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4,5月号2026.02.28発売

美の都・京都で出合う うるわし、工藝

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2026.04.16

ゴールデンウィークは美術三昧! 5月の注目美術展【山種美術館、五島美術館、米沢市上杉博物館、「京都国際写真祭」ほか】

気になる最新の展覧会情報を網羅した、『和樂』本誌の連載企画「全国厳選! 美術展カレンダー」。G.W.は注目展覧会が目白押しで、アートに親しむ絶好の機会。そこで、2026年4・5月号より、G.W.に開催される要チェックの美術展6つと、「Column 出かけてナンボ! のオススメアートイベント」をご紹介します。

山種美術館 ~5月10日
「【特別展】花・flower・華 2026 ―横山大観の桜・川端龍子の牡丹・速水御舟の梅―」

四季の花が咲き乱れ、まさに百花繚乱!

荒木十畝(あらきじっぽ)の『四季花鳥』は、春夏秋冬の4画面それぞれに、あふれんばかりに花木を描いた華やかな作品。
ほかにも横山大観(よこやまたいかん)『春朝』の朝日に輝く山桜、山口蓬春(やまぐちほうしゅん)『梅雨晴』の雨上がりの陽光の中で咲く紫陽花(あじさい)、酒井抱一(さかいほういつ)『菊小禽図』の色鮮やかな菊花、速水御舟(はやみぎょしゅう)『紅梅・白梅』の紅梅の咲く古木と白梅の咲く若木など、花の名画が一堂に。
四季の草花100種が忠実に描かれた田能村直入(たのむらちょくにゅう)『百花』も必見です!
(文中の作品はすべて山種美術館蔵)
●入館料(一般)1,400円ほか

荒木十畝 『四季花鳥』 大正6(1917)年 絹本・彩色 山種美術館

山種美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.yamatane-museum.jp/

五島美術館 ~3/29
「館蔵 春の優品展 名品を彩るアンティーク・テキスタイル」

茶の湯の名品が数々登場

更紗(さらさ)作品の受贈を記念した展覧会。名物裂(めいぶつぎれ)と更紗の手鑑(てかがみ)を一堂にそろえ、古筆や茶道具の名品とともに、表具裂(ひょうぐぎれ)や仕覆(しふく)、袱紗(ふくさ)、包み裂、袋物などを展示します。
中国・インド・西欧などの舶来染織を中心に、テキスタイルを使った日本独自の鑑賞文化を紹介(会期中一部展示替えあり)。
G. W.恒例の国宝『源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法(みのり)』の特別展示(4月29日~5月6日)も見逃せません!
●入館料(一般)1,100円

左/『青貝布袋香合と仕覆・挽家袋』 中国・明時代・17世紀/染織:インド・17~18世紀 五島美術館 右/『更紗尽縫合紙入』 江戸時代・18~19世紀/染織:17~18世紀(渋谷玉恵氏寄贈) 五島美術館

五島美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都世田谷区上野毛3-9-25
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://www.gotoh-museum.or.jp/

東洋文庫ミュージアム ~5月17日
リニューアルオープン記念「ニッポン再発見─異邦人のまなざし」

日本における異文化との接触や交流の歴史、外から見た日本のイメージの変遷をたどる展覧会。
3世紀ごろの『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』、13世紀のマルコ・ポーロの旅行記『東方見聞録(とうほうけんぶんろく)』、16世紀に日本を訪れた宣教師たちの記録、シーボルトの『日本(NIPPON)』、NHKの「ばけばけ」で話題の小泉八雲(こいずみやくも)の書簡集など、興味深い資料の数々から、古き日本の姿が浮かび上がってきます。
●入館料(一般)1,000円

『ラフカディオ・ハーン書簡集』 明治23~29(1890~1896)年 公益財団法人東洋文庫

東洋文庫ミュージアム DATA

住所:東京都文京区本駒込2-28-21
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:火曜日(祝休日の場合は開館し翌平日休館)
公式サイト:https://toyo-bunko.or.jp/

米沢市上杉博物館 4月18日~5月17日
「国宝『上杉本洛中洛外図屛風』原本特別展示」

開館25周年記念特別展「上杉謙信と川中島合戦」(前期4/18~5/17、後期5/23~6/21)の前期に、若き日の狩野永徳(かのうえいとく)が描いた国宝『上杉本洛中洛外図屛風(うえすぎぼんらくちゅうらくがいずびょうぶ)』の原本展示を開催。絢爛豪華(けんらんごうか)な金雲の間に、当時の京都の風俗が丹念に描かれた屛風は、実物で見ると感嘆するほどの美しさ! この機会にぜひ!!
●入館料(一般)800円

