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Craftsmanship

2024.02.08

心洗われる緑に包まれて見えてくるもの。二十四節気「夏」 【一生愛せる「うつわ」と出合う・その8】村田森(4)

季節とともにある日本人の暮らし。村田さん夫婦は、美しい雲ケ畑の変化の日々をついスマホで撮影してしまうと言います。 そんな村田夫妻の写真と、暦をめくるような楽しさにあふれた村田さんのうつわを季節ごとに紹介します。今回は「夏」。

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植物が茂り、ホタルなど生物がいっせいに動き出す夏。ものすごい湿気のなか、黙々とうつわづくりに没頭する。

芒種 ぼうしゅ

美しい新緑を目にすると
染付に心が向いてくる

心洗われるような緑がガラス窓に映り込み、室内も緑陰(りょくいん)に包まれるころ。樹々の生命力がまぶしい季節です。村田さんは、さまざまなタイプのやきものをつくりますが、最も得意としているのは染付のうつわ。呉須(ごす)にこだわり、青色が明るく出過ぎないよう微調整しているそう。少しの加減で大きく変わってくると言います。

二十四節気のうつわの受注会で、一番の人気という染付草花文六角皿。横16.5㎝ 22,000円。

夏の箸置き3種。右から、てるてる坊主6,600円、鯛を抱いた金太郎6,600円。染付靴形は1対で7,700円。

夏至 げし

夏の真ん中、昼間の時間が
一年で一番長い日

夏至(6月21日ごろ)の前後およそ20日ずつが梅雨。雲ケ畑は湿気が多くなり、うつわを乾燥させる板も1日で黴(かび)が発生するほど。「夏には、ガラスのうつわが増えてきますよね。そこに似合うモダンなうつわを考えました」。こちらは、化粧土(けしょうつち)の白と鉄釉(てつゆう)の黒に、搔(か)き落としの技法で草花文を釘彫で表現しています。

中国磁州窯(じしゅうよう)の絵高麗(えごうらい)のニュアンスを取り入れた銹絵搔き落し四方小皿。横11.3㎝ 13,200円。

村田 森 むらた しん
1970年京都生まれ。1993年に京都精華大学陶芸科を、翌年に同研究科を卒業。荒木義隆氏に師事後に独立。2003年に京都・雲ケ畑に築窯し、年間10回以上個展を開いてきた人気作家でありながら、2016年に新作の発表を停止。2020年に、現代美術家の村上隆氏とともに陶芸専門店「となりの村田」(https://tonarinomurata.com/)を立ち上げ、二十四節気をテーマにした392点のうつわの受注生産を始める。

撮影/篠原宏明、小池紀行 構成/植田伊津子、後藤淳美(本誌)
※本記事は雑誌『和樂(2023年2・3月号)』の転載です。
※表示価格はすべて税込価格です(「となりの村田」https://tonarinomurata.com/)。
※掲載商品には1点ものや数量が限られているものがあり、取材時期から時間がたっていることから、在庫がない場合もあります。

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和樂web編集部

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