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2021.12.20

意外と知らない「魚のきれいな食べ方」を3分でマスター!

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魚の食べ方、自信ありますか? ドキッとした人も大丈夫。少々の知識を得て正式な食べ方を身につけておけば、いざというとき慌てません。

自信ないです~どうすればいいのか、知りたい!

恐れすぎず無理のない範囲で実践

何かとハードルが高いイメージのある、和食のマナー。中でも、魚の食べ方に苦手意識を持っている人は少なくないでしょう。難しそうと敬遠するより、無理のない範囲で実践しましょう。服や手を汚さず、おいしく味わえるなど、理にかなった点もあるんですよ。

食べ方に迷ったら、「どのように食べればいいですか?」と、店の人や料理人に聞くのも一つの手です。

そっか!それだと気が楽ですね!

刺身は淡白な味のものから

刺身は多くの場合、マグロなどの赤身、タイなどの白身など、さまざまな種類が器に盛られます。和食のマナーには「手の平より小さな皿は持ち上げる」というルールがあり、醤油皿を持つと刺身を口に運びやすくなります。遠くの醤油皿に手を伸ばすより、醤油が垂れづらくなるのです。

醤油皿は、持てばいいんですね。知らなかった…….。

もう一つ覚えておきたいのが、食べる順番です。盛りつけの手前、あるいは左から食べるようにするとよいでしょう。または、淡白な味の魚から食べるのもいいでしょう。これは、最後まで刺身の盛り合わせをおいしく食べるのによい順番といわれています。

わさびは刺身にのせ、醤油に浸してから口に運びます。醤油にわさびを溶かすのはフォーマルな席では控えましょう。

醤油にわさびを溶かしがち~!やっちゃってた気がする(汗)。

焼き魚は上になっている側から

一尾の焼き魚は、上になっている側から箸をつけます。頭を押さえながら中骨あたりに箸を入れ、頭から尾に向けて食べ進めると上品です。上身を食べ終わったら裏返しま……せん! 

裏返したくなるけど、我慢ですね~

中骨を外し皿の奥に置いてから、腹側の身も同様にいただきます。食べ終わったら、すべての骨をまとめて置きます。

握りずしは手で食べてもOK

カウンターとテーブルでは、求められるマナーが多少異なります。

カウンターでは、1貫ずつ提供されるので、その順で時間をおかずにいただきます。手で食べても、箸で食べても問題ありません。

醤油はすし飯でなく、ネタにつけます。すしを持ち上げ横に倒してネタに醤油をつける方法のほか、ガリ(しょうが)を醤油に浸しネタに塗る(ガリはそのまま食べる)方法があります。

ちなみに、「ガリ」は職人の符丁(合言葉)なので、客側は「しょうが」と呼ぶ方が無難です。アガリ(お茶)、おあいそ(会計)も同様です。さらに、ネタも種(タネ)の逆読みですが、すでに浸透した呼び方のため許容されそうです。

ありゃりゃ!全部、言いがちだなぁ。

テーブルでは箸を使うほうが上品に見えます。

けっこう迷う!殻つきえびや汁の多い煮魚

食べ方に迷うのは、殻つきのえび、煮魚でしょう。

殻つきのえびは、頭を押さえ頭と身を離し、殻と足を外し、身以外をまとめます。その後、手をきれいに拭き、身を箸でいただくとエレガント。

煮魚は、身を食べ終わったら残りの汁は飲んでも大丈夫(黄金色に澄んだ汁であれば)。器を手に持ち、煮汁を垂らさないようにすれば、口をつけて飲んでもマナー違反ではありません。

エー意外!飲んでもいいんですね!

デキる大人の和食アイテム「懐紙」とは

懐紙は茶道に欠かせない道具。

改まった席では、懐紙を持参すると便利です。懐紙とは、文字通り「懐に入れる厚手の和紙」のこと。着物が一般的だった頃は、現代のティッシュやハンカチのように懐に入れて携帯していました。手を拭いたり、骨や食べ残しを包み隠したりするのにも使えます。

箸を口に運ぶときに、反対の手を受け皿にするのはあまり好まれません。こういうときこそ、懐紙の出番。手皿の代わりに懐紙を使うとスマートです。

さっと懐紙を出すって、なんかカッコイイ!可愛い柄物とかもあるから、好きな柄を常備しておくのもいいですね♡

▼和食のマナーはこちらで解説しています!
年末年始の前に3分でマスター!これだけは覚えたい、和食・日本料理のマナー

アイキャッチ画像:
『魚尽錦絵』(歌川広重) 国立国会図書館デジタルコレクション

主な参考文献:
『オールカラー 困ったときにすぐひける マナー大事典』(‎西東社)
『「和食」ワザあり事典―料理もマナーもこれでカンペキ!』(PHP文庫)
『世界大百科事典』デジタル版
『現代用語の基礎知識2007年版付録 マナーと常識事典』デジタル版

書いた人

出版社勤務後、編プロ「ミトシロ書房」創業。著書に『入りにくいけど素敵な店』『似ている動物「見分け方」事典』など。民謡、盆踊り、俗信、食文化など、人の営みや祈りを感じさせるものが好き。四柱推命・易占を行い、わりと当たる。

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幼い頃より舞台芸術に親しみながら育つ。一時勘違いして舞台女優を目指すが、挫折。育児雑誌や外国人向け雑誌、古民家保存雑誌などに参加。能、狂言、文楽、歌舞伎、上方落語をこよなく愛す。ずっと浮世離れしていると言われ続けていて、多分一生直らないと諦めている。