狩野永徳 『上杉本洛中洛外図屛風』(右隻) 国宝 六曲一双 紙本金地着色 桃山時代(1543~1590年) 各160.4×365.2㎝ 米沢市上杉博物館

米沢市上杉博物館 DATA

住所:山形県米沢市丸の内1-2-1
電話:0238-26-8001
開館時間:9:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(12月~3月、4月~11月は第4水曜日。祝休日の場合は開館し翌平日休館)、年末年始
公式サイト:https://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/

三菱一号館美術館 ~5月24日
「トワイライト、新版画 ―小林清親から川瀬巴水まで」

浮世絵最後の輝きとその先の表現に魅了される

アメリカ・ワシントンD.C.にあるスミソニアン国立アジア美術館から、かつてない規模で貴重な日本美術コレクションが里帰り。明治になり、「最後の浮世絵師」のひとりとして活躍した小林清親(こばやしきよちか)が生み出した、薄暮や闇にきらめく繊細な光を表現した「光線画(こうせんが)」から、新しい時代の版画として人気を高めた川瀬巴水(かわせはすい)や伊東深水(いとうしんすい)、吉田博(よしだひろし)の「新版画」まで、名品が並びます。新版画の立役者である版元・渡邊庄三郎(わたなべしょうざぶろう)の仕事にも注目。見どころがいっぱいです!
●観覧料(一般)2,300円

川瀬巴水 『東京十二題 春のあたご山』 大正10(1921)年 スミソニアン国立アジア美術館 National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Robert O. Muller Collection 版元:渡邊木版美術画舗

小林清親 『高輪牛町朧月景』 明治12(1879)年 スミソニアン国立アジア美術館 National Museum of Asian Art, Smithsonian Institution, Robert O. Muller Collection

三菱一号館美術館 DATA(和樂提携美術館)

住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~18:00(祝休日をのぞく金曜日・第2水曜日・展覧会会期中の最終週平日は~20:00) ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし祝日・振替休日・毎月最後の月曜日・展覧会会期中最終週の場合は開館)、展示替え期間、年末年始
公式サイト:https://mimt.jp/

すみだ北斎美術館 ~5月24日
開館10周年記念「ひらけ、絵手本!『北斎漫画』エトセトラ」

海外で「ホクサイスケッチ」と呼ばれて親しまれている、あらゆるものを絵にして収めた『北斎漫画』をはじめ、葛飾北斎や門人による版本の絵手本=絵のお手本を展示する展覧会。
『略画早指南(りゃくがはやしなん)』では定規とコンパスを使って絵を描く方法を説明していて、ものの形を的確にとらえる北斎のセンスに舌を巻くはず。北斎が挿絵を描いた、往来物(おうらいもの)と呼ばれる子供のための教科書『絵本庭訓(えほんていきん)往来』や、着物の小紋文様をまとめた『新形小紋帳』も楽しい。
●観覧料(一般)1,000円

葛飾北斎 『略画早指南』前編 すみだ北斎美術館【通期展示】

葛飾北斎 『北斎漫画』十一編 すみだ北斎美術館【通期展示】

すみだ北斎美術館 DATA

住所:東京都墨田区亀沢2-7-2
電話:03-6658-8936
開館時間:9:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または振替休日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
公式サイト:https://hokusai-museum.jp/

久留米市美術館 ~5月24日
久留米市美術館開館10周年記念展「美の新地平 石橋財団アーティゾン美術館のいま」

ブリヂストン創業者・石橋正二郎(いしばししょうじろう)が久留米市に建設・寄贈した石橋文化センターの中核施設、石橋美術館を前身とする久留米市美術館は、2016年に開館。
10周年を記念する本展では、アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)のいまを伝える展覧会を開催中。カンディンスキーのほか、印象派、琳派(りんぱ)、日本近代洋画など、多彩な名画が並びます。
●入館料(一般)1,500円 ※『和樂(2026年4・5月号)』に掲載している入館料(一般)に誤りがありました。お詫びして訂正します。

久留米市美術館 DATA

住所:福岡県久留米市野中町1015(石橋文化センター内)
電話:0942-39-1131
開館時間:10:00~17:00 ※入館は16:30まで。
休館日:月曜日(5月4日は開館)
公式サイト:https://www.ishibashi-bunka.jp/kcam/

Column 出かけてナンボ! のオススメアートイベント
「KYOTOGRAPHIE 2026 京都国際写真祭」4月18日~5月17日
古都を舞台に展開される写真という芸術の“今”

