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2020.10.02

美女を目の前に、その想い我慢できるの?禁断の「吉原・職場恋愛」事情

この記事を書いた人

江戸時代に全盛を迎えた遊里・吉原。そこで働く女性たちは、美しい着物に身を包み、妖艶なお化粧をしてお客を待ちました。

吉原で働くのは、女性だけではありません。妓楼の主人から雑用係まで、男性も大勢働いています。そこで気になるのが「職場恋愛」。美しい遊女にドキドキし、恋に発展してしまうことはなかったのでしょうか?

ここでは吉原の厳しい恋愛の掟についてご紹介します!

職場恋愛はご法度!

吉原では、いわゆる職場恋愛は固く禁止されていました。下働きの男性はもちろん、妓楼の主人も遊女と関係をもつことはできません。なぜなら、職場内の秩序が乱れてしまうから。

「主人と付き合っている女が、仕事サボっても怒られなくてズルイ」なんて他の遊女たちから不満が噴出し、他の店に移籍されてしまっては、店の存続が危ぶまれます。遊女は一人の女性である前に、お店の大切な商品だったのです。

抑えられない気持ちをどう発散する?

「職場恋愛禁止!」と言われても、ただでさえ艶っぽい雰囲気の遊郭で、男性はムラムラしない方が難しいはずです。そんな気持ちをどこで発散していたのでしょうか?

賑やかな吉原の様子
作者不明 メトロポリタン美術館蔵

 
吉原で働く男性たちは、吉原から近い別の遊里で遊んでいました。そもそも吉原は揚げ代(遊女と遊ぶ料金)が高い場所。吉原の男性たちは、手ごろなお金で遊べる別の遊里で、悶々とした思いを満たしていたのです。

ダメって言われると余計に……

職場恋愛は固く禁止されていた。つまり、裏を返せば間違いが起こりやすい状況だったということです。実際に、吉原で働く男性と遊女の恋愛は後を絶ちませんでした。

恋愛関係に陥った2人は、裏茶屋(ラブホテルのような場所)などで、こっそり逢引します。物置などでひそかに愛を確かめ合うこともあったそうです。職場恋愛が発覚すると、男性は吉原から追い出され、遊女は別の店に移籍させられるなどの制裁を受けました。

ダメって言われると、余計に燃え上がってしまうのが男女というもの。遊女たちは毎日たくさんの客の相手をし、心身ともに疲れ切っていました。そんな中、情男(恋した男)と逢うひとときは、遊女にとっても癒しの時間だったそうです。

渓斎英泉 メトロポリタン美術館蔵

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アイキャッチ画像:喜多川歌麿 メトロポリタン美術館蔵

書いた人

大学で源氏物語を専攻していた。が、この話をしても「へーそうなんだ」以上の会話が生まれたことはないので、わざわざ誰かに話すことはない。学生時代は茶道や華道、歌舞伎などの日本文化を楽しんでいたものの、子育てに追われる今残ったのは小さな茶箱のみ。旅行によく出かけ、好きな場所は海辺のリゾート地。