ノーベル化学賞・吉野彰さんの頭の柔らかさに感服!「真逆」という言葉を調べてみた

ノーベル化学賞・吉野彰さんの頭の柔らかさに感服!「真逆」という言葉を調べてみた

2019年ノーベル化学賞の受賞が決まった、旭化成名誉フェローの吉野彰さん。リチウムイオン電池の開発に携わり、情報化社会と環境問題に大きく貢献したことが評価されました。リチウムイオン電池は小型軽量で、充電を繰り返して何度も使える二次元電池。パソコンやスマートフォンなど、現代のわたしたちの生活に欠かせない電子機器の心臓部分。近年では、電気自動車に使われるだけでなく、人工衛星や国際宇宙ステーションといった宇宙分野でも需要の拡大が広がっています。

そんなリチウムイオン電池革命を起こした吉野さん。9日の記者会見ではこんなことを語っていました。
「研究者は、頭の柔らかさが必要。でも、真逆の執着心がなければならない」。

さて、ここで問題です。
このコメントを聞いた和樂web編集長の高木は、「やはり吉野さんは、頭が柔らかい!」と言いました。それはなぜでしょうか?

「真逆」と書いて「まぎゃく」と読む

それは「真逆(まぎゃく)」という言葉を使っていること。「正反対」「180度反対の」という意味で使われているこの言葉、実は割と新しい言葉なのです。辞書では2000年ごろから使われるようになり、2004年には流行語大賞にノミネートされています。

2011年度の文化庁「国語に関する世論調査」を見ると、「正反対のことを『真逆』という」ことが「ある」と答えた人が22.1%、「ない」人が77.4%。あると答えた人は20代以下が過半数を占めていました。「半端ない」や「まったりする」のような若者言葉の代表として捉えられていることも。
しかし、2018年の「毎日ことば」のアンケートでは、使う人は55%、定着したと考える人は4分の3超と、「真逆」が一般化されつつあるのが伺えられます。

もちろん「真逆」は俗語であると、違和感を持つ人も少なくはありません。文化庁の調査では、50代男性の使用率は20.6%、60代は1割以下ということが分かっています。

そして、今回「真逆の執着心がなければならない」と話した吉野さん。60代で使う人が10%以下というのに対し、抵抗感があるはずの言葉を70代にして使う。そんな吉野さんに高木編集長は「頭が柔らかい!」と感服したのです。辞書によって対応はまちまちですが、新語を新しい時代として受け入れる、そんな頭の柔らかさも必要なのだと気づかされました。

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