お腹の強い味方、陀羅尼助! 陀羅尼助は、腹痛時の頓服や健胃整腸剤として古くから愛されている薬です。
ですが、一体何と読む、どんなものなのでしょう?
正解は、「だらにすけ」!
陀羅尼助は「だらにすけ」と読みます。キハダの生皮やセンブリの根などを煮つめて乾燥させた黒色の固形薬で、腹痛時の頓服や健胃整腸剤として今も使われています。
奈良県の吉野から日本全国に広まっていったもので、現在でも吉野の洞川(どろがわ)で作られたものがとても有名。吉野のお土産としても知られています。
良薬は口に苦し……
でも、どうして「陀羅尼助」という名前がつけられたのでしょう?
実は、お坊さんが「陀羅尼(だらに)」というとても難解で長いお経を唱えるとき、これを口に含んで、その苦味で眠気を覚ましたからなのだとか。苦いことで有名なセンブリなどが入っているからかもしれませんが、目が覚めるほどの強烈な味、逆にちょっと興味が湧いてきませんか?
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アイキャッチ画像:葛飾北斎『諸國瀧廻 和州吉野義経馬洗滝』メトロポリタン美術館より
参考文献:
・『日本国語大辞典』小学館
・『デジタル大辞泉』小学館
・『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館