第14回となる2026年のテーマは「EDGE(エッジ)」。「写真というメディウムは誕生以来常に周縁に位置し、記録と芸術の、真実と虚構のあわいを揺れ動いてきた」として、その「エッジ」を、緊張と変化が同時に生まれる場所として描き出します。
参加する写真家はもちろん、展示会場も個性的で、美術館、博物館のほか、誉田屋源兵衛 竹院(こんだやげんべえちくいん)の間、出町桝形(でまちますがた)商店街など、京都らしい雰囲気のなかでの作品鑑賞が楽しめる、特別な機会です。
なかでも、八竹庵(はちくあん 旧川崎家住宅)でのパレスチナの写真家、ファトマ・ハッスーナの展示はぜひ。ガザの日常を記録し続けた彼女は、昨年4月、25歳の若さで爆撃により家族とともに命を落としました。今回は、遺された彼女の貴重な写真作品を、スライドプロジェクションで紹介します。
写真を通して、「人」「場所」「思想」の交錯を体感してください。

左/森山大道 © Daido Moriyama Photo Foundation 「A RETROSPECTIVE」展/約60年にわたるキャリアの全貌を、雑誌や出版物に焦点を当てて紹介する回顧展。会場:京都市京セラ美術館 本館 南回廊2F 右/タンディウェ・ムリウ The Space Between Love and Comfort, 2025 © Thandiwe Muriu, Courtesy 193 Gallery ケニア出身。極彩色の代表作〈CAMO〉と京都での滞在制作から生まれた新作などを展示。会場:誉田屋源兵衛 竹院の間、出町桝形商店街、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space

上/柴田早理 © Sari Shibata フランス・シャンパーニュ地方の葡萄畑で、女性が葡萄のように成長し成熟していくストーリーで撮影。会場:ASPHODEL 下/ファトマ・ハッスーナ © Fatma Hassona パレスチナの写真家。ガザで活動中だった2025年4月、標的とされ亡くなった。会場:八竹庵(旧川崎家住宅)

「KYOTOGRAPHIE 2026 京都国際写真祭」DATA

巨匠から気鋭まで世界の写真家が集結。参加作家はほかに福島(ふくしま)あつし、フェデリコ・エストル、アントン・コービン、アーネスト・コールら8の国と地域から14組。アーティストトークなど、多彩なイベントも開催されます。
開催場所:京都市京セラ美術館、京都文化博物館 別館、八竹庵(旧川崎家住宅)、誉田屋源兵衛 竹院の間、出町桝形商店街、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space、ASPHODEL、ygion、嶋臺(しまだい)ギャラリー
チケット:全会場が見られるパスポートチケット(一般・会期中1回のみの使用)6,000円ほか。
公式サイト:https://www.kyotographie.jp/
問い合わせ:KYOTOGRAPHIE 事務局 info@kyotographie.jp

◆『和樂』「全国厳選! 美術展カレンダー」とは?

『和樂』本誌では、発売期間中に全国で行われている展覧会を、作品情報とともに紹介しています。掲載しているのは全国の著名な美術館・博物館。お目当ての展覧会を見に、また旅先での美術館巡りなどで、ぜひともご活用いただきたい【和樂 提携美術館】の優待券を毎号お届けしています! 詳細は本誌でご確認ください。

【和樂 提携美術館】

山形「土門拳写真美術館」、茨城「笠間日動美術館」「徳川ミュージアム」、群馬「原美術館 ARC」、千葉「千葉市美術館」、東京「永青文庫」「太田記念美術館」「菊池寛実記念 智美術館」「五島美術館」「サントリー美術館」「泉屋博古館東京」「東京ステーションギャラリー」「パナソニック汐留美術館」「三井記念美術館」「三菱一号館美術館」「森美術館」「山種美術館」、神奈川「岡田美術館」「川崎浮世絵ギャラリー ~斎藤文夫コレクション~」「ポーラ美術館」、長野「軽井沢千住博美術館」「サンリツ服部美術館」「日本浮世絵博物館」、静岡「MOA美術館」、京都「泉屋博古館」「福田美術館」「細見美術館」、奈良「松伯美術館」「大和文華館」、和歌山「高野山霊宝館」、兵庫「芦屋市立美術博物館」、島根「足立美術館」(都道府県別・五十音順)

※美術館の入館料は、特に明記のない限り税込表示となります。
※本記事は雑誌『和樂(2026年4・5月号)』の転載です。
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和樂web編集部


取材・文/山本 毅 構成/剣持亜弥、鈴木智恵(和樂)
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美の都・京都で出合う うるわし、工藝

※『和樂』2026年4・5月号 美術展カレンダーに誤りがありました。P.224で紹介しました、福岡県・久留米市美術館で開催中の「美の新地平ー石橋財団アーティゾン美術館のいま」の入館料は、正しくは一般1,500円となります。お詫びして訂正いたします。
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