隅々まで息づく匠の技に目を瞠る! 「手仕事バッグ」シリーズ一覧はこちら。
一切縫わずに手作業だけで編み上げた、しなやかな「イントレチャート」の美
「ヴェネト州の工房」というブランド名の由来からして、職人技へのこだわりを伝えるイタリア生まれの「ボッテガ・ヴェネタ」。そのアイコンとして知られる「イントレチャート」(イタリア語で手編み込み)は、レザーを短冊状に裁断し、職人が手作業で隙間なく編み込んでいく技法です。今回紹介する「トスカ」は、この緻密な「イントレチャート」技法だけを用いてすべて手作業で仕上げられたショルダーバッグ。高度な職人技を贅沢に用い、表にも裏にも一切縫い目のないバッグは、なめらかで強度が高く、タイムレスな美しさが漂います。白のカーフレザーは使い込んでいくうち、さらにしなやかに艶やかな表情に移ろっていく…。そんな豊かな風合いも、上質の革ならではの魅力。
撮影/生田昌士(hannah) スタイリスト/小倉真希 構成/川村有布子、古里典子(本誌)
※本記事は『和樂』2024年4,5月号の転載です。
※価格は2024年3月1日時点のものです。