「足立の花火」95年の歴史を解説【2019年オススメ&穴場スポットもご紹介】

「足立の花火」95年の歴史を解説【2019年オススメ&穴場スポットもご紹介】

目次

東京で1番最初の花火大会といえば「足立の花火」。毎年大勢の人でにぎわいます。この記事では、足立区在住歴20年のきむらが、足立の花火の歴史から、オススメ・穴場スポットまで、知っているとより鑑賞が豊かになる、とっておきの情報をお届けします!

足立の花火の魅力はなんといってもその近さ!

夏になると全国各地でいろいろな花火大会が開催されます。近年では花火師さんたちの技術もどんどんあがり、新しい花火もぞくぞくと登場していますよね。そんな中で、足立の花火の魅力といえば、なんといってもその近さではないでしょうか? 場所によっては、約14,000発の花火を真下で鑑賞することができます。座って見ていると首がつかれてしまうほど…。ブルーシートで場所取りをしておけば、寝っ転がって空に広がる大きな花火を楽しめます。

「足立の花火」その歴史はなんと95年

足立の花火のはじまりは?

「足立の花火」は、明治年間に千住大橋の完成を祝って打ち上げられたのがはじまりだと伝わります。花火大会として本格的に開催されたのは、今から約95年前。大正13(1924)年8月13日に千住新橋が開通したことを記念し、「千住の花火大会」という名称で足立区の夏の風物詩に仲間入りしました。

千住新橋

江戸時代の浮世絵師、歌川広重の連作シリーズ「名所江戸百景」にも描かれている両国花火(現在の隅田川花火大会)と並び、千住の花火大会は下町っ子の夏の話題の中心。大人も子どもも、大会が近づくと指を折り数えて楽しみにしていたといいます。

歌川広重「名所江戸百景 両国花火」

しかし戦争により、昭和14(1939)年を最後に中止。戦後に復活するも、昭和34(1959)年に始まった荒川の河川改修によって、花火の打ち上げができなくなってしまいます。

それから約20年後の昭和53(1978)年。8月に開催された区民納涼大会のなかで800発の花火が打ち上げられました。この20年のあいだに、足立の名物であった「おばけ煙突」や「五色桜」もなくなり、足立の人々は花火の復活も諦めかけていたころ。花火サプライズは大評判で、納涼大会も例年以上の盛り上がりだったそうです。このイベントにより、“千住の花火復活”への願いが再熱。区民の熱い思いが届き、翌年の昭和54(1979)年8月11日に「足立の花火大会」と名称を変え、復活をとげました。

悪天候に負けず、ついに復活!

念願の復活でしたが、この「第1回 足立の花火大会」も順調には進みません。当初予定していた開催日が天候不順だったため、1週間遅れての開催でした。当日も夕方から季節外れの雹(ひょう)やにわか雨が降っていたそうです。そんな中、打ち上げ開始時間を1時間繰上げ、悪天を吹き飛ばすように大きな花火が打ち上がりました。

花火大会の翌月、昭和54年の9月に発行された「足立史談」には、『遠雷の稲光も応援にまわって夜空に閃光を放つ。下町情緒をかもし出し、花火大会と観客が一体になって、真夏の夜の宴に、暫し観客は花火に酔いしれた』と、当時の様子が書かれています。悪天候のなかでも、人々が花火の美しさに熱狂していたことがわかりますね。

「第1回 足立の花火大会」の様子

中止していた期間が長かったからこそ、足立の花火は人々の心をギュッと捉えました。以来、“足立の誇り”として毎年開催され、2019年で第41回を迎えるのです。

強風や雨など、悪天候なイメージが強い足立の花火。ですが、このような歴史を知っていると、「せっかくの花火大会は雨か〜」と残念に思うだけでなく、何年も復活を待ち遠しく思っていた人たちもこんな雨のなか花火を見て感動していたんだなと、また違った見方ができますよね。

余談まめ知識:千住大橋と千住新橋のハナシ

千住大橋

はじまりは「千住大橋」の完成、「千住新橋」の開通で花火大会がスタート…。「千住大橋」と「千住新橋」ってちょっぴりまぎらわしいですよね。

千住大橋は隅田川に架けられた最初の橋。その歴史は意外と長く、徳川家康が拠点を江戸に移したころに架橋されたと伝わります。明治18年の台風による洪水で流失するまで、江戸時代の300年を生き抜きました。

