稀代の天才絵師、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)。江戸時代中期に活躍をした画家で、動植物を描いた30幅からなる彩色画「動植綵絵(どうしょくさいえ)」や、桝目描きという特殊な技法で描いた「鳥獣花木図屏風(ちょうじゅうかぼくずびょうぶ)」など、数々の名作を残しています。この数年、改めてその価値や人気が上昇。国内外で注目を集めています。
金閣寺を飾った若冲の水墨画を床の間に再現!
そんな若冲の作品は、あるべき空間で鑑賞したいもの。相国寺の承天閣(じょうてんかく)美術館では、40代の若冲が描いた金閣寺(鹿苑寺)の大書院障壁画の一部を、第二展示室に再現した書院の間に移設。常設展示のため、数少ない貴重な障壁画を、いつでも間近に鑑賞することができます。
伊藤若冲「鹿苑寺大書院旧障壁画 月夜芭蕉図床貼付」(部分)重要文化財 江戸時代・宝暦9(1759)年 紙本墨画 各168.5×93cm 相国寺 承天閣美術館(鹿苑寺蔵)
承天閣美術館では、相国寺、金閣寺、銀閣寺(慈照寺)のほか、塔頭に伝わる美術品の多くを受託。企画展や特別展などで公開しています。
◆相国寺 承天閣美術館
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