中之島香雪美術館 ~3月29日
「大原美術館所蔵 名画への旅 -虎次郎の夢」
大原美術館珠玉の名品を大阪で堪能

岡山県倉敷市を流れる倉敷川沿いの、白壁や柳の並木、川舟などの美しい景観で人気の倉敷美観地区。
その一角にローマ神殿風の本館を構える大原(おおはら)美術館は、この地を基盤に活躍した実業家・大原孫三郎(まごさぶろう)の蒐集品(しゅうしゅうひん)と、彼がパトロンとして支援を続けた画家・児島虎次郎(こじまとらじろう)の作品などを展示するため昭和5(1930)年に開館しました。
まもなく100周年を迎えるにあたり、大原美術館は大規模な改修工事で休館中ですが、その珠玉のコレクションが大阪の中之島香雪(なかのしまこうせつ)美術館に。
「大原美術館所蔵 名画への旅-虎次郎の夢」が開催されます。

孫三郎の友人でもあった虎次郎が絵の研鑽(けんさん)のためヨーロッパへ渡る際に、「西洋画を見る機会のない日本の若い画家に本物を届けたい」と大原に説き、資金援助を受けて絵画や彫刻を買い付けたのが大原コレクションの始まりです。
「日本の人々に本物を見せたい」――若きふたりの思いが、やがて大原美術館の設立につながります。
本格的な西洋美術を揃えた、日本初の私立美術館のコレクション。児島が選んだエル・グレコやゴーギャン、モネをはじめとする名品の数々が館外で展示される貴重な機会です。
美術への情熱を絶やさなかった画家と蒐集家のロマンを垣間見ることができる展覧会を、大阪でたっぷり楽しんでください。
日本人形が飾られた棚にも注目!

1908年から5年間のヨーロッパ滞在中、大半を過ごしたベルギーで描かれた虎次郎の代表作のひとつ。細く長く引いたり、絵具を盛り上げるように置いたりなど、さまざまな筆のタッチと色彩が美しく調和している。



東京美術学校(現東京藝術大学)を2年で修了したり、在学中に作品が宮内省(当時)に買い上げられたりと、早くから才能を開花させた虎次郎。非凡な審美眼をもって蒐集した作品と虎次郎本人の作品など、約60点が中之島香雪美術館の展示室に並ぶ。
中之島香雪美術館DATA
住所:大阪市北区中之島3-2-4 フェスティバルタワー・ウエスト4F
電話:06-6210-3766
開館時間:10:00~17:00(金曜日は19:30まで) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は開館、翌火曜日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/exhibition/ohara-museum-of-art/
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※本記事は雑誌『和樂(2026年2・3月号)』の転載です。