歌川広重「名所江戸百景 千住の大はし」

足立区にそんな名橋があったとは、驚きですね。その後、明治年間に現在の位置に再架橋されました。これが足立の花火の起源といわれています(諸説あり)。

一方、千住新橋は、荒川の洪水を防ぐために造られた「荒川放水路」に架けられた初めての鉄道橋。

大正12(1923)年に起きた関東大震災を乗り越え、大正13(1924)年に開通しました。こちらが「千住の花火大会(足立の花火)」のはじまりです。

江戸時代、千住大橋も描いていた浮世絵師・歌川広重ってどんな人?気になる方はこちら▼
東海道五十三次で紐解く広重、浮世絵の秘密

「足立の花火」2019年の開催情報

新元号「令和」になってから初となる足立の花火第41回の詳細はこちら!

日時:2019年7月20日(土)19時30分~20時30分 ※荒天の場合は中止
会場:荒川河川敷(東京メトロ千代田線鉄橋~西新井橋間)
打ち上げ場所:千住側(堤南)

2020年の開催はなんと5月30日

東京オリンピックが開催される2020年。例年通り第3土曜日に開催すると、オリンピック開会式の直前になってしまいます。混乱を避けるため、足立の花火は2020年に限り、開催予定日が5月30日(土)に変更になりました! 5月の花火もまた、新鮮で楽しみですね♪

オススメ&穴場スポットは?

さてさてさて、ここからは気になるおすすめ&穴場スポットをご紹介していきます。

◆おすすめスポット
おすすめは、北千住側の河川敷。ここはメイン会場になるので場所取りが必須ですが、大空に広がる花火を真下で見ることのできるベストスポットです。足立の花火の名物である「ナイヤガラの滝」などの仕掛け花火もばっちり見ることができます。(※このエリアは立ち入り禁止区域も多いので注意してください)

「西新井橋」を目指していくとわかりやすいです

◆まあまあ混雑穴場スポット
運が良ければ場所取りなしでも座れる可能性のあるのが「西新井側河川敷」と「虹の広場」です。「西新井側河川敷」は、オススメスポットの「北千住側河川敷」から西新井橋を渡った反対側。道の幅が広いのでギュウギュウになることもなく、比較的ゆったりと鑑賞することができます。メイン会場の真正面になるので、花火も目の前に!

一方「虹の広場」は、メイン会場から千住新橋方面に歩いて数分。ナイヤガラの滝などの仕掛け花火は橋で見えづらくなってしまいますが、打ち上げ花火はしっかりと見えるのでオススメです。

◆混雑回避スポット
のんびり楽しみたい、仕事帰りにちょっぴり花火気分を味わいたい。そんな人にオススメなのが扇大橋周辺。打ち上げ場所から離れているので、気合を入れて場所取りする必要もありません。屋台はこの辺りも出店しているみたいなので、ビールとおつまみと花火をのんびりゆったり楽しめます。

経験上、足立の花火は強風の日が多いので、場所取りをする際は重しなどでビニールシートをしっかりと固定してください!(※前日からの場所取りは禁止されています)

ほろ酔いコラム:花火の後におすすめの居酒屋はココ!

花火が終わったあと、大勢の人が一斉に帰路につくので、主要最寄駅である北千住は特に人で溢れます。人の波にギュウギュウのまれながら帰るのでは、せっかくの花火の余韻を楽しめませんよね。このほろ酔いコラムでは、足立の花火のあとにぜひ立ち寄っていただきたいおすすめの居酒屋をご紹介します。

◆もつ焼き「つみき」

赤提灯が目印のもつ焼き屋さん「つみき」は、連日満席の人気店。店内はガタガタの長テーブルに丸椅子、まるで昭和の大衆居酒屋のような雰囲気ですが、オープンしたのは2014年と比較的新しいお店です。

串焼きはほぼ100円とリーズナブル。ポテトサラダや出汁巻き卵、レバテキなどの定番メニューも充実しています。オススメは、居酒屋では珍しいすじシチュー

キンキンに冷えている生ビールに、ナカが増し増しなホッピー、そして絶妙な割合のレモンサワー…。「つみき」は、ドリンク類もとても優秀。

ある程度人がはける時間帯まで、しっぽりお酒をのみながら花火の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか?
(花火当日は混雑が予想されるので、事前にお店にお問い合わせください!)

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