「時」の文化を銀座から発信するプロジェクト
今回の催しは、日本文化の魅力を再発見することを目的にセイコーが立ち上げた「時と日本文化プロジェクト」の一環で実施されます。プレス発表会には、市川團十郎、市川ぼたん、市川新之助が参加して華を添えました。
「歌舞伎は、時を超えながら人の力で紡いできた文化です。銀座の中心で、劇場とは違う空間の中で日本文化を体験できるのは魅力的だと思います」と市川團十郎。「時」をテーマに、歌舞伎の面白さを伝えるイベント「時からの学び」をプロデュースします。
「音」「動」「知」で知る歌舞伎の魅力
「時からの学び」は、和楽器を解説と共に聴く「音」の時間、歌舞伎俳優が見栄の切り方や踊りなどを解説する「動」の時間、歴史や成り立ちを知る「知」の時間の3つのセクションから、歌舞伎について知ることができます。プレス発表会では、それぞれのデモンストレーションが行われました。
歌舞伎囃子方・田中傳次郎(たなかでんじろう)は、小鼓(こつづみ)を手にして登場し、実演も披露しました。「こちらの銅(どう)は、300年ぐらい前のもの、皮は150年ぐらい前のものになります。このような楽器を目にすることは少ないと思いますので、イベントでは締太鼓や三味線などもお持ちして、色々な音を聴いてもらえたらと思います」
続いて登場した市川九團次、大谷 廣松は、立ちまわりの実演を行いました。扇子を刀に見立てて、最初はゆっくりとした動きで、次に実際に舞台で演じているスピードで。素早い動きでも、双方がぶつかったりすることはなく、流れるような動きです。「歌舞伎の立ち回りは、江戸時代からの型があります。この型があるお蔭で、私たちはけがをすることもなく、舞台をつとめることができています」と大谷。市川は「今日はお見せできませんが、女形の歩き方など、所作の違いもご披露させていただけたら」と、イベントへの意気込みを話しました。
最後に登場したのは、歌舞伎の文芸部門を担当している 今井豊茂。「歌舞伎は、先人たちが積み重ねた決まりごとが、色々あります。この決まりごとがわかると、より楽しめる芸能なので、それをご紹介したいですね。こちらは歌舞伎座と近いので、上演している演目の解説や、歌舞伎役者さんとのトークなど、歌舞伎を楽しんでもらえる時間にしたいと思います」と話す今井。
人の力で重ねてきた伝統芸能の「時」を、知ることができるイベントになりそうです。買い物帰りにふらっと立ち寄って、日本文化に触れるのもいいかもしれません。
開催概要
■市川團十郎プロデュース 歌舞伎を知り、楽しさを味わうプレミアムイベント「時からの学び」
日時:2023 年 7月4日(火)、5日(水)※詳細は後日発表
会場:セイコーハウス銀座ホール 東京都中央区銀座 4 丁目 5-11 セイコーハウス銀座 6 階 (東京メトロ銀座駅 A9・A10 出口より徒歩すぐ B1 出口直結 )
出演:「音」 田中 傅次郎/「動」 市川 九團次、大谷 廣松/「知」 今井 豊茂 ※本イベントへの市川團十郎の出演は、ありません。
入場料:無料(事前申し込み不要)