Culture
2021.04.10

クイズ!肝にめいじるの「めい」は「命」?「銘」?由来を知ると簡単に覚えられる!

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言葉は知っているけれど、漢字が分からない。あれ? どっちだったっけ……。そういうこと、けっこうありますよね。

あります!あります!

「肝にめいじる」の「めい」もその1つではないでしょうか。「命」? 「銘」? うーん……。
でもこれ、意味を知ってしまえばもう間違えない! かもしれない。

どっちなんだろう?すごいあやふや…。

じゃあ、一体どんな意味で、どちらの漢字を使うのでしょうか。

正解は、「銘」

正解は、「銘」のほう。
「肝に銘じる」とは、しっかり心に刻み付けて忘れないようにしておく、という意味ですが、「銘」という漢字には「金属や石などに刻みつける」「書きつける」という意味があります。

知らなかった~

一方、「命じる」というのは、「命令する」という意味。
命令するのではなく、刻みつけてしっかり覚えておくのだから、「銘じる」なのだな、と考えると、忘れずにいられそうです。

やった~!これでばっちり覚えられる!

そういえば、肝ってなに?

ところで、刻みつけておく「肝」っていったい何でしょう?

ムム?

肝臓などの内臓という意味もあるのですが、この場合は「心」ということ。昔、そこに魂が宿っている場所・思考が生まれる場所と考えられていたことから、この場所に刻みつける、大事にする、という発想が生まれたのですね。

とっても重みのある言葉だったんだ!これからは、心して使おう!

この言葉の歴史はかなり長く、治承2年(1178)に書かれた日記『玉葉(ぎょくよう)』や平家物語などにも見られます。言葉界のご長寿さんですね。

アイキャッチ画像:メトロポリタン美術館蔵

参考文献
・『日本国語大辞典』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館
・『故事俗信ことわざ大辞典』小学館
・『新選漢和辞典 Web版』

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書いた人

人生の総ては必然と信じる不動明王ファン。経歴に節操がなさすぎて不思議がられることがよくあるが、一期は夢よ、ただ狂へ。熱しやすく冷めにくく、息切れするよ、と周囲が呆れるような劫火の情熱を平気で10年単位で保てる高性能魔法瓶。日本刀剣は永遠の恋人。愛ハムスターに日々齧られるのが本業。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。