Fashion&きもの

2024.04.10

「ボッテガ・ヴェネタ」の高度な職人技。一切縫わずに手作業だけで編み上げた「トスカ」【職人の手仕事バッグ】

伝統の技を用いた繊細な刺しゅう、丹念に編まれたレザーなど名門ブランドのバッグから、極上の「サヴォワフェール(匠の技)」に注目して逸品を厳選。その奥深い魅力に迫ります。

隅々まで息づく匠の技に目を瞠る! 「手仕事バッグ」シリーズ一覧はこちら

一切縫わずに手作業だけで編み上げた、しなやかな「イントレチャート」の美

「ヴェネト州の工房」というブランド名の由来からして、職人技へのこだわりを伝えるイタリア生まれの「ボッテガ・ヴェネタ」。そのアイコンとして知られる「イントレチャート」(イタリア語で手編み込み)は、レザーを短冊状に裁断し、職人が手作業で隙間なく編み込んでいく技法です。今回紹介する「トスカ」は、この緻密な「イントレチャート」技法だけを用いてすべて手作業で仕上げられたショルダーバッグ。高度な職人技を贅沢に用い、表にも裏にも一切縫い目のないバッグは、なめらかで強度が高く、タイムレスな美しさが漂います。白のカーフレザーは使い込んでいくうち、さらにしなやかに艶やかな表情に移ろっていく…。そんな豊かな風合いも、上質の革ならではの魅力。

卓越した職人技から生まれる「イントレチャート」のバッグを、軽やかなデザインの白で。金属製の金具が、モダンなアクセントに効いて小粋に。バッグ「トスカ」[縦18×横27×マチ9㎝]¥1,397,000(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)

「イントレチャート」のバッグには裏地がなく、表も裏も同じ仕上がりに。クオリティが高く、細部まで行き届いたレザー職人の技が、なめらかな触り心地を生む。

撮影/生田昌士(hannah) スタイリスト/小倉真希 構成/川村有布子、古里典子(本誌)

※本記事は『和樂』2024年4,5月号の転載です。
※価格は2024年3月1日時点のものです。

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和樂web編集部

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