心ときめく!女性を慈しむ思いが生んだ稀代の名作襖絵【大阪市立美術館 特別展「妙心寺 禅の継承」】
小川 敦生
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2025.12
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経年が生んだ朱と黒“かすれ”の美学。中世から伝わる漆器「根来」を解説【サントリー美術館】
サントリー美術館(東京・六本木)が所蔵するコレクションの中に、「瓶子(へいし)」という名の逸品がある。「根来(ねごろ)」と呼ばれているジャンルの漆芸品である。同館で開催中の企画展「NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし」に出品されている。
この器を見てまずおもしろく感じられるのは、上部のふくらみに対して下部が極端にスリムになっている造形だろう。細い首のようなものも付いているので、胸板が著しく厚い人間のように見えなくもない。にもかかわらず、脚に当たる部分は、見事なまでにきゅっとしている。形そのものは中国の陶磁器に源流があるとも言われているが、この作品の造形はものすごく洗練されている。何といってもラインが絶妙だ。目で追うだけで、うなってしまう。
この器を見てまずおもしろく感じられるのは、上部のふくらみに対して下部が極端にスリムになっている造形だろう。細い首のようなものも付いているので、胸板が著しく厚い人間のように見えなくもない。にもかかわらず、脚に当たる部分は、見事なまでにきゅっとしている。形そのものは中国の陶磁器に源流があるとも言われているが、この作品の造形はものすごく洗練されている。何といってもラインが絶妙だ。目で追うだけで、うなってしまう。
2025.05
27
水木しげるが浮世絵師だったら? 江戸と未来をつなぐ現代美術の挑戦【東京国立博物館 表慶館】
江戸時代に確立した多色摺り浮世絵版画は「錦絵」とも呼ばれ、鮮やかな色遣いと大胆な発想によってかけがえのない美の世界を創出した。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)で版元・蔦屋重三郎とタッグを組んだ喜多川歌麿は、18世紀後半に洗練された線描による優美な美人画で一世を風靡し、世紀をまたいで幕末まで活躍した葛飾北斎は、時に雄大で、時に超現実的な風景やモチーフを描いた。江戸の浮世絵の卓越した出来栄えは、現代の私たちの心をもつかみ続けている。
この伝統技術を、現代のクリエイターたちの世界で生かすことはできないか。その問いに応えるべく、浮世絵の伝統技術を保持するアダチ版画研究所が1979年以来続けてきた興味深い試みの成果が、東京国立博物館表慶館で開かれている企画展「浮世絵現代」で披露されている。
この伝統技術を、現代のクリエイターたちの世界で生かすことはできないか。その問いに応えるべく、浮世絵の伝統技術を保持するアダチ版画研究所が1979年以来続けてきた興味深い試みの成果が、東京国立博物館表慶館で開かれている企画展「浮世絵現代」で披露されている。
2024.12
24
『源氏物語』の世界をガラスで融合させた截金。祈りの技法に込めた作家の決意とは【静嘉堂文庫美術館】
静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館、東京)で開かれている企画展「平安文学、いとをかし―国宝『源氏物語関屋澪標(みおつくし)図屏風』と王朝美のあゆみ」の展示室で、きらきらと光り輝く優美な文様が印象的なガラス作品に出逢った。作者は山本茜さん。1977年生まれの截金(きりかね)ガラス作家である。古美術や古典籍の収蔵を特色としているこの美術館で、現代作家の展示は初めてだという。この企画展でも、展示の中心は俵屋宗達の『源氏物語関屋澪標図屏風』などの古美術の名品と『和漢朗詠集』や『蜻蛉日記(かげろうにっき)』などの古典籍だった。
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