほどのペンギンをひっくりかえしてみると…
こんなかんじでくり抜かれていました!
ただの置物じゃなくて、実用的なアイテムだったのね〜。
実用ドッグ
実用的な生きものシリーズ、2匹目は「滋賀県立陶芸の森」で出会ったワンちゃんたち。
大きさも重さもかなりのもの!
シンプルなデザインのほか、リボン付きの女の子バージョンもあります。
これ、一体何かというと…
そう、パーキングブロックなのです。
ネーミングセンスも最高……!!!
実は、滋賀県出身なんです
街中に「飛び出し坊や」が多いな〜と思ったら、なんと、飛び出し坊やは滋賀県発のアイデア製品! 1973年に滋賀県の看板製作会社がつくった11体が始まりなんだとか。ここ、信楽の街中にいる飛び出し坊やは、たぬきとセットで置かれているケースもありました。
哀愁漂う信楽の焼きものたち
まだまだいます、生きものたち。
動物園か!
猿も犬も豚も鶏も兎も龍も…。信楽でつくられる焼きものは実に多様。なんでもあり。
虹を撮ろうと思ったら
雨上がりに虹を撮ろうと思ったら、その手前に超リアルな首を発見…!思わず二度見。
焼きものに紛れて
本物(剥製)がいました。
【おまけ】街でよく見かけたこれは何?
信楽の街を歩いていると、ちくわのようなかたちの焼きものに数多く出会います。
長さはまちまち。軒先に、道端に、中にはテーブルの脚として使われているものも…!
この正体は、立匣鉢(たちざや)・継匣鉢(つぎざや)と呼ばれる窯道具。登り窯で火鉢や植木鉢などを焼くとき、積み上げて窯詰めするための土台に使われる道具なんだそう。
かつて使われていた道具とはいえ、その見た目は立派なもの。薪の灰が高温によって溶け、ガラス状に流れ出し、美しい色をつくりだしています。
信楽の街は、たぬきだけが見どころではありません。散歩するといくつも発見があって、何周しても飽きませんでした! 窯元やお店をめぐりながら、カメラ片手に散歩してみてはいかがでしょう。